武器庫

斧状武器類


斧とは工具から発展した武器の一つですが、ある意味では棍棒が発展した武器の一種といえます
その形状は柄と柄頭の組み合わせからなる物で、基本的には槌矛と同様の構造をしています
しかし、槌矛が殴打することを目的にしているのに対して、斧は打ち切ることを目的としている点に大きな違いがあります
そのためここで紹介する斧状武器類とは、柄頭に刃先をもった物と言うことにします

斧状武器類の基本的な構造は、斧頭と柄からなりその形状は今世紀に至っても変わることはありません
その他の詳しい名称などはこちらを参照して下さい

斧頭はその斧の性格を決定するさいに重要な意味を持ち、斧頭を見ればその斧がどんな目的で作られたかがある程度推測できます
詳しくはこちらを参考にして下さい
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斧の構造左に表示されているのは斧の基本的な構造です

1.柄(ポール:pole)
 柄は通常木製の物が多く、まれに金属製の物がありました。打ち切ることを目的としていますから、柄は弾力性のある物である必要があり、そのため弾力性を高めるために布を巻き付けたり、金属製の輪をはめ込んだりした物があります。また、強度を高めるために丸棒ではなく角棒や多角形の物もありました
2.斧頭(アックス・ヘッド:ax head)
 斧頭は斧になくてはならない物で、通常は柄の先端に何らかの形で取り付けられています
3.刃先(アックス・ブレード:ax brade)
 槌矛と斧の大きな違いは、刃先をもっているかいないかで決まります。打ち切ることを目的とする斧状武器類にとってはなくてはならない物です
4.貴金(フェリュール:ferule)
 柄を補強するためのリング状の金具です。全ての斧に必ずある物ではなく、逆にごくまれに見られるだけです
5.石突き(バット:but)
 カップ状の金具で、柄の末端に付けられている物です。その目的は装飾の意味合いが強いのですが、時には紐を通す金具や穴が開いていてそれを保護するための物もあります。柄が長い物の石突きは、柄の部分を地面に突いたときにその部分がすり減らないように防護する役割もあります。石突きは、中世頃の戦斧類にとくに見られる物で、実用的な意味よりも武器としてのステータスと言った物だったのでしょう
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斧頭の種類1 1.片刃状斧頭
 最も一般的な斧頭で、広く用いられ今日における工具としての物もこの種の形状であるといえます
2.両刃状斧頭
 相対する刃を持つこの種の斧頭は、戦闘用か祭儀用にのみ用いられた物でギリシャ時代には神秘的な形状として祭儀用に用いられました。中世以降には戦闘用として用いられ、16世紀になっても見られました。また、この種の斧頭は石器時代にも作られており、その形式の起源の古さが伺えます
3.髭刃状斧頭
 片刃の斧頭の形式で、刃先の握り側(下側)が四角く突き出たような形になっている物です。この種の斧頭は、バイキング達に用いられたのがその起源で、船縁などに引っかけて引き寄せるときに使われた物です
4.刃幅広状斧頭
 その名の通り刃が広い物です。古代メソポタミアやエジプト文明に見られ、インドなどの東方の国々でも見ることが出来ます
斧頭の種類2 5.刃幅狭状斧頭
 騎馬民族が使用した戦闘用斧類に多く見られる物で、片手で振るえるように軽くした物です。当然騎馬民族以外にもこうした形のものが見られますが、こうした幅の狭い刃の利点は軽いこと以外に一点に衝撃力を集中できると言うことでしょう
6.半円形斧頭
 東方の斧類に見られる形状で、刃の両側はまるで三日月のように尖ったものもあります。このような湾曲した斧頭は、相手に食い込むことを避けるための物と考えられ、その分貫通力はいくらか落ちると考えられます。また、それ以外にデザイン的な意味が大きい場合もあります
7.刀身状斧頭
 柄の先端に刀剣を取り付けた日本の薙刀のような形式をした物ですが、刃幅はそれよりも広いという点が違います。この種の斧頭は、斧の持つ本来の特徴以外にかすめ切ることにも用いることが出来ました
8.石製斧頭
 いわゆる石器時代に作られた物で、その形式は雑多です。その効用は初期においては切るか殴打することに限定され、後期になって現在の斧頭同様の形状と効用を持ったと言えるでしょう
9.刃先直交斧頭
 アッゾと呼ばれる斧のタイプで、刃先が柄と直交している物です。その起源は石器時代にまでさかのぼることが出来ます。現代で言う所の”ちょうな”がこれにあたります
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