ペインクリニックは、どんなことする診療科?

 

・・・痛みは長引かせると、厄介なことに。

 

2010128日付け

日本海新聞うさみみ「うさみみメディカル」寄稿をベースにまとめてみました。


【質問】

 ペインクリニック(麻酔科)というのは、どういった診療(?)で、何をする病院なんでしょうか?


鳥取ペインクリニック

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回答】

ペインクリニック(Pain Clinic)。読んで字の如し、痛み(=Pain)の診療所(=clinic)です。これも麻酔科と同様、雑誌等に取り上げられてきたおかげでようやくその名前が耳に入ってくる機会が増えて来ていますが、お尋ねのようによくご存知とはいえないようですね。

 

痛みさえ取れれば・・・

 

痛みという言葉があるおかげで、岩に張り付いた「痛み」という張り紙がスカッとはがれるような治療があるような誤解がありますが、意外と根が深く、その張り紙はなかなかはがれないことも多い。「痛み止め」という薬の呼び方が、それを良く表しています。痛み止めの薬を飲んだのになかなか効かない、とよく言われます。通常使われる「痛み止め」は、その病気にあってないと痛み止めの作用はありません。「痛み」という張り紙がはがれると期待したのに、病気にあっていないがために、「痛み止め」の効果がなかった、ではどうしたら痛みが取れる?といった具合になってしまうのですね

 

痛いと感じるのには、そこに痛みの信号があるから

 

痛いと感じるには、痛みの神経に痛みという信号が伝わっている証拠なのですが、そこで実は、痛みには「病気が引き起こす痛み」と「神経そのものが原因の痛み」があるのです。
一般の病院では痛い場所別に専門科が分かれていて、患者様は受診されますから、普通ペインクリニックの出番は、あまりありません。しかし、痛みの原因がお尋ねのようになかなか分からない時、痛みが長引く場合に、ご受診・御紹介いただくこともあります。


原因も大切ですが、痛みを軽く見ないことが大切


「病気が引き起こす痛み」は、原因を突き止めて治すことが大切ですが、それに主眼をおかれ過ぎて「神経そのものが病気の痛み」に移ってしまい、長期間治療を要することも稀ではありません。痛みがある病気すべてに共通するのは、まず痛みを軽視しない。次に痛みの原因を同時に探り、原因が見つかれば速やかに治療する、その2点です。

 

特に痛みが強い場合は、受診されたその日から、強力な治療を開始して「神経そのものが原因の痛み」に陥ることは、避けねばなりません。時に神経ブロックや強力な飲み薬も必要となることもあります。検査を受けてみても痛みの原因がわからない時には、一度、「麻酔科・ペインクリニック科」のご診察をお受けになってみられてはいかがでしょうか。