youthful day ? +++

 

 

 目が覚めると隣りに江崎がいた。
 静かに目を閉じて穏やかな寝息を立てている。

 幸せだな……と思うと同時に、何故? との思いが生まれる。
 昨日の晩は居なかったはず……
 そんなことを考えていると、江崎は静かに瞳を開けた。
「ん、…オハヨ」
 目を擦りながら挨拶する。ソレに挨拶を返しながら、まだ寝起きで上気した血色の良い頬に手を伸ばした。
 暖かな頬に手を当てると、その手に江崎が自分の手を重ねる。
「ハッピーバースデー」
 そんなふうに言われて自分の誕生日に気付いた。
「誕生日だから、オマエココにいるのか?」
 訊くとちょっと笑って頷く。

 幸せな朝。
 唇を近づけると目を閉じる。
 触れた唇はちょっと熱を持って柔らかだった。

 いいなぁ、コウイウの……毎日こんなふうなら良いのに。
 そんなふうに思って、やっぱ結婚するしかないかな……とか苦笑する。
 江崎が高校卒業したらやっぱり無理矢理でも同棲に持ち込もう。などと自分勝手なことを考えた。

 休日なら良かったのに残念ながら今日は平日。
 柔らかな唇の感触を名残惜しく思いながら、チュ、と音を立てて唇を離す。
 離した唇を、ほんのちょっと潤んだ瞳で江崎が追うのがスゴク色っぽくてそのまま押し倒してしまいそうになる。
 でもガッコウが……

 クソ! こういうトキ教師はダメだよな……学生なら絶対サボるのに!

 そんな俺の内心の葛藤を知ってか知らずか、江崎がちょっと甘えて掠れた声で俺を呼ぶ。
「恭介……」
 ああ、ダメだろ? そんな声出しちゃ……
 コイツに関してだけは俺、本当に自制心弱くなっちゃうんだよなぁ。
「恭介…」
 シーツから伸ばされた白い腕が俺を誘ってくる。
「恭介………」
 3度呼ばれて、俺の理性はプッツリ切れてしまった。

 

 伸ばされた手を掴んでシーツに押しつける。
 さっきのキスで濡れて光る、小さく開いた唇にもう一度キスをする。今度はさっきみたいな自制したキスじゃない。
 息が止まるくらい深く唇を合わせて舌を絡める。
「……ん、っ…」
 鼻から抜ける吐息が妙に艶めかしくて、髪の毛を掻きあげながら角度を変えて何度も何度も口付けた。
 流れ込んだ俺の唾液を江崎の喉がコクンと動いて飲み下す。
 その姿がとても愛おしくて胸がギュッと痛む。
 この腕の中の存在が自分の、自分だけのモノなんだ、と思うと胸が熱くなる。

「あっ、……あ、…」
 胸の突起に口づけると甘い声が漏れた。
 抱き慣れた身体のことは全部知ってる。
 ドコが良くて、ドコは焦らされるかとか、全部知ってる。
「ふぅ、んっ、……あ、…」
 ツンと立ち上がった小さな尖りを甘噛みしながら下半身に手を伸ばすと、身を捩って声をあげる。
「秀……」
 セックスの最中に名前を呼ぶのも好き。
 名前を呼ぶと手の中に収めた素直な性器は、ピクンと跳ねてグンと角度を変える。
「秀………」
 もう一度囁くと、小さく啜り泣くような声をあげた。

 小さな胸の飾りから脇腹、へそに唇を移動させて舌で舐め上げる。
 江崎は俺の髪の毛をグチャグチャに掻き回しながら、小さな声で俺の名前を呼ぶ。
 特別な呪文のように、大切そうに俺の名前を呼ぶ声は本当に俺のことを幸せな気分にさせる……

 手の中で熱く固くなったモノに唇を寄せて先端にキスをする。
「はっ、…あ、」
 腰が浮く。
「ん? 後ろも欲しいのか……?」
 ちょっと意地悪く訊いてやると顔に朱を散らせて、それでも恥ずかしそうに膝を立てて足を開いて誘う仕草をする。
「どうした…? 今日は積極的だな」
 そう言う自分も暴走しそうになる身体を押さえるのがかなり難しくなっている。
 でも、しっかり準備しなければ江崎の身体を傷つけてしまうのは分かっているから唾液を絡ませた指を差し入れて内側を探る。
 ペニスの先端をイタズラするように舐めながら、「好きだ……」と囁くと指を収めた場所が返事をするように収縮する。
 自分の言葉一つにこんなに反応する身体が可愛い。
「きょ、……すけっ……」
 泣き声のような呼び声。
「どうした……」
 自分の声が上擦っているのが分かる。
「もっ、…早くっ!」
 江崎が叫ぶように言うのを聞いて、俺は自分の屹立を江崎の中に押し込んだ。

「あっ、……ああっ!」
 背中に縋った指が食い込んでくる。
 しがみついて顔を押し当てた肩に熱い水滴が落ちて、俺は江崎の頭をしっかり抱き寄せてやる。
「好きだ……愛してる……」
 と、何度も耳元に囁いて、埋め込んだ自身を抜き差しする。
「はっ、…あ、」
 浅い呼吸を繰り返して必死に俺のことを感じようとする。
 愛おしくて愛おしくて、どうしようもなくて、本当にただ抱き締めることしかできない。

 限界に向かって二人で駆け上って……そして、俺は江崎の中に、江崎は俺の腹に射精する。
「はぁ、……」
 乱れる息を整え……………

 

「え……?」
 一瞬、状況が全く理解できなかった。

 アレ? 江崎は……?
 そして……なんで俺、パジャマ……?
 …………げ、
 最悪………この歳で……まさか……

 

 

 汚れた下着を適当に洗って洗濯機に投げ込む。
 そして釈然としない気分でシャワーを浴びる。

 だって、あんな色っぽい顔で誘われたら……なぁ?

 ま、今日は水曜だし、ちゃんと夜コノ分は取り返しとこう。

 ……素直すぎると思ったんだよな………
 アイツには絶対に……言えないよな。
 セックスする夢見て……夢精……
 ま、俺が若いってコトだよな……

 

 何事も前向きに考えるのが俺のいいトコロだし。と、思ったか思わなかったか……
 誕生日の朝はもちろん一人で、いつものように朝飯を食っていつものようにガッコウへ向かったのだった。

 

オシマイ+++




哀川ナオ様から、カヤバがバースディプレゼントをいただきました!!
よかったねー!この幸せモノ!!
カヤバと秀は、ナオ様にお世話になりっぱなし!!>笑
なんとお礼を言えばいいのやら・・・。
ほんとうにありがとうございましたv
カヤバ・・・オマエはまだまだ青春マッサカリなのだな・・・>笑


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