太神山--海抜599.7米

関西百名山 登山記録40 
平成14年3月24日 日曜日 曇時々晴一時小雨
参加者 繁益、安東、高橋、長戸、徳永
会長の風邪による突然の欠席には驚愕した。清水氏も決席で長老不在の登山であつた。北摂方面は雨であったらしい。今回は安東氏の名寄稿を正式記録とした。(徳永)
---------今日は寒い一日でした。 暖冬異変なのか、例年より2週間も早く桜が咲き始め、今日も暖かいのだろうと思って若干薄着で滋賀県の琵琶湖々南に当る関西百名山「太神山」に登山して参りましたが、午後からは雨模様となり山頂では、手袋が欲しい冷たさでした。JRびわこ線石山駅で下車、帝産湖南バスで瀬田川沿い、更に支流天神川沿いの太神山登山口・枝で下車し歩き始める。迎不動、泣不動からしばらく行くと山道に入る東海自然歩道の一環でもあり、良く整備された道は歩きやすい。太神山頂上に近い不動寺は桜の花見が期待出来る様であるがやはりまだ若干早い。登山道は湖南アルプスと言われるが、太神山の価値の素晴らしいさは樹林美にある様であった。しかし、その昔から大木は大和の藤原宮、奈良の東大寺建立に充てられ、荒れ山の由緒は深く、山全体はは禿山に近い。しかし圧巻は山頂にほぼ近い、舞台造りの不動寺本堂である。京都の清水寺に良く似ており、舞台の土台が大変に高くて、長い。この古寺の建立は859年だそうである。
太神山はその名が示すとおり、信仰の対象となる神体山で、山頂にある巨岩が神のいます岩座として祀られ、この岩座と仏教が習合して不動寺が建てられている。本堂は巨岩と接した珍しい舞台造りでもあった。山頂では熱いコーヒーを沸かし、皆で啜る。こんな処でのコーヒーは寒い中でもあり最高に甘い。山頂の眺めは近木が繁り、あまり良くない。下山の途中で、大津方面・琵琶湖の1部、また、近くに矢筈ケ岳が見られた。歩行時間約3時間半。

下山後は近くに南郷温泉があると聞いたが、これから京都始発のスーパー白兎で鳥取市までお帰になられる方があり、JR京都駅に近い、壬生の島原で風呂に入り汗を流す事にした。島原は昔の遊郭跡で山陰線JR京都駅の次ぎの駅丹波口で下車、昔の面影残る街並みを通り5分で「もてなし処・誠の湯」に到着。玄関に「ここはその昔、最も歴史のある廊のあった島原、唯一の出入り口であった大門をはじめ新選組の近藤 勇や土方歳三なども足を運んだと云う揚屋の角谷や置屋の輪違屋など当時を忍ばせる風情が残っている。その由緒ある島原に今「誠の湯」があると説明されていた。
昨年新築された5階建のビルは綺麗で、総桧風呂、露天風呂、サウナでは充分疲れが取れた。入浴料1000円。また湯上りの一杯のビールは最高。帰りの道筋に有った島原住吉神社の境内に
「住吉の松の常盤に春なほと色香あらそふ神垣の桜」
「花の色はいひこそ知らぬ咲き満ちて山寺遠く匂う春風」の島原西門碑があった。この壬生・島原も今ではさっぱりとした街並みでもあった。 (文責 安東満雄氏)