日本神道の本質
神道は、日本に仏教の伝来(538年)のずっと以前から存在してきた固有の信仰の総称で、その呼称は外来の宗教とは区別する必要から後に名づけられたものである。
本来は民族が遠い神代から引き継いできた「かんながらの道―惟神の道」、別名「日の本の道」、或いは単に「古道」というべきものであった。日本に自然に生えた植物のようなものである。
日本の神様
それは、惟神の道は「自然と一体となる思想」で、自然をあるがままに受け止め、畏敬し、感謝し、自然に融けこもうとする考えである。神道は他宗教のように聖人賢者が上から押し付け与えたものでなく、民族発生と同時に生まれた「民族の体質」「民族の志向性」
がそのまま信仰になつたものである。
日本の神様と他の宗教の違い
他の宗教は、教祖を持ち、絶対の唯一神に絶対の価値を置く。それ以外を否定する排他性がある。
神道は極めて寛容性、包容性に富む。争うことはない。
見よ、イスラムとキリストの戦いを。永遠に争いは止らない。