大船山
6月9日、月曜日、雨覚悟であったが、前夜の天気予報で快晴と言う。遂に奇跡が起ったのだ。親友は、犬鷲も居ると言われ、樹林帯で名高い「黒岳・高塚山と天狗岩」を決行するという。これは往復10時間を要する急登と急下降のきついアップアンドダウンを要する。最初は大船岳である。これは昨夜の温泉で、地元の人々も可なり強行軍だという。私は、やや不安であったが、再びこの温泉に入れるので、なんとかなると思い決断した。
まず、大船岳からである。この山頂で、坊がつる湿原を眼下に眺めながら、親友の吹くカコリナの素朴な笛の音に合わせて、私たちは「坊がつる讃歌」を歌った。人生の忘れ難たい一瞬のひとときであった。
平成20年6月9日 晴
ポイント | 着 | 発 | 歩行 | 休憩 | ポイント概況 | 備考 |
法華院山荘 | 7:00 | 雨なし、少し山にはガスがかっている。雨ないだけで満足。 | 朝食は6時半から。 | |||
段原 ダンバル | 8:38 | 1:38 | 途中の樹林帯は暗い暗い。歩きにくい。段原は稜線で視界良好だが山にはガスがかかっている。 | 石がゴロゴロしており、おまけに火山灰の黒いドロドロの土に難渋する。 | ||
大船山 海抜1786.2米 |
8:58 | 9:15 | 0:20 | 0:17 | 時折、ガスが晴れて久重山や中岳、三股山が見える。 | 親友のカコリナの笛で坊がつる讃歌を歌う。実にいい気分、友よ有難う。有難う。感激した。 |
段原 | 9:30 | 9:40 | 0:15 | 0:10 | 再び鞍部の段原から右に米窪を見ながら風穴へ向う。歩きにくい道、親友は虫に刺された。 | 人間の高さ程度のミヤマキリシマの中の狭い、狭い道を潜り抜けること30分。 |
風穴 | 10:45 | 1:05 | ここまで実に急降下の下り。帰りが思いやられる。かなりのものだ。目前には黒岳や天狗が聳えている。風穴近くから黒岳に取り付く、 | 段原からの下りの途中に道標「風穴へ」がある。ここを右折して下る。 | ||
鞍部分岐 | 11:30 | 0:45 | 実に実にきつい直登のガレ場、ロープ沢山、きついきつい登りだ。 | 喘ぎ喘ぎの登りであった。 | ||
黒岳 高塚山 海抜1587米 |
11:50 | 11:55 | 0:20 | 0:05 | 誰一人、登山していない。法華院や坊がつるからはハードで来る人はいない。 | 楽なのは男池からの登山であろう。 |
天狗別れ分岐 | 12:05 | 0:10 | 天狗岩の山は巨石を積み上げたものだ。 | 鞍部から直接行くと天狗別れがある。 | ||
天狗岩 海抜1550米 |
12:22 | 12:45 | 0:17 | 0:23 | 本当に登れるかと心配したが、案外簡単に登ることが出来た。 | 眺め抜群、大船山やら久住山、中岳が展望できる。 |
天狗別れ | 12:58 | 0:13 | 樹林の豊富な山だ。 | 再び急降下する。 | ||
風穴 | 13:30 | 0:32 | ここから段原までは、実に苦しんだ。 | 今日の標高差累積は1300-1400米はあるだろう。 | ||
米窪分岐 | 14:30 | 1:00 | ここは稜線上にありほっとした。 | 1時間の呻吟だつた。親友は忍耐して待ってくれた。有難う。 | ||
段原 | 15:10 | 15:20 | 0:40 | 0:10 | ここに来たら、親友は北大船山に登るというではないか。唖然とした・・・ | だが゜、5分で登頂できた。 |
北大船山 海抜1706米 |
15:25 | 0:05 | ここから平治山のミヤマキリシマは魅力的であり明日が楽しみだ。 | 昨日はNHK。今日はテレビ東京が来て取材していた。 | ||
段原 | 15:30 | 15:35 | 0:05 | 0:05 | 竹田市の観光課の人が来ていた。 | |
坊ガツル湿原 | 16:43 | 1:08 | 再び、歩きにくい道の下山だが、なんとか成功した登山で満足度高い。 | 気分がいい、早く温泉へと足はスムース。 | ||
法華院山荘 | 17:00 | 0:17 | 温泉にたっぷり浸かり生ビールで乾杯、祝杯した。 | 夕食が完全に食べきれないで大反省。友よ、すまない。 | ||
総歩行 10時間 |
休憩 1:10 |
実歩行 8:45 |