徳永の書き流し世界史 その十

ヨーロッパの歴史は四世紀、北方ゲルマニア民族の南方大移動から開始した。
スカンディナヴィア半島南部バルト海沿岸地域だ。
この民族大移動によりローマ帝国が東西に分裂、やがて西ローマ帝国は滅亡する。
このゲルマン民族が土着の民族を征服し略奪し各地に王国を作った。
更に北方のノルマン人が今度はバイキング、海賊となりヨーロッパ全域に侵入して
四世紀に渡り爆発的に暴れまくった。

ノルマン人は寒い氷の入江から南部即ちヨーロッパへ出て行った海洋民族だ。
北極圏が近く人間居住環境から脱出を図ったのだ 南方の豊かな土地を嫉妬したわけだ。

そして海賊の旨味を知った。侵略をほしいままにし手当たり次第に食糧や財宝を奪い、放火、
殺戮を繰り返した。こうしてバイキングは先住民族王国を滅ぼして
現在のイギリス  フランスなどのヨーロッパ諸国の基礎を構築したわけである。
現在でもイギリスの王朝は祖先が勇敢なバイキングで自分達が、その子孫である事を誇りとしている。
つまり略奪強盗の海賊行為を少しも恥とも罪とも思っておらなかったのである。

ノルマン人達は厳しい環境から生き延びる為には、他を殺し奪う事など当然とする食肉動物的本生を
身につけていた。鷹がが子を育てるのに兎や小動物を狩りをするのに罪の意識を持たぬのと同様だ。
他の動物に憐れみなどかけておれば生きていけないからである!

現在の北欧三国、ノルウェー、スゥエーデンデンマークは平和な福祉文化の模範国だが、
彼らこそ荒くれバイキングの祖先を持つ。 

スゥエーデンのノーベル賞はその罪滅ぼしかも?
バイキングの先祖は元々南のコーカサス地方に住んでいたが、騎馬民族の蒙古人の侵入により
追われて北の僻地に追いやられたものである。  続く