I Saw Her Standing There


【レコーディング・セッション履歴】 【収録レコードリスト】
【レコーディング・セッション分析】
【リマスター・モノ】 【リマスター・ステレオ】
【Undocumented Recording Session(1999年原稿)】

【レコーディング・セッション履歴】
63/02/11ジョージ・マーティンノーマン・スミス
リチャード・ランガム
Recording 第1〜9テイク、仮題'Seventeen'
63/02/11ジョージ・マーティンノーマン・スミス
リチャード・ランガム
Recording 第10〜12テイク、仮題'Seventeen'
63/02/25ジョージ・マーティンノーマン・スミス
A.B.リンカーン
編集 仮題'Seventeen'、第9および12テイクを編集
63/02/25ジョージ・マーティンノーマン・スミス
A.B.リンカーン
Mono Mixing 仮題'Seventeen'、第9および12テイクの編集バージョンより
63/02/25ジョージ・マーティンノーマン・スミス
A.B.リンカーン
Stereo Mixing 仮題'Seventeen'、第9および12テイクの編集バージョンより
64/06/03リハーサル リンゴの代役ジミー・ニコルとのコンサート用リハーサル

【収録レコードリスト】
Take 2, 11 & 12 “The Complete John Barrett's Cassette Dub” F03 (7CD:---) for Abbey Road Video Show
1962 “レア・ライブ '62(完全版)” A03 (CD:38CP-44) ハンブルク
1962/12 “THE BEATLES (1960〜1962)” A17 (CD:38CP-134) ハンブルク
1962 “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.1 Disc1” A16 (CD:YDB-101) リハーサル@Cavern
第?テイク “DOCUMENTS VOL.1” A04 (CD:DR 027 CD)
“FROM US TO YOU” B05 (CD:TSP-CD-015-2) SATURDAY CLUB 63/05/25
VEE JAY MASTER “PAST MASTERS VOL.5” A01 (CDR:EMRCD-003) COUNT CUT
第2テイク “ULTRA RARE TRAX Vol.1” A01 (CD:TSP-CD-001)
第1テイク “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc2” A08 (CD:YDB-202)
第2テイク “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc2” A09 (CD:YDB-202)
第3〜5テイク “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc2” A10 (CD:YDB-202) 編集パート
第6〜9テイク “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc2” A11 (CD:YDB-202)
第10テイク “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc2” A18 (CD:YDB-202)
第11〜12テイク “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc2” A19 (CD:YDB-202)
第10テイク “ULTRA RARE TRAX Vol.3” A05 (CD:TSP-CD-025)
第?テイク “THE RECORDING SESSIONS VOL.3” A03 (CD:02-CD-3307)
第6〜9テイク “UNSURPASSED MASTERS VOL.1(1962-1963)” A04 (CD:YD-001)
第11〜12テイク “UNSURPASSED MASTERS VOL.1(1962-1963)” A08 (CD:YD-001)
第2〜3テイク “UNSURPASSED MASTERS VOL.6(1962-1969)” A02 (CD:YD-012)
第9テイク “Free As A Bird” A02 (CD EP:TOCP-8715)
第2+3テイク “MYTHOLOGY, VOL 1” A06 (3CD:STR-008〜010) Outfake
第2+4テイク “MYTHOLOGY, VOL 1” A07 (3CD:STR-008〜010) Outfake
第2+5テイク “MYTHOLOGY, VOL 1” A08 (3CD:STR-008〜010) Outfake
63/2/25版モノ・ミックス “PLEASE PLEASE ME” A01 (モノLP:PMC 1201)
63/2/25版ステレオ・ミックス “PLEASE PLEASE ME” A01 (ステレオLP:MFSL 1-101)
63/2/25版モノ・ミックス “PLEASE PLEASE ME” A01 (モノLP:EAS-70130)
63/2/25版モノ・ミックス “PLEASE PLEASE ME” A01 (CD:CP32-5321) CD用編集
63/2/25版モノ・ミックス “THE BEATLES (No.1)” A01 (CD EP:TOCP-7103) CD用編集
63/2/25版ステレオ・ミックス “MEET THE BEATLES!” A2 (ステレオLP:ST-2047)
63/2/25版ステレオ・ミックス “The Capitol Albums, Vol. 1 Disc1” A02 (CD:CDP 7243 8 66875 2 4)
63/2/25版モノ・ミックス “The Capitol Albums, Vol. 1 Disc1” A14 (CD:CDP 7243 8 66875 2 4)
63/2/25版モノ・ミックス “PLEASE PLEASE ME” A01 (CD(リマスター・モノ):5099969945229)
63/2/25版ステレオ・ミックス “PLEASE PLEASE ME” A01 (CD(リマスター・ステレオ):0946 3 82416 2 1)
63/10/16 “LIVE AT THE BBC” A27 (2CD:TOCP-8401,02) Easy Beat @ 63/10/20
63/10/24 “STARS OF '63” A02 (CD:TSP-CD-005) Radio "POP '63" @ Stockholm
63/10/24 “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc1” A02 (CD:YDB-201) ストックホルム
63/10/24 “ULTRA RARE TRAX Vol.7” A01 (CD:TGP-CD-111) ストックホルム
63/10/24 “ANTHOLOGY 1” A30 (2CD:TOCP-8701,02) ストックホルム
63/12/07 “MYTHOLOGY, VOL 1” B02 (3CD:STR-008〜010) Empire Theatre
64/02/09 “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.1 Disc2” A04 (CD:YDB-102) エド・サリバン・ショー
64/02/11 “BEATLES WASHINGTON '64 VANCOUVER '64” A03 (CD:WN 3001) Live @ Washington Coliseum
64/02/15 “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.1 Disc2” A09 (CD:YDB-102) エド・サリバン・ショー
64/02/16 “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.1 Disc2” A26 (CD:YDB-102) エド・サリバン・ショー
64/06/04 “BEATLES DENMARK & NEDERLAND JUNE 1964” A01 (CD:WN 3002) Live @ Kobenhavn Danmark(evening)
64/06/06 “BEATLES DENMARK & NEDERLAND JUNE 1964” A16 (CD:WN 3002) Live @ Veilinghal Nederland(evening)
64/06/06 “BEATLES DENMARK & NEDERLAND JUNE 1964” A20 (CD:WN 3002) Live @ Veilinghal Nederland(afternoon)
89/12/09 “TRIPPING THE LIVE FANTASTIC” B06 (2CD(STEREO):TOCP-6481,82) Montreal

