沼津御用邸ー静岡県沼津市
数日間の快晴が一転してこの朝は吹雪となる。これもこの地では珍しいそうである。私たちは祝福されているかのような快晴の登山をしたこととなる。在り難いと感謝に耐えない。時間も無く、帰路を急いだ、手か震えて画像もままならなかった。

沼津御用邸
沼津御用邸は明治26(1893)年、大正天皇(当時は皇太子)のご静養のために造営。御用邸は皇室が主として保養のために用いる別邸で、いわばリゾート施設。当時、このあたり一帯は楊原村と呼ばれる小さな漁村、気候が温暖なうえ、前面には駿河湾、背後には富士山という風光明美な地であることから別荘地として注目され、大山巌(陸軍大臣)、川村純義(海軍大臣)、大木喬任(文部大臣)、西郷従道(陸、海軍大臣)の別荘が建てられてた。彼らはいずれも明治政府の高官です。川村純義伯爵が後に皇孫殿下(昭和天皇と秩父宮殿下)の養育係になっていることを考えると、この4人の存在が御用邸設置に大きく影響したものと思われる。明治22(1889)年に東海道線が開通して、東京からの交通の便がよくなったことも理由の一つである。
本邸の跡地には現在沼津市歴史民俗資料館が建っているが、本邸はここを中心として周辺に広がっており、その規模は資料館の約10倍であったことを考えると、本邸の広大さが想像できる。