
ソロモン王の鍵
まず初めにソロモン王の鍵とはと言うことですが
ソロモン王の鍵というのは”グリモワール(魔術奥義書)”または”ブラックブック(黒の書)”と呼ばれる物の一つです
このグリモワールという言葉には英語のグラマー(文法)と同根であり
いわば魔術という体系を用いるための方法を細かく記した物と言えます
当然グリモワールは一種類しか存在しないわけではなく
ヨーロッパの中世数百年を通じて数々の魔術師達がその経験と知識を記した物です
そしてその中の一つがこのソロモン王の魔術書なのです
しかし、この魔術書はソロモン王の名を冠されていますが
そもそもこのソロモン王というのは旧約聖書に登場するダビデ王の息子にして
エルサレム神殿建造者である偉大なユダヤの王の名前です
ではこの時代のソロモン王がこの書を書いたかと言えばそうではなく
ソロモン王の残した秘技を受け継いだ後生の魔術師による著述だと言われています
そしてこのソロモン王の魔術書は複数の魔術書から出来ています
ここで紹介するのはその中でも”大きな鍵”および”小さな鍵(レメゲトン)”と呼ばれている魔術書です
ソロモン王の大きな鍵
ソロモン王の大きな鍵では七つの惑星にちなんだ護符が紹介されています
古代、中世の魔術・占星術的な宇宙論では
肉眼で見える七つの惑星は、星であると同時にそれぞれが自らの性質を持つ霊であり神でありました
例えば木製ジュピターは天の大いなる守護者であり、金星ビーナスは愛の守護者と言ったように
これらの星の動きとその影響力を研究し地上で起こることを予測しようとしたのが占星術です
また、惑星にはそれぞれ司る領域があり
月は海の旅、水星は商業と契約と言った具合に占星術師は惑星の組み合わせから運命のバリエーションを読みとろうとしました
魔術ではこれらの惑星の力を利用して現実に働きかけようとしていました
それでは次に各惑星の性質とそれぞれの護符の意味を紹介していきます
土星
原点---”土星の日と時刻には、ハデス(地獄)から魂を呼び出す実験を行うべし。ただし、それは自然死をとげたものの魂に限られる。同じく、この日と時刻には建物への幸運、もしくは悪運を招く作業を行え。眠りにともなう使い魔を呼び出す。仕事、所有物、商品、穀物、果実やそれに類するものに成功または不成功をもたらす。あるいは学識を得る。破壊と死をもたらす。また、憎しみの種をまく”
土星はギリシャ神話のクロノスを表し、中世の宇宙論で太陽系の最果ての星であった土星は、人間の限界、つまり死や破壊を表す
ルネサンス以前の占星術では、土星はマレフィックス(災いをもたらす星)の代表とされていました
そのため、死や破壊を引き起こす際に土星の力を利用するのは当然といえます
その一方で、カバラの生命の木では土星はビナーにあたります
ビナーは天の母である。つまり、全ての物事に”形”を与える作用を示す
形があるからこそ終末と破壊が訪れるのだが、その一方で”形””建造物”に関する事
また、物事を具体化さすることなどに土星のパワーは欠かせない
長い目で見た成功を記念するときには土星の護符を用います
土星の護符
| 土星の1護符 | あらゆる悪霊から身を守る働きがある |
| 土星の2護符 | 敵やライバルの活動を阻止する |
| 土星の3護符 | 長期的な計画を成功させたいときに |
| 土星の4護符 | 敵を死に至らしめる強力な魔力を持つ |
| 土星の5護符 | 根気のいる仕事に携わるときに有効 |
| 土星の6護符 | 敵の判断力を狂わせて墓穴を掘らす |
| 土星の7護符 | 動かしがたい状況を根底から覆す |
木星
原点---”木星の日と時刻は、名誉と富を得るのに適している。また友情を築き、そして健康を保つために。また望むすべてのものに達するために”
木星は天の王ジュピターにあたる
ジュピターは占星術では代表的なベネフィック(幸運をもたらす星)とされ、拡大、保護を表すとされた
王のような名誉を、または減ることのない富を得るために木星のパワーを利用することができる
カバラでは、木星はケセド”慈悲”にあたる
すべてを慈しみ、恵みを与えるエネルギーだと考えればいいだろう。ただし、木星は同時に倫理をも表す
自分を見失った欲望にとりつかれた者がこの護符を利用すれば、自らの欲望に溺れることになるだろう
木星の護符
| 木星の1護符 | 自分自身の新たな才能を見出す |
| 木星の2護符 | 多くの人から称賛を得られる |
| 木星の3護符 | オカルト作業に関わるときに |
