ありあまる程の+++

何度も何度もエレベーターの動く音を聞いてその度に期待と不安で胸が締め付けられるようだった。
今度こそ、今度こそアノ扉が開いて恭介が現れるんじゃないかと、暗い廊下に佇んでじっと見つめていた。
まるで飼い主を待つイヌのように。
でも次第に心は諦めに変わって、やっぱり今日も会えないんじゃないかと、そんなふうに思った。
こんなに長い間会えないなんて避けられているようにしか思えなくて、自分が今までにとった行動を色々と思い出してみるけれど 何がそんなに決定的だったのかどうしても思いつかない。
待つのは嫌いだ。
好きな人は少ないと思うけど、待つのは嫌いだ。
不安ばかり募って自分にどんどん自信が持てなくなるから。
ウィーンーーーー・・・・
またエレベーターの動く音がした。
表示板の数字が3,2,1と下っていって止まる。
ああ、誰か出かけたんだな・・・
そんなふうに思っていると、程なく再び動き出して数字をカウントアップしていく。
ギュッと胸が苦しくなる。
今度こそ、アノ扉が開いて姿を現すだろうか?それとも・・・・
こんな思いをするくらいなら帰ってしまおう。
もし、コレが恭介じゃなかったら帰ろう。
家に帰っても不安は消えないけれど、でも、こんなトコロに一人で立っているよりはきっとマシだと思う。
樹が電話を取ったとき、どうして家にいなかったんだろうか?
直接話が出来ていればこんなに不安になんかならなかったかもしれないのに・・・
ガタン、と音がしてエレベーターが止まる。
あ、
扉が開いた。暗い廊下にドアが開くに連れて明かりのラインが引かれる。
壁に縋っていた背が思わず浮いた。
そして、その明かりの中から逆光でもはっきりと分かる待ち人のシルエット・・・
気が付けば駆けだしてエレベーターホールで俺の姿を認めて、驚いて立ち止まった恭介に抱きついていた。
「はぁっ、・・」
息を吸うと懐かしいタバコと体臭の入り交じった恭介の匂い。上手く呼吸が出来なくて泣きそうになった。
なのに、まるで茶化すように笑うので苛立ちをぶつけるように唇を重ねた。
応えようとしない唇をこじ開けるように角度を変えてより深く唇を重ねると、ようやく恭介が俺の身体を抱き返してきた。
会いたかった。待ってた。
触れたかった。キスしたかった・・・
返される恭介のキスから自分と同じ思いが伝わってきて、待っている間に悩んでいたことなんか頭から飛んでいってしまう。
ただ、一瞬でも早く身体中で恭介の存在を感じたくて、縺れるように唇を合わせたままで廊下を横切って玄関に入る。
後ろ手にカチャッと鍵を閉める音がして、まるでソレが合図みたいに無理矢理服に手を掛けた。
ボタンを引きちぎるような勢いでシャツを脱がせて、ベルトのバックルに手を掛けようとすると自分も脱がされかけたシャツが両  腕の動きを拘束する。
ソレを乱暴に脱ぎ捨てて、気付けばお互い裸で玄関で絡み合っていた。
脱ぎ捨てた服や靴の上に押しつけられて、軋むほどに抱き締められて貪るように口内を探られる。
舌を引きずり出されて何度も甘噛みされて、呼吸が整わなくて唾液が顎を伝う。
「はぁ、・・・っ」
抱き締められた腕の強さだけじゃなく身体中が軋む。
もっと、もっと恭介のことを感じたくて。
荒くなる呼吸を必死に抑えて、髪の毛をグチャグチャに掻き回しながら自分からも舌を伸ばして恭介の口の中を辿る。
唇の裏や歯茎、歯の一本一本まで丹念に、まるで調べるように触れてから舌を絡める。
息が出来ないくらいに呼吸が苦しくて涙がにじむ。
でも、ほんの少しだけ身体を離して息を付こうとする恭介の身体にぶつかるようにして距離を縮めた。ほんの少しだって離れてい たくない。
唇が透明な糸を引いて離れる。
そしてソレは首筋に降りてきて耳の裏の敏感な場所を軽く舐めて移動する。
跡が残らない程度に軽く吸われて甘噛みされる。
でも、唇が身体を移動して胸の突起に触れた途端に豹変する。
「あっ、・・!」
擦るように固くした舌先で何度も何度も舐められて、小さくピンと存在を主張し始めた乳首にほんの少し強めに歯を立てられる。
痛み・・・を感じているはずなのに、既に張り詰めていたペニスが震えて気持ち良いのだと訴える。
キツク吸われて、甘噛みされて・・・と繰り返されるうちにどんどん敏感になっていくソコは、愛撫されると耐えられないくらいに気  持ちよくなってしまう。
腰が揺れる。
玄関のドアに寄りかかるように身体を起こされて、まるで縫い止められるように押しつけられる。
「恭介・・・っ、」
