雪彦山  海抜915.2米 関西百名山
古武士を思わせる山容は、特に虹の滝の麓あたりからは格段に凛々しく、魅力的な山である。今回は我々は二度目である。今回は鉾立山を廻り虹の滝に下山した。登山口に到着すると鉾立山から東に廻る谷は「通行禁止」とある。たまたま登山者があり聞くと、廻り道すれば行けますよとの回答、我々は計画通りとした。困難な下山がこれ程になるとは思わなかった。やはり「通行不能」が正解であろう。お蔭で、岩のぼりのスリルと、緊張と、探検に満ちた登山となり、適度の疲労感も覚えた登山となる。下山後、楽しみにしていた「雪彦温泉」は水曜日は休みで大失望、次ぎの塩田温泉は午後2時までで入浴不能、遂に遠征して大原の「黄金湯」で無念を晴らすこととなった。
平成17年 3月16日 


鳥取
バスam5:30 西北インターam8:10ー山崎ー県道23ー夢前町山之内 日本交通のバスは予定より何時も早く到着する。
登山口 am9:15 県道23号線は信号もなく意外と早い。 ガスも晴れて絶好の登山日和の予感。
登山口 am9:35 出発。鉾立山からの東廻りの下山は「通行禁止」とある。 昨年10月の台風による倒木で道が遮断されているという、台風後登山したという人の話を信じて予定通りに決める。
展望岩 am9:57 最初から岩ばかりの中を登る。険しい。山頂に少しガスあるも見事な洞ガ峰連峰である。主峰は大天井岳。 考えて見れば六甲山クラスを一気に登山するのだから険しい。岩が滑りやすい。
出雲岩 am10:33 巨岩の洞窟に竜王の祠、見上げる大巨岩。 この上が見晴らし台であろう。
見晴らし台 am10:45 出雲岩を廻ると、かなりきつい鎖場がある。狭い岩の中を攀じ登る。雨上がりで滑りやすい。見晴らし台から、馬ノ背も緊張感がある。 鎖使用しなくては登れない。鎖の太さが違う。登れば、胎内潜りの岩の狭い中を無理して通る、リュックが磨れた音を立てる、太った人は大変ではないか。
大天井岳 am11:07 見上げた岩山の山頂である。岩場に祠がある。海抜884米。 展望抜群、明神岳が見えた。地元では、ここを雪彦山と云うらしく山頂の標識がある。次に地図上の雪彦山を目指す。
分岐点 am:11:22 近くに天狗岩あるも大したことはない。 残雪がすこし見られた。
雪彦山 am11:51 無残としか云えない倒木で荒れた惨憺たる山頂。ここからタワに下る。三角点あり、海抜915.2米。 昨年10月の台風は各地に倒木の被害が見られるが、現場がこれ程酷いとは驚いた。北側には残雪が樹林帯に多い。
鉾立山 pm12:17
pm13:17出発
海抜962米で最高峰。大山・後山・那岐山・氷ノ山が見える。 暖かく野菜タップリのウドンに大満足。野菜は水菜・ホウレン草・白菜・菊菜・椎茸・それに豚肉・油揚げ。お餅。どうだい、美味い筈だろう。
鉾立山分岐 pm13:25 峰山分岐で海抜942米。右折する、途端に倒木で道不案内。早速の試行錯誤の、道の発見探索が始る。苦心と苦労の開始。 もう、道は分からない、テープを求めつつ、倒木が余りに酷く大規模で、迂回も容易ではない。なんとか谷近くに降りたが、これ以上は無理、大きく左の傾斜ー上部は滑岩の斜面が見える、柔らかい土を慎重に横切り、そこから急傾斜、杉の木を一本づつ掴みながら谷に降りる。ここから谷を渡る場所が至難である。大規模な倒木が谷を覆っている。見当をつけながらなんとか渡渉する。次々と倒木を乗り越えたり迂回して漸く通常の道につけば虹の滝の上であった。
虹ノ滝 pm14:50 水量は少ない、岩が目立つ。ここから東向きに急傾斜を登る。地蔵岳がそそりたっていた。 ここから賀野神社への道を進み途中で別れて大曲で右折し下山。
登山口 pm15:35 やれやれと、軽い疲労感もあった。 岩場のスリルと渓谷下山ルートの探索と面白い一日であった。