子ノ泊山 海抜906.7米 関西百名山
この山は、紀伊の和歌山でなく、三重県である。熊野界隈は世界遺産であり脚光を浴びている。然し、熊野に近いのに、この山はアクセスも不便で登山客も珍しいようだ。紀宝町の役場も、近くの登山愛好者も、道標とかに関して、遠隔地の登山者に対する親切心が薄いように思えた。然し、中々の山なのである。町推薦のルートより私達のトライした道のほうがスリルもあるし断然素晴らしいように思えた。ただ下山ルートとして研究していた、立間戸谷は、とても峻険で、道を間違えて遭難した人も多いらしく、日の短い冬場であり諦めてピストン登山とした。
平成17年1月11日 水曜日 晴、吹雪。

宿 am6時半出発 朝食は前日から用意して貰い、6時に食べる。 まだ暗い、ここから登山口まで50分は必要。三和大橋からのアクセスはも通行禁止の道があり、新宮大橋経由となった。
朝里登山口 am7:20 直ちに出発。看板は明快に分かる。 最初からきつい勾配を登る。西谷右岸、すぐ左岸へ渡り進む。
二段の滝 am7:37 麗しい滝が見える。 巨岩のごろごろした谷、慎重に慎重にテープを探しつつ登る必要がある。余り登山した痕跡は無い。
二股の広場 am8:07 左に水の少ない滝があり、最初は[詰めの滝」かと間違えた。 真正面の谷を更に進む。雪が舞いだした。怪しい雰囲気。
詰めの滝 am8:20 一枚岩をくり貫いた滝壺で、落差は50米以上のきれいな滝。 ここで休憩、出発はam8:25。
ここから一段と、実に厳しい直登となる。 流石は嵒の麓である。これは私は経験のないようなものだと言うと友は横山岳も、そんなものだという。
絶対に、何かを掴まないといけない道である。 雪となった。ロープ場があり、真剣に攀じ登る。ロープなしでは登れない。
ヤケ嵒の頭 am9:30 岩壁のエッジ、またいで進む、両サイドは切れ落ちている。吹雪が猛烈である。 えらいとこに来たと思った。約50米すすむと、少しは広くなり次第に歩行しやすくなる。雨合羽を着る。
朝里辻 am10:55 ここで15分の休憩。身の回り点検。 ここで帰途のルートを変更し桐原にしようかと話す。この危険な道は雪と風で危険と判断したからだ。
子ノ泊山 am10:08 下山道があるが道標が登山者には不向きなもので役に立たない。現地界隈の人しか理解できないと思われる。出発am10:30。 矢張り、吹雪であり積雪も2-3センチとなり、少し危険でも間違いのない元来た道を降りることとする。
朝里辻 am10:55 簡単に腹ごしらえする。出発am11:20。 愈々、危険地帯の下山である。慎重に時間かけて、滑落を絶対にしないように覚悟した。雪と凍結と傾斜の岩の中を下る。
詰めの滝 am12:25 ここで昼食する。滝の素晴らしさを鑑賞。出発am12:55. ここまで下ったら先ず安心という訳には行かぬ、テープを確認しながら進まないとも何度か間違えた。特に渡渉の場合である。
朝里登山口 pm13:45 雪も無く晴れていた。林道を下って行く。 途中で迎えの車が会いラッキーであった。素晴らしい登山に感謝した。帰途、朝里の飛雪の滝に立ち寄る。