67/09/05 | ジョージ・マーティン | ジェフ・エメリック ケン・スコット リチャード・ラッシュ | Recording | 第1〜16テイク、5テイクが完全バージョン
テープを巻き戻して使用したため最初の3テイクは残っていない ベース、Eギター、Eピアノ、ドラムス、メロトロン(オーバーダブ) Geoff:ジョンはウーリッツァーのEピアノ、ポールは最初のテイクでベースを弾いていたが途中からタンバリン(つまりベースもオーバーダブのはず) Take 7-9 ではベースが聴こえる |
67/09/06 | ジョージ・マーティン | ジェフ・エメリック ケン・スコット | 編集 | 第16テイクをリダクションして第17テイクを作成 |
67/09/06 | ジョージ・マーティン | ジェフ・エメリック ケン・スコット | Recording | 第17テイクへのSI
ベース、ドラムス、ジョンのボーカル |
67/09/06 | ジョージ・マーティン | ジェフ・エメリック ケン・スコット | Mono Mixing | 第17テイクよりリミックス1〜4、ベストはリミックス4、アセテート盤用 |
67/09/16 | ジョージ・マーティン | ケン・スコット ジェフ・ジャラット | 編集 | 映画用テープコピー(リミックス・モノ4) |
67/09/27 | ジョージ・マーティン | ケン・スコット リチャード・ラッシュ | Recording | 第17テイクにオーケストラをSIしながら第18〜24テイクを作成
構成は、バイオリン8、チェロ4、コントラバスクラリネット1、ホルン3、合唱16(マイク・サムズ・シンガーズ) 第17テイクは3トラックにリダクションされ、空トラックに上記を録音 第21〜24テイクは編集用パート |
67/09/27 | ジョージ・マーティン | ケン・スコット リチャード・ラッシュ | 編集 | 第20テイクを3トラックにリダクションして第25テイクを作成 |
67/09/27 | ジョージ・マーティン | ケン・スコット リチャード・ラッシュ | Recording | 第25テイクへのSI |
67/09/28 | ジョージ・マーティン | ケン・スコット リチャード・ラッシュ | Recording | 第25テイクを1トラックにリダクションして第17テイクの第2トラックにSI
第17テイクには同じリズムトラックがずれて入っていることになる! |
67/09/28 | ジョージ・マーティン | ケン・スコット リチャード・ラッシュ | Mono Mixing | 第17テイクよりリミックス2〜5、ベストはリミックス2 |
67/09/28 | ジョージ・マーティン | ケン・スコット リチャード・ラッシュ | 編集 | リミックス・モノ2 |
67/09/29 | ジョージ・マーティン | ケン・スコット グラハム・カークビー | Mono Mixing | 第17テイクよりリミックス6〜22、完全バージョンは10と22 |
67/09/29 | ジョージ・マーティン | ケン・スコット グラハム・カークビー | 編集 | リミックス・モノ10と22を編集してモノ23とする
前半の"sitting in the English Garden"という歌詞までがリミックス10 リミックス22にはラジオの録音がそのまま使われている |
67/11/06 | ジョージ・マーティン | ジェフ・エメリック ケン・スコット | Stereo Mixing | 第17テイクとリミックス・モノ22よりリミックス1〜7 |
67/11/06 | ジョージ・マーティン | ジェフ・エメリック ケン・スコット | 編集 | リミックス・ステレオ6と7 |
67/11/07 | ジョージ・マーティン | ジェフ・エメリック グラハム・カークビー | 編集 | リミックス・モノ23のテープコピー |
67/11/17 | ジョージ・マーティン | ジェフ・エメリック ケン・スコット | Stereo Mixing | 第17テイクよりリミックス25、前半部分の差し替え用 |
67/11/17 | ジョージ・マーティン | ジェフ・エメリック ケン・スコット | 編集 | リミックス・ステレオ25と7 |
