. . フィリップの「井戸掘り日記」、第一のシリーズ「ダビデの生涯」に学ぶが終わりましたので、今回から第二のシリーズ「ダビデの詩篇」と題して、ダビデによる詩篇から水を汲みます。
「ダビデの詩篇」 に学ぶ : 第 6 講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「私たちの主、よ。あなたの御名は全地にわたり、なんと力強いことでしょう。あなたのご威光は天でたたえられています。」.                 詩篇8:1〜9 

  ■ 井戸を掘りましょう:

. .羊飼いとしての人生を送っていた頃、ダビデはしばしば、野外で夜を過ごしたことがあったに相違ありません。そのような時、野原で見上げた大空のことがこの詩篇では詠われています。「あなたの指のわざである天を見、あなたが整えられた月や星を見ますに、、、。」この詩篇は天文に従事する人の詩篇と言われていますが、ダビデは正に天文に従事した人物でした。ダビデが若くして創造主である神を意識するようになったのも、そのような自然界の観察の結果だったかもしれません。

. .ダビデは天に目を挙げて、天を仰ぎ見た時、満天の星々が創造主を讃えてるように感じました。そして、それと共に自分を含めた人間の小ささを意識したのです。「人とは、人の子とは、何者なのでしょう」(4節)。「人」、「人の子」を表すヘブル語は、人間の取るに足らない起源と頼りなさを示していると言われています。

. .ダビデの想いは、しかし、そこで止まりませんでした。ダビデは宇宙の壮大さに比して人の存在の如何にも小さいことを意識しつつ、そのような人間を、「こころに留めてくださる」、また「顧みてくださる」お方の存在に気づいたのです。そして、人が如何にも小さい、無価値のように見えながら、神に似せて創造された者として「栄光と誉れの冠をかぶらせ」られていることに気づきました。

. . ダビデが立琴を手にして歌ったことは、恐らくこのような思いから発した創造主なる神への讃歌だったのではないでしょうか。「私たちの主よ。よ。あなたの御名は全地にわたり、なんと力強いことでしょう。」ダビデは、単にイスラエルの民としてのみではなく、全人類を代表して語っています。

高知県・越知町の大樽の滝


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