摩耶山--海抜698.6米
神戸から大阪に到る海岸美の眺望のいい山だ。摩耶夫人を祭った天上寺が焼失したままだが、古木が多く古刹の趣が色濃く残る。石段の険しいのは印象的であった。
関西百名山登山記録E 摩耶山 
平成10年12月26日参加者  森川  繁益  徳永
集合場所 阪急六甲駅  am9.50 バス乗車 
am10.00 青谷下車 西郷川添いの細い歩行路を山裾迄 青谷登山口で毎朝登山会の老人と同行する。この道は石段ばかりで近年登る人が少なくなったと云う。
am10.50 海抜270米 今年は暖冬で紅葉の残り葉が多い。楠木と銀杏が多い。青谷には不動明王などの禊場が多い。岩場と清麗な滝と水の豊富な所為であろう。湧き清水で喉を潤す。ここは確かに階段が多いと思う。椎とか赤樫の樹林から薄日が差して晴れてきた様だ。海抜520米辺りにあと2丁の石碑があった。思ひがけない茶園があり広場で小休止、森川さんのコーヒーを頂く。美味い。
am11.20 海抜560米 ほぼ直登した処に石碑あり[天上寺山門]とある。左に折れると山門があった。欝蒼たる樹林の中に突如 として現われた。古杉の大木が幽明境を作り出している。一見して質朴な印象の山門にいいなあと感じた。写真を取りたいと思いつつ山門を潜る。そこには見上げるばかりの石段が天を突いている。我らが森川さんは本日は大変お元気らしく先頭をドンドンと石段を数えながら登っておられる。写真とる間も無く残念に思った。然し一気に石段に挑戦した。
am11.30 330段の石段の上は海抜610米の広場で[摩耶山史蹟公園]である。旧天上寺遺蹟で昭和51年焼失した跡地。 眼下には神戸港が霞んでいるが展望が良い、明るく晴れていたが風がきつい。清々しい登頂の瞬間だ。
am11.48 摩耶山山頂、海抜702米。大岩があり七五三縄が締めてある。石丸猿田彦神社と天狗岩大神の祠があった。
am11.48 摩耶山頂ケーブル広場で昼食する。繁益さんは缶ビール3本、余程のビール党だ。一本頂く。気温17度。
pm12.25 出発、天狗道経由で布引を目指す。天狗道は良い道だ新緑の頃は良いだろうと話しあう。森川さんは縄文時代、繁益さんは高木彬光の古代天皇の秘密の話題私は来年の関西百名山の登山計画の話題をする。1月はお休みし2月にダイヤモンドトレール踏破する。二上山、葛城山金剛山だ。2月から赤松さんも参加の由。天狗道は稜線で西風が厳しい。
pm13.22 トゥエンティクロスの道標ある所を左に行き最初の別れ道で右に行くと話し合う。海抜は420米で快晴となっている。pm13.35 不覚にも分岐点を見逃してハープ園に着いた。引き返し5分で道標発見して布引谷を下る。
pm14.00 布引ダム 海抜250米。意外な水量だ。布引断層が露出している。あとは完全舗装の道だ。やがて谷の東南が開けて神戸の超高層ビルが見えた。大都会の直ぐ裏が布引渓谷なのだと改めて神戸の町を見直した。新幹線の駅の真裏がそうなのは全国屈指ではなかろうか。
pm14.45 雄滝 海抜70米  雌滝は優しい感じだ。紅葉あり散歩の老婆に写真を取って貰う。
pm15.10 地下鉄新神戸駅 県庁前で下車し徒歩で阪神地下のスナックKへ。
pm15.40 スナックK  懇談し愉快なひとときを過ごす、6時点灯のルミナリエを待つ。
pm17.40 ルミナリエ見学に出発したが大丸前で大群衆の中で数十分の立往生。繁益さんは大丸で見失う。森川さんと神戸ロマンの夜を楽しみつつ三の宮迄歩む。蛸焼き、ビール、素晴らしい照明に酔う。 森川さんの子煩悩、孫煩悩と涙もろさ、人情味が忘れがたい夜であった。


関西百名山登山記録 bQ7 摩耶山 海抜699米
平成12年12月9日 土曜日 快晴 終日雲一点もなく抜けるような師走の小春日和

参加者 森川 清水 繁益 香西 安東 長戸 吉田 徳永  集合場所時間 神戸市地下鉄 乗車口 午前9時半

恐るべき快晴、それは鳥取も神戸もである。20世紀最後の月山会例会日兼忘年会の日であ る。祝福と成功の予感があった。六甲山系の布引口の取りつきは全国一ではあるまいか。新幹線新神戸駅の真裏が直ちに深山幽谷の雰囲気となる。何度訪れてもそう実感する。頭上にはロープウエイが通う、山々はまだ紅葉が十分楽しめ水量豊富な布引滝バックに写真撮影。見事なものだ、大都会の至近距離にあるものとしては。先導は六甲地主の繁益さんと森川会長の指示ある。布引ダムを過ぎてアンパン休憩した。いつも、長戸さんには食料調達に多々お世話様となっていると感謝。 錦のもみじ着て帰る あらしの山の秋の暮れ と会長の独り言、聞けば太平記かららしい。素養と教養の深さに感銘。帰宅して調べた。[落花の雪に踏み迷う、片野の春の桜狩り、紅葉の錦を着て帰る、嵐の山の秋の暮れ、一夜を明かすほどだにも、旅寝となればもの憂きに、恩愛の契り浅からぬ・・・・]途中のトゥエンテイクロスは往時の外人らしい命名。日本人ならなんと命名するであろうかと思った。やがてシェール道と徳川道の分岐点、参勤交代の道らしいが昔の篭かきの苦労を思いやる。ここからは中々急傾斜で摩耶山も侮り難しと実感した。会長の大峰山全山縦走は実に偉大な記録だとみんなが今年の大峰山参加者が讃えた。本当に命懸けの大変な業績であると思う。比較的ゆっくりと登山したのでやや遅れて登頂した。午後12時50分。摩耶山駐車場のテーブルでカプチーノコーヒー。三人のコッヘルで湯を湧かす。私の牛乳撹拌が足りず不味い味となりお詫びします。後始末に香西さんのスキルフルな技に驚く、今日は香西さんのウイットに富んだ会話が印象的であった。場所を離れる時、いつも長戸さんが忘れ物の点検をしているのに感心した、皆子山でもそうであった。下山開始時、香西さんが摩耶山頂上を確認したいという正論。引き返す、天狗岩大神と石丸猿田彦大神に参拝し記念撮影。下山は中々急傾斜でさすが六甲山だと思った。下山してタクシーで乙女塚温泉に入る。真性温泉で実に良い気分であった。大人の清水長老が本当に沁々と言われていた。下山後の温泉は有り難い。会長は21世紀初頭登山は滋賀県の三上山で帰途温泉を計画してるとのご配慮だ、有り難い事であります。ここから再びタクシーで苦楽園の今夜の忘年会場、わらべに行く。ここは香西さんの妹さんの経営で、涼やか美人と蟹鍋が待っていた。実に愉快な談論風発であった。安東さんにリードされて、こんな盛会はないと思う程のものであった。ここでは、長戸さんの名会計に乾杯しきり、吉田さんの大物風の寡黙に敬意を表したい。森川会長はさすが、包容力豊かで、泰然として我々若い者の勝手な言論を大きく受け入れて下さっていた。みんな素晴らしい方々だ。来年も元気で頑張りましよう。今回は記録を少し大きめにしました。                  [文責 徳永]