Golden Slumbers


【レコーディング・セッション履歴】 【収録レコードリスト】

【リマスター・ステレオ】 【未確定情報】
【Undocumented Recording Session(1999年原稿)】

【レコーディング・セッション履歴】
69/01/07リハーサル 【50A-7.2】
Paul launches into a medley of two more piano-based numbers. Paul sounds a little bored.
続いて、Golden Slumbers〜Carry That Weight。歌詞が少し違うけど、演奏も只のコード弾きだけど、曲は完成してる感じ。
69/07/02ジョージ・マーティンフィル・マクドナルド
クリス・ブレア
Recording 第1〜15テイク
ポールのピアノとガイドボーカル
リンゴのドラムス
ジョージのベース
69/07/03ジョージ・マーティンフィル・マクドナルド
クリス・ブレア
編集 第13テイクと第15テイクを編集して第13テイクとする

ブートレッグで確認できる内容は以下の通り
(この編集バージョン+αの音であるが、どの段階のリミックスか確証がない)
‘Golden Slumbers'のパートの特徴としては、
  • 0'35"〜0'41" 1回目のサビ冒頭で、音がヨレヨレ(テープが傷んでいる?)
  • 1'17" 2回目のAメロの後半(“once there 〜 sleep pretty darling do not cry”)がWトラック

となっており、Wトラックの追加ボーカルを除けば、他の演奏部分はRemix 1(69/07/30)と同じものである。なお、音がヨレる直前までのボーカルはリリース版でも使用されているが、それ以降はWトラック用追加ボーカルも含めて全く差し替えられている。
‘Carry That Weight'のパートの特徴としては、
  • 1回目のAメロのボーカルはガイドボーカル(リリース版で差し替えられている)
  • ブリッジ部(Bメロも同様)は低音域の響きが違っており、バスドラが多い(強い?)ように感じる。
  • 1回目のBメロ(You Never 〜)のボーカルはリリース版と同じ(当然ながらコーラスは無し)
  • 2回目のAメロも1回目のAメロと同様のボーカル違い

となっている。

‘Golden Slumbers'のパートで音がヨレている個所が第13テイクと第15テイクの結合位置なのだろう。
69/07/03ジョージ・マーティンフィル・マクドナルド
クリス・ブレア
Recording 第13テイクへのSI
ポールのリズムギター
ジョージのリードギター
ポールのボーカル(ダブル・トラック)
ポールとジョージとリンゴによる“carry that weight”のコーラス
69/07/03ジョージ・マーティンフィル・マクドナルド
クリス・ブレア
編集 第13テイクをリダクションして第16〜17テイクを作成、第17テイクがベスト
69/07/04ジョージ・マーティンフィル・マクドナルド
クリス・ブレア
Recording 第17テイクへのSI
69/07/30ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
フィル・マクドナルド
ジョン・カーランダー
Recording 第17テイクへのSI
ボーカル
69/07/30ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
フィル・マクドナルド
ジョン・カーランダー
Stereo Mixing 第17テイクよりリミックス1

ブートレッグで確認できる内容は以下の通り
‘Golden Slumbers'のパートの特徴としては(ストリングスの有無を除いたリリース版との違い)、
  • 0'34"〜: 1回目のサビ以降のボーカルが別テイク

となっている。更に、‘Carry That Weight'のパートの特徴としては、
  • 1回目のAメロのボーカルはポールとジョージとリンゴによるコーラスで差し替えられて、リリース版と同じになったが、リズムマシンのような4ビートのドラムス(リリース版の右チャンネルから聞こえるドラムス)は未だ追加されていない
  • ブリッジ部(Bメロも同様)は低音域の響きが違っており、バスドラが弱い?また、演奏はピアノのみであるが、リリース版では1コーラス分ピアノをカットしてオーケストラのみとし、その後、ピアノとリードギターという構成になっている
  • 1回目のBメロ(You Never 〜)のボーカルはリリース版と同じ(コーラス付き)
  • 2回目のAメロも1回目のAメロと同様の違い
  • ブリッジ(エンディング)部のレズリーギターは同じ(その他の過不足は無し)

  • となっている。

    69/07/31に追加録音したのは、単調な方のドラムスである。

    69/07/31にボーカルが録音されているが、‘Carry That Weight’に関しては変更なく、‘Gloden Slumbers’の1回目のサビ以降を録音し直したということのようだ。
    69/07/31ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
    フィル・マクドナルド
    ジョン・カーランダー
    Recording 第17テイクへのSI
    ドラムス
    ティンパニー
    ボーカル
    69/08/15ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
    フィル・マクドナルド
    アラン・パーソンズ
    Recording 第17テイクへのSI
    オーケストラ
    69/08/18ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
    フィル・マクドナルド
    アラン・パーソンズ
    Stereo Mixing 第17テイクよりリミックス1〜2
    69/08/19ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
    フィル・マクドナルド
    アラン・パーソンズ
    編集 “The End”との結合
    GM('98 インタビュー:Player 2000/1月号):昨年(1997年)に火山の噴火で壊滅状態になってしまったモンセラト島の人々に対する援助金を集めるために私が企画したチャリティ・コンサートで、『アビイ・ロード』の「ゴールデン・スランバーズ」メドレーをクラプトンやエルトン・ジョン、フィル・コリンズ、スティング、ポールで演奏したのは、本当に素敵なことでした。先日、ロンドンのホテルでスティングにバッタリ会ったので、協力してくれてありがとうと再度お礼を言いました。彼は「この人、気がふれてるんじやないの」という感じで私を見ると、“ポール・マッカートニーと一緒にステージに立って『アビイ・ロード』メドレーを演奏してくれてありがとうですって?あなたさえ良ければ、僕は毎週だって行きますよ”と言いました。スティングはとても気さくな人でした。出演者全員そうでしたけどね。それから、フィル・コリンズは私のアルバムで「ゴールデン・スランバーズ」〜「ジ・エンド」のメドレーを演奏してくれました。