下半身に伸ばされた手が濡れそぼったペニスに触れて、濡れた音を立てながら上下する。
「はっ、・・・ぁ、」
目の前の顔が霞む。
乾く唇を舌で潤してキスをせがむ。
それを見て苦笑するように微笑んだ恭介は、濃厚な愛撫がウソのように優しい触れるだけのキスを何度も唇に落としてくる。
自分の手を伸ばして恭介に触れると、火傷しそうなほどに熱く乾いたモノが限界まで張り詰めて天を向いていた。
「なぁ、・・・」
整わない呼吸の下で声を掛ける。
「欲しいんじゃ、・・ねぇの?」
強がってそんなふうに誘ってみるけれど、まだ触れられてもいないのにヒクヒクと欲しがっているのは自分の方で、ソレを聞いた  恭介はほんのちょっと人の悪い笑みを浮かべて耳元に囁き返してくる。
「スグに入るかな・・・?」
ペニスに触れていた手が粘液を纏わせたまま離れて後ろに伸ばされる。
ソレを無意識に腰を浮かせて受け入れようとする自分の身体が妙に可愛かった。
久々のセックスで指は一本挿れるのすらもキツイほどで、恭介は気が遠くなるほど時間を掛けてゆっくりとソコを解していった。
ペロリ、と乾いた唇を舐められる。
「も、大丈夫っぽい」
そう言った恭介は自分の膝の上に俺を移動させて、ゆっくりとペニスの上に俺を下ろしていった。
「んっ、あ・・・・」
グッと入り口を押し開かれて、灼熱が身体を割って進んでくる。
いつも感じる強烈な圧迫感に安心する。
ああ、繋がってるんだ・・・・
一番深く繋がる体勢で根元まで飲み込むと、胸の辺りまで苦しく感じるほどに奥まで届く。
「秀、・・・・」
耳元にようやく名前を呼ばれた。
ピクンと身体が揺れて恭介を収めた場所がキュッと締まるのが分かる。
「秀・・・」
もう一度呼んで、恭介が動き始める。
俺の身体をほんの少しだけ浮かせてから腰を突き上げてくる。
はじめはゆっくりと、そして少しずつピッチが上がって、声が抑えきれないほどの快感が身体を襲う。
「はっ、・・・あっ!きょうすけっ・・・!」
すすり泣くように悲鳴を上げてがっちりした肩にしがみつく。
「あっ、・・・は、ぁ・・・んっ、ィ・・・イクっ、」
密着した腹の間で擦られた自分のペニスは爆発寸前で、限界を訴えてから身体を反らせた。
「あっ・・・あ!」
お互いの間に白濁が飛び散る・・・と同時に、恭介を収めたアナルが収縮してその直後俺の中で恭介もはじけたのが分かった。
お互いに壊れてしまうほどに強く抱き合って震える余韻をやり過ごす。
「はぁ・・・」
ほっと一息ついて恭介が俺の顔を正面から見て、「ただいま」と笑った。
「バカ、遅せぇよ・・・」
俺は小さな声で憎まれ口を叩いて、でも幸せで、恭介の肩口に額を押し当ててジッとする。
そんな俺の頭を撫でる恭介は、真っ裸にひとつだけ付けていた装飾品、時計を見ながらコンナコトを言う。
「ん〜、朝まであと何回出来るかな〜?」
「はぁ?」
思わず飛び起きて顔をまじまじと見てしまった。
「だって、ほら、久しぶりだからもっといっぱい愛してやりたいし?」
・・・・いや、ソレは俺も望むトコロなんだけど・・・・でも、
「・・・・明日はガッコ行くから」
だって終業式でてないのに始業式まで出ないなんて・・・長兄として顔が立たない。と思う。
「分かった分かった。じゃ、お姫様のご希望通り・・・」
恭介はそんなことを言いながら取りあえず繋がったままの身体を離して、俺のことを姫抱きにするとバスルームへ連れ込んだ。
その後は・・・・風呂場で1回。そしてベッドに移動して・・・・数知れずっていうかもう途中からは朦朧として覚えてないんだけど・・・とにかく、朝起きたら完全に足腰立たなくなっていた・・・けど、意地になって無理矢理ガッコウには行った。
恭介の車で・・・・
「いや〜、江崎、ぎっくり腰だってよ!年寄りみてぇだよな〜」
笑いながら聞く人に答える恭介を睨め付けながらも、やっぱり側にいられるだけで昨日まであんなに不安だった心が
こんなに穏やかになるんだから良いか・・・とため息を付きながら、
なにも知らない友人に肩を貸されつつ始業式のために講堂に向かった。
 








哀川ナオ様にまたしても頂いちゃいましたv
餓えたお互いを狂わんばかりに求め合っちゃった夏休み最後の夜なのでした・・・v
この先がよみたいのよ!!>笑
と、もどかしく思ってらした皆様vvぜひこれで餓えた欲望を潤してあげてくださいませね・・・v

ナオさんありがとうございました!!!


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