I've Got A Feeling


【レコーディング・セッション履歴】 【収録レコードリスト】
【ミックス違い表】 【レコーディング・セッション分析】
【リマスター・ステレオ】 【未確定情報】

【レコーディング・セッション履歴】
69/01/02不在不在
不在
リハーサル 【2A-2】
チューニング
Brown Eyed Handsome Man を1コーラス演奏
またチューニング
I've Got A Feeling のジョンのパート。まだポールのパートと繋いでない。ジョージが別のメロディを乗せている!
チューニング。ベース音も確認できる。今までベースがおとなしかったのか、今、持ち替えたのかは不明。
69/01/02不在不在
不在
リハーサル 【3A-2】
ポールのボーカルで I've Got A Feeling。未だコード弾きで、曲の構成を確認。サビではコードを指示している。喧嘩の基になったチョーキングダウンのフレーズも!
69/01/02不在不在
不在
リハーサル
69/01/02不在不在
不在
リハーサル 【4A】
I've Got A Feeling のチョーキングダウンのフレーズ練習。余程、拘りがあったのだろう。
この時点でジョンのパートも組み込まれている。
ポールがアコースティックギターでサビの指示を出している。
ベースに持ち替えて再びリハーサル。ジョンのリフは9割くらい近付いている。
暫くリハーサルが続く。ジョンの多少フェイクしたボーカルも聞こえる。エンディングのアレンジには悩んでいるらしい。
会話 ジョージによるオールディーズで再開。 全員で再び I've Got A Feeling をリハーサル。チョーキングダウンのフレーズで、ジョージはポールの要求とは違う演奏を試みている。 暫くセクション単位の練習。 全員で通しの演奏が始まるがジョージはギターパートの音を試行錯誤している。ポールの指示した演奏をしないのが亀裂の原因っぽい。 ジョンが Come Together のようなリフを弾き始めて、ジャムに移行。
69/01/02不在不在
不在
リハーサル 【5A-1】
Speak To Meをジョージが作曲中?カジノの生音みたいな音でコードを弾きながら歌っている。聞き覚えのあるメロディーが随所に出てくる。
I've Got A Feeling が始まる。ジョージのギターは音が太くなったのでレスポールに替えたのだろう。ただ、相変わらずミドルのブレイクダウンはポールの要求を満たしていない。
通したあと、ブレイクダウン前の3連部分のアレンジを検討している。
69/01/02不在不在
不在
リハーサル 【5A-2】
ちょっとラフな演奏で休憩したあと、再びジョン、ポール、リンゴの演奏が始まるが、ジョージだけ全然無視した練習をしている(オブリガードの音を探している感じ)。
後半はリフを利用してアイデアを膨らまそうてしている感じ。
69/01/02不在不在
不在
リハーサル 【6A】
ポールが誰かと打ち合わせ。と思ったら思い出話?
時々、リンゴが加わる。
I've Got A Feeling を再開。
所々のぶつ切りが続いた後、エンディングの3連のアレンジを始める。半音階ずつ下がる演奏(A7-G#7-G7-A7)を思い付いたらしいが、まだ上昇する部分が無い。
69/01/02不在不在
不在
リハーサル 【7A-1】
I've Got A Feeling のタイトル部分の直前の3連を打ち合わせた後、通した演奏が始まる。ここでは何故か下降する部分が無くて上昇する部分のみ???
ジョージは相変わらずブレイクダウン箇所を我流で弾いている。
エンディングの3連部分は下降と上昇を組み合わせる形の練習を始めた。
ジョンのリフはまだコード弾きの延長っぽかったが、最終版の演奏を始めた。
69/01/03リハーサル 【15A-3.?】
A rather competent run-through marred only by a poor guitar Solo from John.
I've Got A Feeling も、まだお馴染みのリフが無いけど、かなり完成版に近い。
69/01/08Recording 【71A-8.15】
A very strong. virtually complete performance. The Beatles' spirits are up, especially Paul, who shouts exuberantly after completing the middle eight. This performance was used in the film Let It Be.
ジョンのリフが付いている。歪みがなく、かなりのクリーンサウンド。ジョージはお気に入りレスリー。ポールが"Good morning"と叫ぶ箇所も映画で使われてる。最後に掛け合いボーカルになる箇所も含め、アレンジは完成してる感じ。
69/01/09Recording 【92A-9.32】
A complete and quite good run-through. John sings a variant lyric about getting a face-lift. This performance was used in the film Let It Be.
かなり完成版。映画にも使われている。ジョンがフィードバックを使っている箇所は映画ではカットされている。
69/01/10リハーサル 【118A-10.?】
A run-through not taken seriously by John.
ジョンのテンションが上がってる。自分のヴァースを1オクターブ上げて歌おうとしてるが、半端無く下手くそ。
69/01/22ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
不在
リハーサル 【408A-22.55】
A complete run-through. The descending guitar part is temporarily replaced by a few sustained notes.
ジョンのリフから始まっており、ほぼリリースバージョンのアレンジ。ジョージのギターはフレーズが違うけど、どこで何を弾くかは決まってる。
69/01/23ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
リハーサル 【418A-22.?】・・・公式記録では1/22
This pass is aborted in the dueling verse.
ポールのパートにジョンのハーモニーが付いた。ジョンのパートにポールが掛け合いのボーカルを入れている。二人のパートで中断。
69/01/23ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
Recording 【424A-23.36】・・・公式記録では1/22
An acceptable performance which breaks down as John and Paul reach the dueling verse because John's playing is too loud. This take was chosen for inclusion on the unreleased "Get Back" LP.
GET BACK LPバージョン。ビリーが参加していきなり!ジョンのボーカルが荒過ぎて中断。
69/01/23ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
リハーサル 【424A-22.?】
ジョンは歌詞が違ってる(決まってないだけか?)エンディングでハンマリング・オン〜プリング・オフをやっている!
69/01/23ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
リハーサル 【428A-22.61】
A rehearsal take. George still can't play the descending guitar riff.
ジョンがボーカルの感じを掴んだみたい。ポールはパワフルに歌っている。
69/01/24ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
