田代湿原八甲田遭難碑ー青森県

田代湿原
我々は大岳を下山して田代湿原に向かう。湿原は八甲田山の東山麓にある。途中にあの雪中行軍による遭難碑があり、若い軍人が175名、屹立したまま凍死した悲劇に思いを寄せた。そしてその魂に鎮魂の祈りを捧げた。同じ登山をする身として他人事と思えないものがあり、深く黙祷を捧げた。
田代湿原に着くと、八甲田山は快晴で高田大岳、雛岳と展望できるのだが、八甲田大岳には雲がかかり遂にその全貌を見せなかった。湿原は中々なもので矢張り東北の自然は素晴らしいと思う。水が豊富できれいなのが印象的である。平成16年5月26日

田代湿原の植生は全体がヌマガヤ、ヤチヤナギなどが特徴、 6〜7月にはヒメシャクナゲ、ワタスゲ、レンゲツツジやトキソウ、ツルコケモモが花を咲かせる。夏には、ニッコウキスゲ、ネバリノギランやサワラン、 そしてキンコウカが花をつけ、湿原を黄金色の海のようにする。 秋は早く、8月にはウメバチソウの白い花を見つけることができる。 小さな花をねじれた穂状につけるランの仲間、ネジバナも秋に咲く。田代湿原の中には3つの木造歩道が整備されており、1周約1時間ほどで歩くことができる。 付近には狸や狐なども生息。 運動靴などの着用が必要です。青森駅から車で50分。

雪中行軍遭難記念像
映画『八甲田山』(新田次郎の小説『八甲田山死の彷徨(ほうこう)』が原作)で知られる青森歩兵第五聯隊が遭難した雪中行軍の訓練。日露戦争前の明治35年、青森側から入山した第五聯隊は猛吹雪にあい、一行210名のうち、死者199名という惨事を招いた。その悲劇を今に伝えるのが後藤房之助伍長の像。捜索隊の目印にと吹雪の中に立ち尽くした人物で、仮死状態で胸まで積もる雪の中で発見された。その姿を今に伝える像。

東北自動車道青森ICから国道7号(青森環状バイパス)を東へ8km、筒井字八ッ橋交差点から県道40号を八甲田温泉方面に10km