スタバでの書き下し徳永の世界史 近世五百年
幕末日本 その120 5年3月22日
再び、武士階級の栄えある退陣に言及したい。
幕藩体制の版籍奉還により形式的には日本の封建体制は崩壊した、意図的に崩壊した!徳川慶喜の英断、武士階級の苦渋の隠忍があったればこそ、近代化が日本に齎されたのだ、ここがヨーロッパと違う。私権を捨てたからこそだ。
外国では絶賛された快挙だが、日本人は当たり前のようで評価を聞かない。
新政府の早わざも驚嘆であった。廃藩置県が完成すると見るや、岩倉使節団を欧米に派遣し見識ある模倣をし、早急に欧米に追いつく戦略を建てた。大久保利通ら政府首脳が海外留学中の明治5年には、新橋から早くも鉄道が走り出しているのだ!明治7年には新橋でガス燈が灯ったのだ!
伊藤博文、井上馨ら吉田松陰の魂の発露手であろうか!
明治の、これら元勲等の偉大さは、己の政治特権を親族に安易に譲ってないことだ。
天下国家 お国の為が優先し私益特権など考えていなかった。
伊藤博文 山縣有朋 黒田清隆 松方正義
など明治の元勲のみならず、明治の日本国民共通の精神バックボーンを今こそ学ぶべきだ!