ニール・リッチモンド
Recording 【該当テープ無し】・・・“GET BACK”に収録・・・1/23の記録ミス?
69/01/27ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
Recording 【521A-27.10】
John suggests once again that they speed up the tempo a bit. They're clearly uncomfortable with this, however, and Ringo consistently has trouble keeping the beat.
ポールのパートのドラムスが違う雰囲気。
69/01/27ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
Recording 【Edit of 1110B/ 1111B/Yellow Dog's Celluloid Rock -27.13】
As the Song almost breaks down because of feedback from his guitar, John jokingly apologizes for screwing up again. After this amusing moment they start again and turn in a spirited performance. The missing part hasn't been captured on any Nagra tape so an excerpt from Yellow Dog's Celluloid Rock version been edited in.
最初はすぐに中断。続いてほぼリリースバージョンの演奏。ジョンは自分のパートで、ややベビーに歌っている。リンゴがフロアタムの音が気に入らないらしい。
69/01/28ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
リハーサル 【525A-28.NEW】
Paul sings one of John's lines.
ジョンのギターが何時になくクリーンな音を出している。ポールはサビを流して歌っている。
69/01/28ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
リハーサル 【527A-28.NEW】
Billy is present but Paul has left the session for half and hour, so John sings this one alone.
ポールのパートでジョンがリードボーカル!ポールが居ないのでベースも無し。ジョージが半音進行のフレーズを弾いている。ジョンのパートで中断。
69/01/28ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
リハーサル 【529A-28.NEW】
John alone again on this somewhat ragged version. Billy throws in a line off-mike for good measure.
ジョンのリードボーカル。ポールっぽいファルセットもやっている。ジョンのパートでジョージがリリースバージョンっぽいフレーズを弾いている。
69/01/28ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
Recording 【535A-27.16】
A half-hearted performance and by the time they reach John's solo verse they've given up any pretense of turning in a serious performance.
リリースバージョンのアレンジが完成している。ポールはかなり真剣に歌っている。ジョンは自分のパートでメロディを崩している。
69/01/28ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
Recording 【536A-28.NEW】
John starts the song with a count-in in French.
ポールが最初から飛ばしている。ジョンはまたしても自分のパートを崩して歌っている。ポールに比べジョンは練習気分。
69/01/29ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
リハーサル 【1135B-29.NEW】
Rooftop concert rehearsal.
ポールは軽めのボーカル。
69/01/30ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
Recording 【562A-30.4】・・・映画と“LET IT BE”に収録
Easily the best performance of the song. George plays an intentionally distorted guitar and Paul delivers a superb vocal. John fiddles with the lyrics a bit and sings the title of Little Richard's "Ooh! My Soul" as the song comes to an end. This performance appears in the film Let It Be and on the LP.
LET IT BE LPバージョン。「ジョージが少しだけ歌っている」と記述されているが、‘Don't Let Me Down’の間違いだろう。
69/01/30ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
Recording 【563A-30.9】
Another pass on this song. The performance is inferior in nearly every way to the earlier one. George is a bit experimental with his guitar part and John sings the correct lyrics this time.
プレイバックを聴いた結果の再挑戦。間違え捲っている気がする。所々NAKEDで使われている。
69/02/05ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
アラン・パーソンズ
Stereo Mixing ルーフ・トップ・コンサートでの2バージョンのステレオ・ミックス
69/03/10ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
不明
Stereo Mixing “GET BACK”用ミックス
69/03/13ジョージ・マーティングリン・ジョンズ
不明
Stereo Mixing
70/03/23フィル・スペクターピーター・ボーン
ロジャー・フェリス
Stereo Mixing 69/1/28バージョンよりリミックス1〜2
70/03/23フィル・スペクターピーター・ボーン
ロジャー・フェリス
Stereo Mixing 69/1/30バージョンよりリミックス3〜6
70/03/23フィル・スペクターピーター・ボーン
ロジャー・フェリス
編集 リミックス・ステレオ1と2を編集してリミックス・ステレオ3を作成
70/03/23フィル・スペクターピーター・ボーン
ロジャー・フェリス
編集 リミックス・ステレオ4〜6を編集してリミックス・ステレオ4を作成
JohnのパートはEveryone Had A Hard Yearとしてホワイトアルバム用にデモ録音されている。このときはC-Amを繰り返していたが、ポールの曲に合わせてA-Dの繰り返しに変更している。

