三峰山--みうね山と読む。海抜1235米
台高山脈の北端、高見山から見ると北方に美しい高原を持つ一際大きいどっしりした山容が望まれる、それが三峰山。高見山同様に樹氷か霧氷がきれいな山である。八丁平は薄墨の樹氷でさながら日本画のようであつた。

関西百名山登山記録39 三峰山 平成1429日 雪
参加者 森川 清水 繁益 安東 高橋 長戸 池村 徳永

車中の雑談で時を忘れあっと言う間に電車が榛原駅に近づくと車窓の外には雪がチラホラ舞っていた。ホームには登山客が溢れんばかりで、戦意喪失の感無きにしも非ずであつた。約40分待機して乗車する。早や吹雪の様相を呈している。登山口出発は午前1040分。杉の美林の中、雪のチラチラする風情を楽しみながら上り続ける。中々長い杉林だ。途中の山小屋風のトイレで支度変え休憩。急に風が強く吹雪くのは稜線沿いなのであろう。造林小屋あたりから急峻となる。積雪は約15センチ程度か。踏みしめ踏みしめアイゼンを確かめつつ登る。樹氷林は素晴らしくきれい。高見山の樹氷と若干違う。周囲は雪霧中で視界はなく見通せない。段々と積雪が増えている。三峰山山頂1325米には午後1時到着し記念撮影。気温零下3度。昼食は山小屋だと会長指令。下山は八丁平経由だが八丁平に来ると雪と霧もなく視界が開けていた。素晴らしい樹氷の大景観を満喫した。大台ケ原も高見山も見えないのが残念。山小屋での熱燗と豚汁の美味いこと、美味い事。有り難い、アリガタイ。ここから杉の美林の急坂を下山し趣きある不動滝に到る。勧請縄がしてあった。後は坦々と、開放感にしたりつつ元の青少年旅行村へ。午後3時過ぎ。バスで榛原駅、タクシーで町営美榛苑の温泉で温まる。後のビールとキツネうどんの美味い事。今日も素晴らしい2月の雪登山でした。午後6時過ぎ榛原駅のホームに吹雪きが吹き込む、寒い、電灯の明るさで厳しい吹雪が見られる。ああ、榛原は雪の一日であった。

恒例俳句
うつくしき樹氷夢幻や三峰山       森川会長
冬山にダイヤきらめく雪の宴         清水氏

アイゼンの音をききつつ三峰山       安東氏
三峰山いろとりどりの化の花        高橋氏
冬登山きびしさ迫りわがはぐくむ       高橋氏
薄墨の樹氷花さく八丁平          徳永
樹氷見て今年もあけり月山会        徳永

211日鳥取着午後1011分、積雪20糎で尚吹雪く。昼のNHK全国放送のトップに鳥取市街の吹雪の模様が放映されていた。