宗教の束縛(神道を除く)

人間を救う宗教でどれだけ多くの人々が生命を落とし、また苦しんだか。 

宗教は一度信じたらその宗旨や儀礼に束縛され、宗教の語源通り、しばりつけられ、呪縛されることになる。

宗教は一種の麻薬のような働きをする。人々は硬直した儀礼に結び付けられ近代的合理生活の進歩発展を妨害され勝ちである。

宗教の名のもとに、本尊の名のもとに、信者の無知に付け込み金銭を収奪さえする。

インドのヒンズー教徒は牛は聖なる動物として、どんなに餓えても牛肉は食べない。

イスラム教徒は豚は不浄な動物として豚食は禁止されているし、どんなに忙しくても、仕事中でも一日五回もメッカに向かい敬虔な礼拝を欠かすことはできない。

近代宗教と言われる一神教(含・仏教灌頂信徒)を信ずる国々の不幸はここにある

神道は西欧的概念の宗教でなく自然崇拝である。戒律を持たないし拘束しない。

迷信的宗教の儀礼の束縛から自由で、近代化を遂げることができたのが日本である。

仏教に関して云えば、
徳永圀典のホームページ「死後の世界、釈迦は何を語ったか」を参考にされよ。

檀家制度の弊害が精神の自由を妨害し、建前の仏教、否、葬式仏教となり、僧も庶民も互いに妙に妥協している。真の宗教の体をなしていない。僧侶が布教しなくて良くなってしまい、寺院が単なる営業的な葬式場に成り下がって堕落してしまつた。


平成18年10月7日

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典