【収録レコードリスト】
1969 “GET BACK JOURNALS” B06 (11LP:2R-7?-?) 2R-75-B
1969 “GET BACK JOURNALS” C06 (11LP:2R-7?-?) 2R-75-C
1969 “GET BACK JOURNALS” E07 (11LP:2R-7?-?) 2R-76-A
1969 “GET BACK JOURNALS” M05 (11LP:2R-7?-?) 2R-78-A
1969 “GET BACK JOURNALS” O06 (11LP:2R-7?-?) 2R-78-C
“GET BACK JOURNALS” U06 (11LP:2R-7?-?) PCS 7080
“LET IT BE” B01 (ステレオLP:PCS 7096)
“SONGS FROM THE PAST” A07b (CD:RC871968)
“SONGS FROM THE PAST VOL.3” A13 (CD:LM89001)
“CELLULOID ROCK” A01 (CD:YD-006)
“GET BACK AND 22 OTHER SONGS” A06 (CD:YD-014)
“UNSURPASSED MASTERS VOL.5(1969)” A11 (CD:YD-005)
“LET IT BE... NAKED” A06 (2CD:CDP 7243 5 95713 2 4)
“LET IT BE” A08 (CD(リマスター・ステレオ):0946 3 82472 2 7)
Roll 2A “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.1 Disc4” A02c (CD:YDB-104)
Roll 3A “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.1 Disc4” A03c (CD:YDB-104)
Roll 3A “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.1 Disc4” A04 (CD:YDB-104)
Roll 4A “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.1 Disc4” A05 (CD:YDB-104)
Roll 5A “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc4” A01b (CD:YDB-204)
Roll 5A “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc4” A01c (CD:YDB-204)
Roll 6A “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc4” A02b (CD:YDB-204)
Roll 7A “THE ULTIMATE COLLECTION VOL.2 Disc4” A03b (CD:YDB-204)
69/01/03 “THIRTY DAYS” A14 (17CD:VT218-234) Roll 15A? 3.NEW
69/01/08 “THIRTY DAYS” C05 (17CD:VT218-234) Roll 71A 8.15
69/01/09 “THIRTY DAYS” C17 (17CD:VT218-234) Roll 92A 9.32
69/01/10 “THIRTY DAYS” D12 (17CD:VT218-234) Roll 118A 10.NEW
69/01/22 “THIRTY DAYS” E16 (17CD:VT218-234) Roll 408A 22.55
69/01/23 “THIRTY DAYS” E23 (17CD:VT218-234) Roll 418A 22.NEW
69/01/23 “THIRTY DAYS” F03 (17CD:VT218-234) Roll 424A 22.36
69/01/23 “THIRTY DAYS” F04 (17CD:VT218-234) Roll 424A 22.NEW
69/01/23 “THIRTY DAYS” F05 (17CD:VT218-234) Roll 428A 22.61
69/01/23 “THIRTY DAYS” Q06 (17CD:VT218-234)
69/1/23 “GET BACK” A06 (CD:GB 87 1969)
69/1/23 “ANTHOLOGY 3” B01 (2CD:TOCP-8705,06)
69/01/27 “THIRTY DAYS” K05 (17CD:VT218-234) Roll 521A 27.10
69/01/27 “THIRTY DAYS” K07 (17CD:VT218-234) Roll 1110B & 1111B 27.13
69/01/28 “THIRTY DAYS” K09 (17CD:VT218-234) Roll 525A 28.NEW
69/01/28 “THIRTY DAYS” K10 (17CD:VT218-234) Roll 527A 28.NEW
69/01/28 “THIRTY DAYS” K11 (17CD:VT218-234) Roll 529A 28.NEW
69/01/28 “THIRTY DAYS” K18 (17CD:VT218-234) Roll 535A 27.16
69/01/28 “THIRTY DAYS” K20 (17CD:VT218-234) Roll 536A 28.NEW
69/01/29 “THIRTY DAYS” L14 (17CD:VT218-234) Roll 1135B 29.NEW
69/01/30 “THIRTY DAYS” N07 (17CD:VT218-234) Roll 562A 30.4
69/01/30 “THIRTY DAYS” N14 (17CD:VT218-234) Roll 563A 30.9
69/01/30 “LET IT BE” A08 (CD:CP32-5333)
ROOFTOP “THE "LET IT BE" REHEARSALS VOL.1” A04 (CD:YD-015)
ROOFTOP “THE "LET IT BE" REHEARSALS VOL.1” A07 (CD:YD-015)
70/01/05 “The Complete John Barrett's Cassette Dub” G06 (7CD:---) "GET BACK" (version 2):Original Glyn Johns Mix

