「天皇後継」問題
1. わが国は、国の始まりから天皇と共に今日まで繁栄し21世紀の文明大国になっている。天皇に姓が無いのは日本国民の総本家の含蓄ある意味が隠されている。天皇を神というものではないが、過去2千年間、政治的存在でなく超越した存在として連綿と続いている。正統性と連続性、仁と徳の体現者、世界最古の家系、それは人類の奇跡とも言える世界的存在である。外国の羨む日本人の誇りにして良い叡智の結晶システムである。天皇は日本のアイデンティティそのものである。
2. このような存在として考えると、ここ数ヶ月の論点で簡単に天皇後継問題を結論づけてはなるまい。
3. それには、日本の2千年の歴史を重々勘案するという思考が根底に必要である。日本のアイデンティティそのものだからである。
4. 現代日本のように、敗戦後の後遺症に国民がたっぷりと洗脳されている状態で、国家国民の座標軸のふらついている現在の安易な世論に惑わされてはならない。安易に世論に迎合するような事を絶対にしてはならない。
5. 上述のような考えを背景に私は下記のように願うものである。
記
@所謂、XY染色体のYが2千年続いているとという、男性の血統を保守するのを第一義的に考える。
Aその為には、元皇族の復帰を最重点に考える。
B女性天皇は、あってもいいが飽く迄も繋ぎ天皇とする。その繋ぎ対策を平成「天皇後継問題」の根幹に据えるべきである。
C日本のアイデンティティ維持の為に、費用の問題は問題とすべきでない。皇室は質素極まりないのだ。元皇族の復帰こそ問題解決の正攻法である。
D費用は国会議員を半数に減らせば簡単に捻出できる。米国は日本の半分である。以上、呂尚様の見解に敬意を払いつつ所見を述べます。
平成17年11月28日 徳永圀典