亀居山 大乗寺--俗称応挙寺ー兵庫県城崎郡香住町森

鳥取木鶏クラブの秋の恒例行事は近隣の散策であるが今年は兵庫県は香住町を目指した。山陰海岸の海岸美は地味だが素晴らしい。第一の狙いは応挙寺の拝観。さすがに圧倒される応挙の障壁画には感心した。すべて重要文化財であるが745年創立の古刹だけはある。次に海洋館から香住鶴の酒造り現場を見て、三七十という食堂で1000円で豪快な海鮮昼食、それから我々が絶対忘れない露天風呂は、矢田川温泉で暖まった。雨模様だったが芸術性もありいい一日だった。平成15年11月10日

天平17年(745)、行基によって開かれた高野山真言宗の寺。別名応挙寺として親しまれている。江戸時代の人気絵師で日本画における写生派の祖とされる円山応挙がまだ無名のころ、この寺の住職が才能を見いだし、銀三貫目を与えた。それをもとに江戸で絵を学び直した応挙はのちに弟子たちを連れてここに戻り、多くの襖絵などを描いた。そのうちの165点が国の重要文化財に指定されている。客殿の障壁画は立体的な曼荼羅を構成している。