日本経済新聞の中国へのこのゴマ摺り

日本を代表する日本経済新聞は、なんという媚態を中国に示したか。11月17日の同社の社説は「中国の陳謝を評価する」である。
これには驚いた。中国の外務省武外務次官程度の発言に飛びついて直ちに評価するのである。まだ中国の李外相も首脳も謝罪を明白にしていない段階で、この媚態的発言である。何という外交音痴のメディアであろう。低頭そのものの媚態である。この程度の連中が社説を書いているのかと実に嘆かわしい。

1.安倍自民党幹事長は11月19日、
盛岡市内で講演し、中国の原子力潜水艦による領海侵犯事件に関し「中国は技術的な問題としているが、それにしては難しい水路を通っている」と述べ、中国側の説明に疑問を呈した。また中国側が侵犯を認め、遺憾の意を表明したことに関して「われわれがしっかり海上警備行動を取って対応した結果だ」と強調した。

2.町村外務大臣は李外相と会談し李氏は遺憾の意を表明し再発防止を示したが、日本が求めた「謝罪」の言葉は無いままである。町村氏が、武外務次官の言葉だけでなく李外相に質した結果出た言葉で、次官の言葉は自分の言葉だという言い方である。謝罪をしていない。既に共産党の青年部を唆して中国は、日本は騒ぎすぎたと言い出した。あの国は情報操作の共産国である、それすら分からない日本経済新聞のレベルと社説を罵倒する。
町村氏は小泉首相の靖国問題で、李外相が「適切に処理されなくてはならない」と発言したのに対して「首相の考えはこれまで中国に伝えてあるとおりだ」と応えている。前女外相とは大違いのさすが政治家である。当然ではあるが。

3.マスメディアの日本経済新聞があのように社説で評価するとは、これでこの新聞社がいかに中国に毒され、媚びているかを明白に示した、反国益的新聞社と見て間違いなさそうである。
平成16年11月20日 徳永圀典