徳永先生鳥取木鶏会 会長就任所信表明

鳥取木鶏会の森本康史です。8月20日に徳永圀典会長から鳥取木鶏会の会長のご指名をいただき会長に就任する旨お伝えしました。就任にあたり、所信を申し上げます。
最初に、42年間にわたって安岡先生の謦咳にふれられ、師友会、関西師友会直系の鳥取木鶏会を続けてこられ、多くのことを学ばせていただいた徳永会長に感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。徳永先生、鳥取木鶏会との出会いからこれまでの事を少しお話しして、徳永先生と皆様に感謝をお伝えし、鳥取木鶏会の今後について所信を述べたいと思います。
私が鳥取木鶏会に入ったのは平成18年38歳の時でした。日本海新聞の「潮流」で徳永先生の寄稿を読みました。歴史や東洋思想、経済、時事問題などに感銘を受けて鳥取木鶏会を訪ね、今年20年目になります。この間、鳥取木鶏会で初めて安岡正篤先生について学びました。また、論語、大学、中庸、孟子など四書や菜根譚、二宮尊徳、国民の歴史など多くの書物の輪読をしました。鳥取木鶏会に出会えたからこそ学ぶことができたと思っております。仕事や生活の中で生きていることの中に安岡先生の「活学」という言葉があります。学んだ知識を現実の人生や社会に活かし、実践することです。学び、行動すること。これは40代からこれまでの仕事や家庭で大きな影響を与えました。徳永先生とのお付き合いの中で、時に厳しく、、温かくご指導を賜りました。あいさつの仕方について。これは非常に多くの場面で私自身を助けてくださいました。挨拶のしかたがこれほど大きな力をもっていることは思いませんでした。感謝してもしきれないくらいのことで、今職場に入ってきた職員にも伝えているところです。
また、会員の皆様には、これまでに例会でのスピーチや意見発表会、自由討論、懇親会などを通じて多くのことを学ぶ機会を得ました。安岡先生の言葉に縁尋機妙 多逢聖因」(えんじんきみょう たほうしょういん)という言葉があります。良い縁を求めて行動すると、思いがけない良い機会に恵まれ、多くの良い人と出会うことで、人生が良い結果につながるという意味です。会員の皆様との縁をいただいて幅広い世界について学ぶことができました。どうもありがとうございます。
 これからの鳥取木鶏会の活動について申し上げます。徳永先生には長年にわたり日本という国の素晴らしさを学んできました。奇跡的とも思えるようなこの国を大切に思い、子々孫々まで残し伝えて行く所存です。徳永先生には鳥取木鶏会の最高顧問として今後も指導ご助言を賜りたいと思います。
一燈照隅萬燈照国という安岡先生の言葉があります。ひとつの小さな灯火が、数多く集まれば国全体を明るく照らすという意味です。鳥取木鶏会は1人1人が明かりを照らし良い影響を周囲に及ぼしていくこと、そのような気持ちをもって  、そのような気持ちをもって、安岡正篤先生の東洋思想中心に会員の皆様が互いを「師」とし「友」として学び続ける会にしていきたいと考えております。まだまだ力不足ではありますが、皆様からのご指導を賜りながら、一緒に学んで行きたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
以上をもちまして、鳥取木鶏会会長就任の所信表明といたします。


令和7年9月1日(月)森本康史