PB('80 PBインタビュー):簡単に新しいアルバム(ダブル・ファンタジー)に盛られたメッセージについて話して下さい。 レノン:非常に簡単に言うと、ふたりの人間の間のごく普通のことについてなんだよ。歌詞は単刀直入でね。率直でストレートなんだ。ぼくは、『アイム・ザ・ウォルラス』といった歌で、ボブ・ディラン的な時期をずっと昔に通過してるんだ。意図してることは言葉で表現せず、何かそれ以上のものがあるという印象を与えるコツというやつだね。そこに含みをもたせるわけだ。こいつはゲームとして面白いよ。 PB('80 PBインタビュー):ご自分の歌へのそんな間違った解釈をどう思われましたか? レノン:例えば? PB:一番はっきりしているのは「ポールは死んだ」についての見当違いですね。『グラス・オニオン』の中のこのくだりについては、もう説明してもらいましたね。『ウォルラス』の中の「わたしはポールを葬った」についてはどうですか? レノン:ぼくは「クランベリー・ソース」って言ったんだ。ぼくが言ったのはそれだけだよ。ピンポンを好きな人もいるし、墓の土を掘るのが好きな人もいるんだよ。ここにこうしているよりも、別の何かをしようっていう人もいるさ。 PB:あの歌の最後の合唱「ポット(マリファナ)を吸おう、ポットを吸おう、みんなポットを吸おう」っていうのはどうですか? レノン:違う、違う。ぼくが書いたのはこうなんだ−−−「みんながひとつ持っている、みんなひとつ持っている」でも、チェロ30台とビートルズのロックのリズム・セクションに加えて30人の男女がいたんじゃ、なんて言ってるんだか聞こえやしないよ。 PB:みんなが何を持ってるんです? レノン:何でもいいんだよ。ひとつのペニス、ひとつのヴァギナ、ひとつのけつの穴……何でもいいんだ。 レノン('80 PBインタビュー):最初の1行は、ある週末にLSDでトリップした時にできたんだよ。2行目はその翌週の週末のLSDのトリップの時にできて、残りはヨーコに会った後で書きあげたんだ。歌詞の一部はハレ・クリシュナ(正式名はクリシュナ意識国際協会といい、インドに関心を持つ禅秘宗教グループ)をこきおろしたものなんだよ。あの頃、ハレ・クリシュナに夢中になってる連中がいたんだよ。アレン・ギンズバーグなんか特にそうだったな。その頃のぼくは、ボブ・ディラン流に、遠まわしな表現を使ってたんだ。 PB:あの歌は、音楽的にはとても複雑ですね。 レノン:実のところ、ステレオだとすごくよかったんだぜ。でも、ちゃんと聴く人はいないからな。いろいろ盛り込みすぎて、ついていけなかったものな。ゴチャゴチャしすぎてたな。ひとつのトラックにはBBCラジオの生放送から聞こえてきた台詞を−−−シェイクスピアか何かだったな−−−どんどんぶちこんでいったんだよ。 PB:セイウチそのものはどういうことなんです? レノン:『不思議の国のアリス』(実際にはその続編の『鏡の国のアリス』)の中のバラード「セイウチと大工」からだよ。あれはとても美しい詩だとぼくは思ってたんだ。ルイス・キャロルのあの詩が、資本家と社会システムについてのものだということは、ぼくには全然わからなかったな。ルイス・キャロルの真意がなんだったかは全然詮索しなかったよ。ビートルズの曲についてみんながやっているようにはね。後になって読み直してみて、セイウチは悪玉で、大工が善玉だってことがわかったのさ。「えーい、くそ、間違えちゃった」ってぼくも思ったさ。「ぼくは大工……」って書くべきだったんだ。でも、それじゃ同じ歌にはならないだろうな。 【Tips】 ジョンの弾くエレピは左手の3度の和音が不気味な雰囲気を出している。 ジョンのキーボード奏法は、ポールと違って右手中心。 |
“MAGICAL MYSTERY TOUR” B01 (2EP:MMT-1) | ||
RARITIES用ステレオ・リミックスA | “RARITIES Vol.2” A08 (ステレオLP:EAS-81325) | six-bar intro, extra beats after Yellow matter custard |
未編集ロングバージョン | “ULTRA RARE TRAX Vol.2” A07 (CD:TSP-CD-002) | |
第?テイク | “THE RECORDING SESSIONS VOL.3” A23 (CD:02-CD-3307) | ベーシックトラック |
第?テイク | “DOCUMENTS VOL.4” A02 (CD:DR 030 CD) | |
第9テイク | “UNSURPASSED MASTERS VOL.3(1966-1967)” A11 (CD:YD-003) | |
エレピ/Dr/B/ジョンもボーカル(ベーシックトラック) | “ACETATES” A09 (CD:YD-009) | |
