浮島  和歌山県 新宮市

新宮市の市街地にある底なし沼に浮かぶ小さな森。
底なし沼に森が浮かんでいるというのも驚きですが、底なし沼が市街地に残されているということにも驚かされます。
 「新宮藺沢浮島植物群落(しんぐういのさわうきしましょくぶつぐんらく)」として国の天然記念物に指定されています。
 85m×60mのほぼ方形の小島で、総面積はおよそ5000・。植物の遺体が集まってできた小島で、沼の水面の昇降によって島もまた昇降し、また強風にあおられて島が移動することさえある。
 小さいながらも、およそ130種類の植物が茂り、暖地性の植物と寒地性の植物とが混生する渾沌とした森。