【レコーディング・セッション分析】
 「第9テイクと第12テイクの編集バージョンを作成してからリミックス・モノステレオ・ミキシングを作成した」という記録があるが、 テープ編集位置に相違があることから、少なくとも、いずれか一方は第9テイクと第12テイクを別々にミキシングしてからテープ編集をしているはずである。
第9テイクとの編集個所を境として、モノラル・バージョンステレオ・バージョンでは極性が異なる。

【リマスター・モノ】
特に相違なし。

【リマスター・ステレオ】
相違箇所内容
0'00"イントロ前のノイズ削除。
0'02"1拍目の編集跡。
0'29"2拍目のノイズ削除。

【分析】
 リマスター版ステレオ・バージョンの編集位置は経年劣化による補正の必要があったと思われる。

【Undocumented Recording Session(1999年原稿)】
テイク1〜12が以下に収録されています。
YELLOW DOG “THE ULTIMATE COLLECTION VOLUME ? DISC ?”(YDB ???)
各テイクの内容は以下の通りです。
  1. いきなりのベストテイク。左チャンネルにドラムス・ベース・リードギター、 右チャンネルにジョンのリズムギター・ポールとジョンのボーカル、という構成です。 正規バージョンの手拍子無しバージョンであるのはご存知の通りです。
  2. 何故かリードギターとリズムギターのチャンネルを逆にして再録音しています。 間奏でリードギターの音量を調節したいためでしょうか? ジョージのソロは途中で左チャンネルにエコーが加わります。いい感じだったのですが最後がイマイチでした。 そこかしこでジョンは歌詞を間違えていますが、とりあえず完奏しました。
  3. 第2テイク用のエディットピースで、エンディング部分(タイトルの歌詞を3回繰り返す)だけを演奏しています。
  4. 第2テイク用のエディットピースで、ギターソロ部分(前後のボーカルを少し含む)だけを演奏しています。
  5. 第4テイクもイマイチだったので、再度、同じ内容を演奏しています。
    補足:ジョージのソロは毎回違います。所詮アドリブのようなので、 正規バージョンという理由だけで第1テイクの完コピするのはちょっと空しいかも!?
    それにしても回を追う毎に悪くなるのは何故だろう。
  6. 今までの物は放棄して、新たに録音しています。そして演奏はすべて左(つまり、 リードギターも左チャンネル)に変更しました。ただし、このテイクは 2回目のバースでジョンとポールの歌詞が合わなくて中断。 しかし、ポールは"too fast, anyway"と言っている。中断はテンポのせいにしたようだ。
  7. 第6テイクと同様だが、これもテンポが速すぎて、イントロで中断。
  8. 第6テイクと同様だが、歌い始めてすぐにリンゴが演奏を中断している。何があったのだろう?
  9. 第6テイクと同様で、これは完奏。 シングル“FREE AS A BIRD”に収録されている通りで、 最初のカウント部分だけが正規バージョンに収録されています。
  10. オーバーダブとコールされるが("track two")、その後は第9テイクと同じ(フェイクか?)
  11. 第1テイクへ手拍子のオーバーダブ。ただし、最初のバース途中で中断
  12. 第1テイクへ手拍子のオーバーダブ。正規バージョンと同じ

