ビオトープだより


私たちの住む鳥取は、神話「因幡の白うさぎ」でうさぎの傷を治すのに登場するガマの穂や、古代に鳥を取る人たち「鳥取部(ととりべ)」が由来となった地名は、この地が河川や湿地帯が多く、水生植物の大群生地であったことが容易に想像でき、昔から水生植物と深いかかわりがあったことが分かります。 今回私たちは、子ども達の元にもう一度水辺を取り戻し、水生植物や野生生物と触れ合えるようにビオトープをつくりました。

完成したビオトープは、日々変化しています。 どんな野生生物が集まって来ているのでしょうか。 ビオトープの様子をのぞいてみましよう。

ビオトープ全景


03年の様子  04年の様子  05年の様子  06年の様子

07・08年の様子

第1回 ビオトープづくり・・・ビオトープ(池)をつくりました。(03年07月20日)

第2回 ビオトープ&花壇づくり・・・環境掲示板と花壇をつくりました。(03年11月16日)

若葉台ふるさと環境事業・・・野鳥案内板と観察用ベンチをつくりました。(03年11月16日)

中央公園はビオトープ(shimocyanコラム)


●植栽した水生植物

コガマ(ガマ科)
「因幡の白うさぎ」で愛着のある抽水性多年草。 花粉は漢方薬で止血剤に使われ、やはり兎はガマの穂で治療したのでしよう。(写真はガマ)
●ヨシ(イネ科)
河川の岸辺や水湿地帯によく見られる多年草の植物。
アシとも呼ばれるが、ヨシのほうが縁起が良いとされ、一般にヨシと呼ぶ。
●カキツバタ(アヤメ科)
池や沼、湿地に群生する。
花は紫か白で、ハナショウブに似るが中助脈がないことで区別ができる。

  
●ヒシ(ヒシ科)
池や沼に群生する。
葉はもちろん菱形で、忍者の持つマキビシはヒシの種を参考にしたと伝えられる。
●アサザ(ミツガシワ科)
きゅうりに似た、黄色い花を夏に咲かせる。 名前の語源は水深の浅いところに生育することに由来している。
絶滅の危機が増大している種。
●ガガブタ(ミツガシワ科)
ユニークな名前の植物ですが、鏡の蓋と言う意味があります。
夏に白い花を咲かせますが、朝開いて夜にはしぼむ一日花です。


※他に、イ(イグサ科)を若葉台地区、宅地造成地の水溜り場より移植。
 キショウブ(アヤメ科)を大池から移植。
 
また、お正月のおせち料理用のクワイ(オモダカ科)の球根も植えました。

●水生植物の多くは、河川工事、環境汚染等により急速にその姿を消しつつあります。
本来、ビオトープに植栽する植物は、地域の河川や池から採取されますが、上記の理由により業者から購入した植物を使います。 しかし、ビオトープに使うこれらの植物は園芸種ではなく、野生種に近い植物を使います。


●ビオトープ周囲で、今までに確認できた野生生物。

【植物】
オニタビラコ、アキノノゲシ、ハハコグサ、チチコグサ、ジシバリ、ウラジロチチコグサヒメジョオンセイヨウタンポポ(キク科)
キショウブ(アヤメ科)
イヌガラシ、ナズナ(アブラナ科)
アレチマツヨイグサ(アカバナ科)
カラスノエンドウ、 シロツメグサ(マメ科)
ハコベ、オランダミミナグサ(ナデシコ科)
ミゾソバ(タデ科) 
イ(イグサ科)
スズメノカタビラ(イネ科)
クワイ(オモダカ科)
ヤブジラミ(セリ科)
オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)


  は帰化植物を表す。

【水生昆虫】
ヤゴ、アメンボ(アメンボ科)、マツモムシ(マツモムシ科)

【昆虫】
シオカラトンボ、アキアカネ(トンボ科)

【小動物】
トノサマガエル
(アカガエル科)

【野鳥】
セグロセキレイ(セキレイ科)

スズメ(ハタオリドリ科)

※池にはクロメダカを放流しています。