| 木星の4護符 | 富と名誉を手に入れられる |
| 木星の5護符 | 霊的な真実を幻視したいときに |
| 木星の6護符 | あらゆる危険から身を守ってくれる |
| 木星の7護符 | 金運を良くし浪費を押さえる |
火星
原点---”火星の日と時刻には、戦争に関する魔術を行うべし。戦いにおいて名誉を得ること。勇気を得ること。敵をうち負かすこと。破壊、殺戮、残酷、不和を引き起こす。傷と死をもたらす”
赤く、血の色に輝く火星は古くから戦乱を引き起こす災いの星として知られてきた
ギリシャ神話では、軍神マルスである。戦い、競争、決断などに関する事を望むなら迷わず火星のパワーを借りるとよい
また、ソロモン王の鍵の中には、その破壊的な力を利用して的に破壊をもたらす護符も紹介されている。それを使うことも確かにできる
だが、カバラでは火星はゲブラー、すなわち"正義"に関連すると言う事を忘れてはならないだろう
単なる逆恨みだけで火星の霊を用いようとする者には、その正義の剣は逆に術者へと向けられるだろう
むしろ、内なるマルス、すなわち勇気と積極性を引き出すためにこの魔術を利用してもらいたい
火星の護符
| 火星の1護符 | 勇気と力を与える |
| 火星の2護符 | ケガなどを治癒する力を持つ |
| 火星の3護符 | 敵の間にいさかいを引き起こす |
| 火星の4護符 | 戦いを勝利へと導く |
| 火星の5護符 | 霊的に敏感な人の身を守ってくれる |
| 火星の6護符 | 賊に襲われてもケガを負わずにすむ |
| 火星の7護符 | 天候を操り敵の間に混乱をもたらす |
太陽
原点---”太陽の日と時刻は、一時の富、希望、収入、幸運、そして王子たちの寵愛を受けること、さらに敵意を消滅させ、そして友を作る魔術的作業を完遂させるのに非常によい”
太陽は、惑星の中でもその中心に位置する存在である
太陽は、占星術では"自己表現"や"バイタリティ"を表すが、健康や幸運を司るというのはすぐにわかるだろう
また、太陽の柔らかな光は厳しい冬の氷と雪を溶かしていく。それが敵意を和らげると言うのも理解できよう
カバラでは、太陽の木の中心ティファレトにあたる
それは、霊的な中心でもあり高度のイニシエーションをも表している
太陽の護符
| 太陽の1護符 | カリスマ性を発揮できる |
| 太陽の2護符 | 自分自身を冷静に見つめられる |
| 太陽の3護符 | 人気を長い間保つことができる |
| 太陽の4護符 | 鋭い洞察力で相手の本音を見抜く |
| 太陽の5護符 | 旅行、出版、通信に関して有効 |
| 太陽の6護符 | いやな人間関係から逃れられる |
| 太陽の7護符 | 四面楚歌の状況から抜け出せる |
金星
原点---”金星の日と時刻は、友情を築くのに適している。親切と愛に、喜びに満ちたことに、旅行に”
金星は、占星術では愛の星ビーナスと呼ばれている
ビーナスは一言で表現すれば、人間の”快”に関していると言えよう
友情、愛はいずれも対人関係において心が“快"の状態にあることである
また、ビーナスはエロス、あらゆる者を結びつけて関連づける原理とも関係している
一般的には美、あるいは愛に関連することは金星のパワーを借りて行う
金星はカバラではネツアク、つまり勝利である
金星の護符
| 金星の1護符 | 恋愛問題や芸術に関する事に |
| 金星の2護符 | 愛する人の浮気封じに |
| 金星の3護符 | 思いを寄せる相手の心をつかむ |
| 金星の4護符 | 会いたいと思っている相手がいるときに |
| 金星の5護符 | 短くも刺激的な恋が楽しめる |
水星
原点---”水星の日と時間は、雄弁と知性に関する作業を行うのによい。仕事での速い成果に。科学と占術、不思議なこと、幻影、未来に関する事を知る。また、汝はこの惑星の時間の元で、窃盗、執筆、詐欺、商業に関する術を行うこともできる”
水星は神々のメッセンジャー、マーキュリーである
マーキュリーは知性の神でもあり、またメッセージに関する事、そしてそれにともなう言語や科学の力を表した
マーキュリーはギリシャ神話ではヘルメスだが、ヘルメスとは商業と泥棒の守護神でもあった
また、ヘルメスはエジプトの神トト神(トキの頭を持つ神々の書記)と同一視されたが
トトはまたオカルト・サイエンスの守護神でもあった。カバラでは、ホド(栄光)である
水星の護符
| 水星の1護符 | 飛行機事故から身を守ってくれる |
| 水星の2護符 | あきらめてしまう前にもう一度--- |
| 水星の3護符 | 試験、商談の時に効力を発揮 |
