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発作を予防するために使う薬
DSCG(インタール)
炎症をおさえる作用をもち、発作を予防する薬です。エアロゾル(スプレー式吸入)と吸入液があります。運動すると発作が出るお子さんには、運動の10〜30分前に使用しておくと運動中の発作が出にくくなります。毎日の発作の予防として1日2〜4回吸入します。副作用の心配はほとんどない使いやすい薬です。
経口抗アレルギー薬(リザベン、ザジテン、アゼプチン、セルテクト、アレギサール、オノン、シングレアなど)
インタールと同じような作用があり、発作の予防に使う飲み薬です。服用しはじめて1〜4週間で効果が出てきます。ザジテン、アゼプチンでは眠気がくることがありますが、子供では少ないです。時に肝障害が出ることがあるので時々血液検査が必要です。リザベンでは時に血尿が出ることがあるので飲み始めて3週間目頃に検尿が必要です。
オノン、シングレアは新しく開発された薬で、内科領域で従来の抗アレルギー薬に比べ効果が高いということで、最近急速に小児科でも使われるようになりました。副作用は発疹、下痢・腹痛、肝機能障害などの報告がありますが、従来の経口抗アレルギー薬と比べ高くはないようです。
吸入ステロイド薬(アルデシン、フルタイド)
副腎皮質ホルモン剤の吸入薬です。強い抗炎症作用により大変効果があります。発作入院、喘息死が減少することなどにより、2002年の小児アレルギー学会において、従来よりもっと積極的に使うようガイドラインが変更されました。予防薬ですからインタール吸入液と同じように毎日確実に吸入することが大切です。吸入にはテクニックを要するので、小さい子供には使いにくい欠点がありまが、マスクを使った吸入補助具を使えば可能です。
長期に使った場合に心配される副作用ですが、2002年ガイドラインでは次のように説明されています。「身長発達に対しては、使用開始後1年で概ね1cm程度の抑制が生じる可能性が示唆されているが、それ以後は大きな影響がなく、最終身長の検討では有意な抑制を認めないとする報告が多い。間脳・下垂体・副腎皮質系に対する影響はより鋭敏な手法を用いて検討すれば抑制はみられるが、通常量において臨床的に問題となる報告はない。」
テオフィリン薬(テオロング、テオドール、スロービッド)
気管支を広げ、炎症をおさえる作用をもつ薬です。発作を止める目的としても使われますが、発作の予防にもよく使われます。この薬は血中濃度が測定できますので、その測定はよりよい効果と、副作用防止に役立ちます。
副作用は量を守っていれば少ないものですが、量が多すぎると吐き気、嘔吐、イライラ、ドキドキなどが起こることがあります。また、けいれんを起こしやすい体質の人では極力使用を避ける必要があります。あらかじめけいれんの既往の有無を医師にお知らせください。さらに、人により有効濃度が違う場合もあるので、初めて服用するときは副作用症状に注意を払う必要があります。
β2刺激薬(メプチン、ベラチンなど)
最も速く効く薬なので、発作を止めるために使われることが多いです。予防薬としてはインタールと一緒に少量を定期吸入する使い方があります。
発作を止めるために使う薬
β2刺激薬(メプチン、ベラチンなど)
最も速く効く薬なので、発作の時に内服や吸入でよく用いられます。気管支を広げ発作を抑えます。内服薬はどの年令でも確実に投与できますが、反面薬の量が多くなり、動悸や手のふるえなどの副作用も吸入剤よりも生じやすくなります。吸入薬は量も少なくすぐに効きますが、低年令の子供では吸入器が使いにくいことと、大きい子供では逆に使用が簡単なため、乱用しがちになる欠点があります。
最近、貼るβ2刺激薬(ホクナリンテープ)が開発されました。軽い発作の時や、夜になると咳が出やすい人たちの胸に貼ると症状がおさまります。1回貼ると数時間後に効きはじめ、24時間効果が持続します。副作用がほとんどなく、夜中の発作予防に最適です。
テオフィリン薬(テオロング、テオドール、スロービッド、ネオフィリン)
内服薬は3日くらい飲み続ければ、血中濃度が安定してくるので効果が現れてきます。中発作以上で、メプチンの吸入が効かない、または効果が不十分な場合、ネオフィリンの点滴がよく行われます。効果がある反面、吐き気、嘔吐、頭痛、ドキドキなどの副作用も出やすいので注意して使います。テオフィリン剤の内服をして12時間以内にネオフィリンの注射をする場合は投与量に注意しなければなりません。発作止めの点滴を受ける場合、何時にテオフィリン薬を飲んだのか必ず医師に知らせるようにしてください。
入院するとよくネオフィリン持続点滴療法を行います。私たちは正確な量が点滴できるよう、輸液ポンプを使うようにしています。
ステロイドホルモン剤(ソルコーテフなど)
重症な発作で「危ない」または「危ない発作になりそうだ」と判断した場合、ステロイドホルモン剤の静脈注射をします。1回ですむこともあれば、その後の症状をみて、数回繰り返し投与することもあります。これにより、危ない状態が回避されることがしばしばあります。使っている薬は速効性の薬で、短期間の使用なので問題となるような副作用の心配はありません。
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