第7テイク MONITOR MIX | “UNSURPASSED MASTERS VOL.6(1962-1969)” A12 (CD:YD-012) | |
VIDEO VERSION | “PAST MASTERS VOL.5” A20 (CDR:EMRCD-003) | Remixed mono mix in middle to end |
“MAGICAL MYSTERY TOUR” A06 (DVD:COBY-90003) | ||
ロングバージョン | “MYTHOLOGY, VOL 3” B06 (4CD:STR-015〜018) | |
Take 17 | “HODGE-PODGE” A11 (CD:BD 001) | |
第16テイク | “ANTHOLOGY 2” B14 (2CD:TOCP-8703,04) | |
リミックス・モノ23 | “Hello, Goodbye” A02 (CDシングル:TODP-2136) | 4'13"のノイズ編集 |
リミックス・モノ23 | “MAGICAL MYSTERY TOUR (MONO)” A03 (CD EP:TOCP-7114) | |
リミックス・モノ23 | “MAGICAL MYSTERY TOUR” A06 (CD(リマスター・モノ):5099969946028) | |
リミックス・ステレオ6と7の編集 | “MAGICAL MYSTERY TOUR” A06 (ステレオLP:MAL 2835 / EAS-80569) | |
リミックス・ステレオ25と7の編集 | “MAGICAL MYSTERY TOUR (STEREO)” A03 (CD EP:TOCP-7113) | 4'13"のノイズ編集 |
リミックス・ステレオ25と7の編集 | “MAGICAL MYSTERY TOUR” A06 (CD:CP32-5334) | 4'13"のノイズ編集 |
リミックス・ステレオ25と7の編集 | “The Beatles/1967-1970” A08 (2CD:TOCP-8012,13) | 4'13"のノイズ編集 |
リミックス・ステレオ25と7の編集 | “MAGICAL MYSTERY TOUR” A06 (CD(リマスター・ステレオ):0946 3 82465 2 7) |
後にキャピトルによって作成されたステレオLP『レアリティーズ VOL.2』を除けば、正式にはリミックス・モノ23、67/11/6版リミックス・ステレオ6とリミックス・ステレオ7の編集バージョン、
67/11/17版リミックス・ステレオ25とリミックス・ステレオ7の編集バージョンの3種類がリリースされている。 記録には記載されていないが、67/11/6版リミックス・ステレオ6とリミックス・ステレオ7の編集バージョンがキャピトルに渡っていたようである。 モノラル・バージョンをリリースしないアメリカではモノラル・バージョンに近付けたステレオ・バージョンをリリースし、 その他の国では意図的にミックス違いを作り出したバージョンをリリースする、というのが基本方針だったと考えられる。 ほとんどの音がレコーディング・テープ上で既にミックスされた状態であるが、編集個所の多さから、かなりのバージョン違いが発生している。 |
|
【分析】 リマスター版ステレオ・バージョンでは埋もれてほとんで聴こえなくなったバスドラムを追加補強している(モノラル・バージョンでは聴こえている)。 また、CD化では必ず修正の対象となっていながら取りきれなかった4分14秒(2拍目)のノイズが綺麗に削除されている。 |
リリース・バージョン(第17テイクより)
マスターテープ構成
比較結果 ほとんどの音がマスターテープ上で既にミックスされた状態であるが、編集個所の多さから、かなりのバージョ ン違いが発生している。まずモノ・バージョンであるが、モノEPとCDシングルは基本的に同じバージョンである。 ただし、CDシングルは、CD化の際に4'13”にある「プチッ」というノイズをカットするため、4'08”〜4'13” にかけて編集している。同様に、ステレオ・バージョンにおいても、CDバージョンはすべて同じミックスである が、CP32-5334のノイズを軽減させたEP(TOCP-7113)と“1967-1970”(CD:TOCP-8012〜13)がある。これら の元になっているのが“1967-1970”(ステレオLP)と考えられ、2'11”(“sitting 〜”の直前)の編集個所に相違がある以外は同一である。
|