リリース・バージョン(第9テイクおよび第12テイクの編集バージョンより)

マスターテープ構成

第9テイク 第12テイク
Track 1 ジョンのギター 第1テイク:ベース、ドラムス、ジョージのEギター
第12テイク:手拍子
Track 2 ポールのカウント ポールのボーカル、ジョンのコーラス、ジョンのギター

比較結果

 2トラックによるレコーディングなので、マスター・テープがステレオ・バージョンに近いことは明らかであ る。ボーカルと演奏を同時に録音していることから、少なくとも1つの楽器がオーバーダビングしていることが わかる。と、回りくどく言わなくても、“FREE AS A BIRD”に収録された第9テイクを聴けば、手拍子がオーバー ダビングされているのは明白である。“FREE AS A BIRD”のライナーノーツによると、第1テイクがベーシック・ マスター、第9テイクがカウント部分とされているので、第12テイクは第1テイクに手拍子をオーバーダブし たものであることがわかる。つまり、レコーディング当日の午前中に第1〜9テイクを録音し、午後は、ベスト となった第1テイクに手拍子を加えて第12テイクを作成したということである。この「前のテイクを再生しな がら新しい音を加え、新たなテイクとして録音する」という作業(一般にテープ・トゥ・テープと呼ばれている) は、4トラック録音をしているビートルズ中期でも行われていることが、本書を読み進めていくとわかる。この 時点では2トラック録音であるため、音を追加する唯一の手段である。

 第9テイクから抜き出された“one two three four”のカウントが「正確にはどこまでであるか」という疑 問は、“FREE AS A BIRD”に収録された第9テイクと“PLEASE PLEASE ME”に収録されたモノ・バージョンを比較して、どこまで一致しているかで容易に判断できる。その結果は、“four”と言った直後の最初のギター音(4 拍目の裏に当たる音)までが第9テイクで、小節の区切り位置から第12テイクであるとわかる。この“ギター 音”をベースの音だと思っている人が多いと思うが、第9テイクではジョンのギターがTrack1に入っているの に対して、第1テイク(あるいはステレオ・バージョン)ではTrack2に入っていることからくる誤解である。あ るいは“PLEASE PLEASE ME”でのジョンのギターは、J-160Eの生音をボーカルと同じトラックに、アンプを通 した音を他の楽器と同じトラックに録音しているので、その辺りのバランスの差によるものかも知れない。

 本来なら調査はここで終わるのであるが、意外な事実が判明した。この編集個所を境として、モノ・バージョ ンとステレオ・バージョンでは極性が異なるのである。曲全体が異なることはしばしばあり、実際、この曲のCD バージョン(CP32-5321)とEPのCD版(TOCP-7103)は同じモノ・バージョンでありながら逆になっている。こ れらは製造工程のどこかで起こっているとも考えられるが、曲の途中で極性が変わるというのは、スタジオでの テープ編集作業以外にあり得ない。つまり、モノ・バージョンとステレオ・バージョンではテープ編集作業が別 なのである。この事実は「第9テイクと第12テイクの編集バージョンを作成してからモノ・ミックスとステレ オ・ミックスを作成した」という記録に矛盾している点がポイントである。第9テイクと第12テイクを編集し たバージョンは実際に存在するかも知れないが、少なくとも一方のバージョンは第9テイクと第12テイクを別々 にミキシングしてからテープ編集をしているはずである。即ち、「記録にも誤りがある」と言える。
MONO(CP32-5321)* STEREO(MFSL 1-101)

0'02":テープ編集
0'00":カウント
0'02":イントロ
0'07":Aメロ1
0'31":Aメロ2
0'56":サビ
1'11":Aメロ3
1'35":間奏
1'59":サビ
2'14":Aメロ3
2'38":エンディング

0'02":テープ編集

Wave Synchronizer設定

モノ VS ステレオ 収録盤 無効データ数(相違点:少)
基準にする曲 The Capitol Albums, Vol. 1 Disc 1 Track 14 16
同期させる曲 The Capitol Albums, Vol. 1 Disc 1 Track 2 16