徳永の語る「安岡正篤先生」その四
農士
農的生活をしながら、士道を行ずる者。
安岡先生は「日本農士学校」を私の生まれた昭和6年に
創設された。埼玉県である。
現代に最も欠けている農業、農は国家の基本ですぞ。
農士とは何か、
「農的生活をしながら士道を行ずる者」。
葉隠、書名だが、江戸中期の書で現代は忘れられている。
武士道精神に通ずるものを持つ農民を農士という。
気高い名前だ。私は、これは必ず甦る言葉だと思う。蘇えさせなくてはならぬ思想だ。
近い大災害後の日本の近未来に復活してくるのではないか。
また、復活しなくては日本再生が難しいであろう。
武士道とは、武士や国士と言う特別な者に限らず、
農民や、どんな人にも必要だと安岡先生は考えておられた。
農士の精神なるものから学ぶこととは、
どのような人間であっても「道」を求めることは大切と言う事であろう。
安岡先生は、農士道と言われた。農は国の基本、元です。
現代日本人がすっかり忘れた言葉
大自然の恩恵を受ける人間として、
人々が生を喜び、働き甲斐を持つのに必要な精神てであるる
修身斎家治国平天下、
天下を治めるには、先ず、自分の行いを正しくし、
次に家庭をととのえ、次に国家を治め、
そして天下を平和にすべきである。
これが、安岡先生の設立された金鶏学院設立の大目的でありました。天下国家の為に心を砕く事の出来る若者を教育してておられたのだ。
1. 次世代への教育を忘れないこと。
2. 常に、大局的に眺めていく事の必要なこと。
自己向上の五原則
安岡先生の生き方で、自己向上の為に学び取れる基本がある。大きく分けて五つあると私は思う。
1. 瞑想の時間を持つこと。
2. 常に学び、知識を増やすこと。
3. 志を鮮明に持つこと。
4. 無私に徹すること。
5. 感動、感謝のできる人になること。
正月であり、ここまでとしておきます。
令和六年一月九日
鳥取木鶏会
会長 徳永圀典