眼内レンズについて

   当院で標準的に最も多く使用している眼内レンズは、テクニスアイハンスオプティブルー
Johnson & Johnson vision)です(R5年1月現在)。アイハンスは単焦点の保険適応の眼内
レンズで、負担額は同じですが、焦点深度拡張で他の単焦点眼内レンズに比べて、遠近の被写界
深度が広く、多焦点レンズの欠点であるグレア、ハローはほとんどありませんので、ほとんどの人
にお勧めしています。ただし、術前の近視や遠視が極端に強い場合は、この眼内レンズが選択
できない場合があります。

 術前の乱視が強く、裸眼の視力にこだわる場合は積極的にテクニスアイハンストーリックⅡ
オプティブルー(Johnson & Johnson vision)などのトーリック眼内レンズを使用します
が、乱視の種類によっては眼内レンズによる矯正が適さないため、トーリック眼内レンズを選択
しないほうがよい場合もあります。

 アイハンスオプティブルーで、ピントを遠くに設定すれば、遠方から中間距離まで、あるいは
遠方の見え方を少し妥協すれば、眼鏡なしで中間距離から近くまで見える場合が多いですが、その
効果には個人差があるようです。左右の眼のピントを少しずらすことで、できるだけ眼鏡を使用
せずに生活をするという方法(モノビジョン)もありますが、どうしても両眼とも遠くも近くも
眼鏡なしではっきり見たいという希望が強い場合は、多焦点眼内レンズをお勧めしています。多
焦点眼内レンズは選定医療となりますので、保険診療の費用に加えて眼内レンズの差額をご負担
いただくこととなります。また、多焦点眼内レンズはコントラスト感度がやや劣るので眼底など
に他の疾患がある場合はお勧めしないことがあります。

テクニスアイハンスオプティブルー(Johnson & Johnson vision)について

    

多焦点眼内レンズについて



白内障のぎもん(白内障と診断されたら)



当院で使用できる多焦点眼内レンズについて




テクニス マルチフォーカルの特徴  


テクニス シンフォニーの特徴  


テクニス シナジーの特徴   




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