鳴谷山聖宝寺 しょうほうじ 三重県いなべ市藤原町

天台宗の寺として平安時代初期の807年(大同二年)、伝導大師・最澄によって開基。
最澄は、藤原岳の景観に感じ入り、時の天子・平城天皇に申し出て、建立。当時は一堂寺と呼ばれていた。1508年(天正八年)、織田 信長の北伊勢侵攻にあたり、織田家家臣・滝川 一益によって焼き討ちされ炎上(当時の寺は、城郭として利用、武装蜂起を恐れての処分)。 その後は荒れ放題のままであったが、江戸時代初期の1659年(万治二年)に臨済宗の寺として再興された。
本尊は千手観音。平安時代・藤原期の作庭といわれる庭園、秋には地元のテレビ局の紅葉中継が行われる。また、寺の奥には鳴谷滝あり、この寺は藤原岳の裏登山口でもある。