人物月旦--人物げったん 

@平成14年10月の巻その二

貴乃花ナベツネ


大相撲秋場所直前に恒例の横綱審議委員連中が、エラソウニ相撲の稽古を点検する行事がある。あの時に審議委員長のナベツネとかいう読売グループの総帥らしいのが言った。貴乃花に、偉そうに稽古相撲を見られないので、小言をだ。貴乃花は土俵にあがらず黙々と四股を踏んだり鉄砲をしたりして彼等の前で相撲の稽古をしなかった。
何故、貴乃花は彼等の前で稽古相撲をしなかったのか、私は聞いてないが、分かる様な気がするなあ。頭だけの連中に、勝負の命懸けは肌で分かるまい。わかったような面して、高いところから見下ろすナベツネ等が、見学するだけならいいが、小言を言うのは天下の横綱に無礼千万だよ。第一、強ければ横綱になるだけで、審議委員会なんて不要の産物だよなあ、あんなもの廃止してしまえ。貴乃花はマスメディアがナンダ、カンダと言うのがわかってるのだ。貴乃花は真実真の
木鶏になっていたな、これは歴史的名横綱の双葉山さえ、我、木鶏たり得ず、の名言を吐いたが、今回の貴乃花は凄い横綱だ。将に、木の鶏、小物が吠えても顔色一つ変えず知らん顔、悠々とわが道を行ったね。たいしたものだ。天下の厭味なナベツネが吠えても泰然としていたぜ。新聞社の社長は日本にも世界にも無数にいるが、横綱は世界に二人だ。美しい土俵入りの風格と品位の高い貴乃花は平成の歴史に残る大横綱だ。それにしても、平成の社長連中は大物ぶるが、たいしたことはないなあ。今回のお粗末劇でナベツネが小さく、小さく見えたね。人間の値打ちを下げたのはナベツネのほうだ。人間として、ナベツネに驕りが見られる、サラリーマン社員を相手に増長している。大相撲は現場だ。大相撲が終わってナベツネが貴乃花は偉いと笑いながら軽く褒めていたが、大横綱に対して真摯と敬虔に欠ける。バカにするな、ナベ。
誰一人として、この事を言う日本のジャーナリストがおらんとは、ナベツネに遠慮か。
人物の評価、勝負あったりナベツネイチコロ負けだあ。
                               平成14年10月11日