| 水星の4護符 | 知識欲を刺激し、大いに学べる |
| 水星の5護符 | 新たな状況を拓く |
月
原点---"月の日と時刻は外交によい。船旅、公使、メッセージ、ナビゲーション、調停、愛、海を渡っての商業”
月は、毎夜姿を変えるその性質から、変化を表すとされてきた
また、潮の満ち引きと月の引力の関係は古くから知られていたので、海と月の結びつきは密接なものとされた
船旅などが関連するのはこのためである
その他には、月は夢の領域、まどろみのような夜の意識を表し、感情、感受性、直感力などに関する魔術を行うときにも用いる
また、カバラでは月はイエンド、基礎に当たる
月の護符
| 月の1護符 | 思いがけない可能性が開ける |
| 月の2護符 | 水の危険から身を守り、心を静める |
| 月の3護符 | 旅行中の事故を防ぐ |
| 月の4護符 | 邪な誘惑を退けてくれる |
| 月の5護符 | 予知夢を見たいと願うなら |
| 月の6護符 | 敵の状況を混乱させたいときに |
ソロモン王の小さな鍵
ソロモン王の小さな鍵ではおもに72の悪魔とそれをコントロールされる術がしたためられています
つまりは悪魔を呼び出し、それを使役する術と言えます
悪魔の総数は1億を越えるとも言われていますがそれでは何故72なのでしょうか?
これは72というのはカバラで非常に重要な数字だからです
それは"セムハメフォラシュ"と言って、神の名”YHVH”の綴りを変えてで切る名前のバリエーションであり
またはそれらに神と地上を結ぶ"ヤコブの梯子"に照応する72人の天使の名前に関連づけられているためです
おそらく72人の悪魔というのはこのカバラ的な聖数を反転させたものだと考えられます
さて実際の悪魔についてですがここではその名前を紹介するだけで詳しい説明は省きたいと思います
悪魔に関しては他のサイトで詳しく説明されているところが多々ありますからそちらを参照して下さい
悪魔の名称
| 1 | バエル | 2 | アガレス | 3 | バァッサーゴ | 4 | サミジーナ |
| 5 | マルバス | 4 | ブァレフォール | 7 | アモン | 8 | バルバトス |
| 9 | バイモン | 10 | ブエル | 11 | グイソン | 12 | シトリー |
| 13 | ベレス | 14 | レラージュ | 15 | エリゴス | 16 | ゼパール |
| 17 | ボーティス | 18 | バシン | 19 | サロス | 20 | プルソン |
| 21 | マクラス | 22 | イポス | 23 | アイム | 24 | ナベリウス |
| 25 | グラーシャ・ラボス | 26 | ブーネ | 27 | ロノウェ | 28 | ベリス |
| 29 | アスタロス | 30 | フォルネウス | 31 | フォラス | 32 | アスモダイ |
| 33 | ガープ | 34 | フルフル | 35 | マルコシアス | 36 | ストラス |
| 37 | フェネクス | 38 | ハルファス | 39 | マルファス | 40 | ラウム |
| 41 | フォロカル | 42 | ヴェパール | 43 | サブノック | 44 | シャックス |
| 45 | ヴィネー | 46 | ビフロン | 47 | ウヴァル | 48 | ハアゲンティ |
| 49 | クローセル | 50 | フルカス | 51 | バラム | 52 | アロセス |
| 53 | カミオ | 54 | ムルムル | 55 | オロバス | 56 | グレモリー |
| 57 | オセー | 58 | アミー | 59 | オリアクス | 60 | ヴァプラ |
| 61 | ザガン | 62 | ヴォラク | 63 | アンドラス | 64 | ハウレス |
| 65 | アンドレアルフス | 66 | キメジェス | 67 | アムドゥシアス | 68 | ベリアル |
| 69 | デカラビア | 70 | セエレ | 71 | ダンタリオン | 72 | アンドロマリウス |
一つ戻る
Topページに戻る
生命の木(オッツ・キイム)
1:ケテル(王冠)
2:コクマー(知恵)
3:ビナー(理解)
4:ケセド:(慈悲)
5:ゲブラー(神の力)
6:ティファレト(美)
7:ネツァク(勝利)
8:ホド(栄光)
9:イェソド(基盤)
10:マルクト(王国)
元に戻る
一つ戻る
Topページに戻る