【ミックス違い表】
映画でも使用されたルーフトップ/の最初のバージョンをα、2番目をβと記す。
レコード GET BACK1st GET BACK2nd LET IT BE NAKED
バージョン 1/23 1/23 1/30α 1/30α + 1/30β
構成 概要 CD『ビートルズ・アンソロジー 3』と同じバージョン。 "GET BACK1st"とは音像が逆。 αのみ。 αとβを編集している。
0'00":イントロ 0'00"〜:β
0'06":Aメロ1 0'14":ジョンのコーラスがOFF 0'15":ポールの"that's right"をカット
0'41":Aメロ2 1'03"〜:"oh no"の直前小節の区切りの半拍前からα
1'15":サビ 1'29"〜:4拍目リードギターのチョーキングダウンフレーズが終わりかける最後の2音からβリードギターのみ
1'30":Aメロ3 1'30"〜1'36":小節区切り位置からEピアノ1拍目の裏の直前までがβ
1'36"〜1'47":Eピアノ1拍目の裏から小節区切りまでがα
1'47"〜:1拍目Eピアノのリフからβとなる。
2'05":Bメロ1 2'05":"oh yeah"ポールをカット
2'05"〜:小節区切り位置からα
2'22":Bメロ2 2'24":4拍目裏にノイズ 2'21":4拍目裏のノイズが小さめ 2'22"〜:β
2'25":ボーカルのみα"everybody let the hair down"を単語単位に分解
2'34"〜:小節区切り位置からα
2'39"〜:小節区切り位置Eギターのリフからβ
2'45":Aメロ1&Bメロ3+2
3'08":エンディング 3'09"〜:ブリッジと同じフレ−ズ部分から最後までがα

【レコーディング・セッション分析】
 アルバムバージョンでは、最初、ポールのソロボーカルのようにミキシングされているが、 実際にはジョンがコーラス0'14"の"oh yeah"を付けており、それに対してポールが"that's right"と言っている。 ただし、その直後に酷いコーラスがあるためポールのソロにしたと思われる。

【リマスター・ステレオ】
相違箇所内容
0'56"1拍目裏のノイズ削除。

【未確定情報】
JohnのパートはEveryone Had A Hard Yearとしてホワイトアルバム用にデモ録音されている。このときはC-Amを繰り返していたが、ポールの曲に合わせてA-Dの繰り返しに変更している。