徳永の「日本あれやこれや」

     その三 日本の原理
唯一無二の天皇と皇室

紀元前57年古代ローマ帝国が始まり、ほぼ平和に300年続く、多神教であった。日本徳川時代、平和300年、
八百万の神である。両者共に自然崇拝だ。
古代ローマ帝国崩壊後、今日まで欧州は戦乱に明け暮れている。十字軍、百年戦争、70年戦争、30年戦争、7年戦争、民族の大移動。中近東の国々も絶え間のない戦争がある。憎しみの連鎖だ。古代ローマ帝国後の欧州、中近東共に一神教だ。

「世界最古の王朝」支えた天皇の人柄、なぜこれほどまでに多くの世界の要人たちが天皇陛下の即位に関心を持つのか。米国弁護士、日本文化に詳しいケント・ギルバートはこう説明する「日本の皇室は、ほかに類を見ない、2000年以上続く『世界最古の王朝』。歴史が長い国はほかにもあるが、国名が変わらぬ一つの国として突出した歴史を持つ国は日本以外には無い。その貴重な歴史の中心が天皇と皇室です。世俗の権力から一定の距離を置き、ひたすら国民の安寧を祈り続ける天皇という存在は、世界に唯一無二の奇跡的な存在。そのことに世界の国々が敬意と憧れを持つのです」と。私は天皇家を世界遺産に登録したい思いだ。
人間が作ったイデオロギーでは人間は幸せになれない。ソ連は70年でマルクス主義と決別した。古代ローマ帝国も日本も共に大自然を崇拝する八百万の神々を信じて暮らしてきた。古代の世界諸国も王様達は神の子孫と言って統治に努めた。神話を語れるのは日本だけ、神話は情緒として捉えたらいい。人間は大自然の産物の一つ、大自然の原理こそ地上の生き物の絶対唯一の法である。