1) けいれんではないがけいれんに似た症状(主なもの)
入眠時ミオクローヌス:乳児期以降成人でもみられる。入眠時に四肢をピクッとあるいはピクピクさせる。
身震い発作:発育、発達に異常のない幼児にみられ手を握りしめ、歯を食いしばって全身をふるわせる。数秒間の持続で間隔を置いて繰り返す。
悪寒戦慄:熱が勢いよく上昇するときに寒気を伴い身震いする。
泣き入りひきつけ:不安、恐怖のため激しく泣いた後や、不意の痛み刺激によって呼吸停止、意識障害、けいれん発作を来す。ほとんどが6ヶ月から2歳くらいまで。いわゆるかんが強い子が起こしやすい。
オナニー:乳幼児の特に女児で下肢を交差させ息をつめて顔面を紅潮させぼーっとする。
2) けいれんの原因
熱性けいれん
てんかん症候群
その他の疾患によるけいれん・・・脳炎・脳症、髄膜炎、外傷、頭蓋内出血、脳腫瘍、もやもや病、各種中毒、代謝性疾患など、どんな原因であれ、脳に異常が起こる疾患であれば、けいれんは起こりうる。
一見熱性けいれんのように見えても、化膿性髄膜炎、急性脳炎・脳症などの場合もあるので注意が必要。
3) 熱性けいれんについて
頻度:日本人では頻度が高く7〜8%の小児に認められる。
症状:多くは38度以上の急激な体温上昇に伴い全身の強直、強直間代けいれんを起こす。数分で停止し、意識も間もなく回復する。
10%くらいはけいれんの生じない、脱力、一点凝視、眼球上転のみのものもある。
発病年齢:6ヶ月から5歳頃まであり、ピークは1歳代。
予後:基本的に予後良好な疾患である。
再発率は25〜50%、3回以上の再発は9%
てんかんへの移行 5〜7歳までに2〜3%、10歳までに4.5%
4) 予後に関わる要注意因子
てんかん発症に関する要注意因子
① 熱性けいれん発症前の神経学的異常もしくは発達遅滞
② 非定型発作(部分発作、発作の持続が15〜20分以上、24時間以内の繰り返し)
③ 両親・同胞におけるてんかんの家族歴
熱性けいれん再発に関する要注意因子
① 歳未満の熱性けいれんの発症
② 親または片親の熱性けいれんの既往
5) ダイアップ坐剤による熱性けいれんの再発予防
37.5度以上の熱に気づいたら使う。8時間後にも38度以上の発熱を認める場合、もう一度使う。
ダイアップ坐剤には3種類ある。4mg、6mg、10mg 使用量は0.4〜0.5mg/kg
起こりうる副作用・・・ふらつき、ねむけ、興奮など
6) 子どもがけいれんを起こしたときの対処法
まず、おちついて
呼吸が楽にできるような姿勢に
嘔吐しそうになったら、側臥位に
けいれんの様子を観察・・・7)へ
けいれんが10分以上待っても止まらなければ、救急車。
7) けいれんの観察のポイント
体のどこがけいれんしているか、固くなっているだけなのか、がくがくとふるえているのか。意識はあるのかないのか。何分間けいれんしていたのか。
8) 熱性けいれんのある児への予防接種
最終発作から2〜3ヶ月の観察期間を置けば接種可能である。