野中広務

官房長官までした、叩き上げの、ドスの利いた、権謀術策に長けた、カンのいい、迫力のある、芝居の上手い、裏方的人間である。機を見るに敏なる男。
国会議員をさっさと引退した理由は、尤もらしい事を言っていたが、後々の言動を見ると、どおして、どおして、隠居どころか、現役のように中国へ媚びている。国内的にも発言しテレビにでて古巣を悪く言う。親中国と表面では言うが、我々には売国奴にさえ映る。小泉総理が彼に出番を与えないし、自己の利益に反するものが見えて、どうにもならなくなったから引退したのであろう。こんな人物が、内閣の官房長官をしていたと思うと、やり切れない思いがする。

今回も、台湾の李登輝氏が来日すると、抗議で中国行きを中止したと、アホラシイ。中国にオベッカを言いに行きたらいいではないか。中国は、次から次へと橋本派の議員やら、民主党の岡田党首などを招き、マスメディアを媒体に、恰も中国へ朝貢するような印象を積み上げてきており、そのダシにされていたのだ。安倍晋三氏も呼ばれていたが、断った。あのウクライナの野党党首が毒入りを飲まされていた。毒薬は、古典的な政敵暗殺の武器なのである。中国など、何をするか分からない。野中は、日本では、反中国の国民的世論が沸騰しているから、避けただけである。野中に国家の矜持というようなものはありそうにない。こんな男が対外的に跋扈して国益を大いに害している。いい年をして、どうかしている。さっさとくたばって欲しい。平成17年1月1日 徳永圀典