95翁徳永圀典の 人生至言 その27
侍、さむらい、武士
世界に冠たる「さむらい」とは頑固とまで思われる信念、
それは、
極端と言える鍛錬、修練により構築されたのが日本武士道の極致である。
それは
より偉大なるものへの敬慕であろう。
この偉大なるものを敬慕し啓侍し、己をそれに没して生きる!
功利とか物の生活から抜け出し精神世界へ飛翔したのである。
故に、
武士は常に如何に生きるかより如何に死すべきかが日常生活の指針であったのだ。
感激のある死に方を希求したのだ。
己の生命を喜悦して捧げる機会を求めたのであろう。