    【収録レコードリスト】
    “ABBEYROAD” B08 (ステレオLP:PCS 7088)
    “ABBEYROAD” A14 (CD:CP32-5332)
    “UNSURPASSED MASTERS VOL.5(1969)” A02a (CD:YD-005)
    Huge Medley “UNSURPASSED MASTERS VOL.5(1969)” A08a (CD:YD-005)
    “ABBEYROAD” A14 (CD(リマスター・ステレオ):0946 3 82468 2 4)
    69/01/07 “THIRTY DAYS” B13a (17CD:VT218-234) Roll 50A 7.2
    89/12/07 “TRIPPING THE LIVE FANTASTIC” B17 (2CD(STEREO):TOCP-6481,82) Toronto

    【リマスター・ステレオ】
    特に相違なし。

    【未確定情報】
    以下の音源について調べてみました。
    Remix ?:full ending mix
    Remix 169/07/30:huge medley part 2 mix
    UNIQUE TRACKS “UNSURPASSED MASTERS VOL.5"UT CD 005

    huge medleyを作成するまでに作成されたリミックスはひとつだけです。 なのに、ここには明らかに違う2バージョンが存在しています。 huge medleyに使われたのがリミックス1でしょうから、 フルエンディングバージョンとは何ものなのか?というのが今回の争点です。
    まず違いを挙げてみましょう。タイム表示は正確ではなく目安です
    ① 0'35"〜0'41" 1回目のサビ冒頭で、フルエンディングバージョンは音がヨレヨレテープが傷んでいる?
    ① 1'17" フルエンディングバージョンは、2回目のAメロの後半“once there 〜 sleep pretty darling do not cry”Wトラック
    Wトラックの追加ボーカルを除けば、他の演奏部分は同じものです。 フルエンディングバージョンはアナログ時代から有名な音源でしたが、 いずれも1回目のサビで音がヨレていました。 つまり、ここに収録されたものも含めて同じ音源であることが容易に想像できます。
    一方、huge medley part 2 はCD化されたものが初登場だと思うのですが、 1回目のサビで音がヨレてないので、別ルートの音源でしょう。 これらとリリース版との違いとしてはストリングスの有無は当たり前なので除く
    ① 0'34"〜: 1回目のサビ以降のボーカルが別テイク
    となっています。注目すべき点としては、フルエンディングバージョンの Wトラック用追加ボーカルはリリース版のボーカルではありません。 69/07/31に録音されたボーカルで全て差し替えられたと思われます。
    *考察はCarry That Weightへ続く*

    【Undocumented Recording Session(1999年原稿)】
    以下の音源について調べてみました。
    Remix ?:full ending mix
    Remix 1(69/07/30):huge medley part 2 mix
    UNIQUE TRACKS “UNSURPASSED MASTERS VOL.5”(UT CD 005)

    huge medleyを作成するまでに作成されたリミックスはひとつだけです。 なのに、ここには明らかに違う2バージョンが存在しています。 huge medleyに使われたのがリミックス1でしょうから、 フルエンディングバージョンとは何ものなのか?というのが今回の争点です。
    まず違いを挙げてみましょう。(タイム表示は正確ではなく目安です)
    • 0'35"〜0'41" 1回目のサビ冒頭で、フルエンディングバージョンは音がヨレヨレ(テープが傷んでいる?)
    • 1'17" フルエンディングバージョンは、2回目のAメロの後半(“once there 〜 sleep pretty darling do not cry”)がWトラック
    Wトラックの追加ボーカルを除けば、他の演奏部分は同じものです。 フルエンディングバージョンはアナログ時代から有名な音源でしたが、 いずれも1回目のサビで音がヨレていました。 つまり、ここに収録されたものも含めて同じ音源であることが容易に想像できます。
    一方、huge medley part 2 はCD化されたものが初登場だと思うのですが、 1回目のサビで音がヨレてないので、別ルートの音源でしょう。 これらとリリース版との違いとしては(ストリングスの有無は当たり前なので除く)、
    • 0'34"〜: 1回目のサビ以降のボーカルが別テイク
    となっています。注目すべき点としては、フルエンディングバージョンの Wトラック用追加ボーカルはリリース版のボーカルではありません。 69/07/31に録音されたボーカルで全て差し替えられたと思われます。
    *考察はCarry That Weightへ続く*