ゴジラ対自衛隊 〜映画の中の自衛隊〜

海猿シリーズ


作者佐藤秀峰、原案・取材小森陽一で1999年から2001年にかけて小学館の『週刊ヤングサンデー』にて連載された『海猿』は、フジテレビ製作による2004年の映画化と2005年のテレビドラマ化、その後3回の映画化がいずれも大ヒットし、海上保安庁と潜水士という任務の知名度と人気を飛躍的に向上させた。

なお、2002年と2003年にNHKで国分太一、永作博美主演で単発ドラマ化されているが、こちらはDVD化もされておらず内容をよく知らないので、NHKアーカイブスへリンクを貼るのみにしておく。

HVサスペンス 海猿
海猿2 炎の海に挑む・海上保安官物語


海猿 ウミザル【DVD】

2004年公開。伊藤英明主演、加藤あいをヒロインに、海上保安庁全面協力のもと、海上保安庁の任務の中でも難関の潜水士課程に挑む若者たちの、友情・恋愛・挫折や成長が描かれている。佐藤秀峰作の漫画をベースにはしているものの、主人公やヒロインのイメージや設定から大きく変更されている。





海猿 UMIZARU EVOLUTION DVD-BOX

2005年7月から9月にかけて、映画版と同じキャストでフジテレビ系列にて放送されたテレビドラマ。同年の『2005年ドラマ満足度ランキング』(オリコン調べ)では第3位となった。ちなみに最も視聴率が低かったのは第6話の10.7%。不審船対処が描かれた回であった。





LIMIT OF LOVE 海猿 プレミアム・エディション

2006年5月公開の映画第2弾。大型フェリーの座礁からの救助活動、そして取り残され、絶体絶命の状況に追い詰められていく救難士2名と要救助者2名――。最終的に530万人を動員し、71億円の興行収入の大ヒットを記録し、2006年公開の邦画実写映画では興行収入第一位となった。今作でも海上保安庁が撮影に協力し、同庁のイメージアップに貢献したとして感謝状を贈られている。




THE LAST MESSAGE 海猿 プレミアム・エディション

2010年9月公開。福岡沖で国家プロジェクトとして進められていた天然ガスプラント施設「レガリア」で火災発生。救助作業中に爆発が発生し、仙崎たちは「レガリア」に取り残されてしまう――。原作にはない映画オリジナルストーリーである。観客動員数は537万人、最終興収80.4億円。2010年公開の邦画実写映画では興行収入第1位の大ヒット映画となった。





BRAVE HEARTS 海猿 プレミアム・エディション

2012年7月公開。前作で完結となる筈だった『海猿』シリーズだったが、製作側にまだやり残しがあるとして、製作が決定した映画第4弾。本作では、原作の最終エピソードである旅客機の海上着水を描いている。また、主人公の仙崎は海上保安庁の最精鋭部隊である羽田の特殊救難隊に配属となった設定になっている。570万人というシリーズ史上最大の観客動員を記録した。しかし、同年10月末に原作の佐藤氏が自身のツイッターでフジテレビとの新規取引停止と、海猿の続編制作を許可しないことを発表した。佐藤氏は翌年2月にもツイッター上で改めてフジテレビとの関係修復の可能性を否定したが、2015年6月に公式サイト上でフジテレビとの和解を明らかにした。





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