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安岡正篤先生の言葉 平成313月 徳永圀典選

 

天地の法則を学ぶ

 天人合一・天地同根である。天・人を通じて道は変わらない。人間の法則と自然の法則とし一如である。その意味に於いて、我々は古典というものを改めて見直さなければならない。古典を読むことによって我々の今後を、明日を、深く思索することができる。誠に道の学問には無限の味わいがある。従って、今日のように時局が紛糾し、人間の変化が激しくなってきますと、結局古人も説く通り、それぞれの人間が本当に道を学んで、自らの心を開いてゆくと共に、一人でも多く、正しい道の趣旨を、正しい学問の伝統をわかって貰う、これより外に救う道はないのであります。

                    運命と立命

 

 

人間と小事

 人間の本当の正しさは、ちょっとした日常の挨拶や振る舞いに現れ、なんでもない行動に、案外人間内容や、その背景を知ることができるものです。

これに反して、大層偉そうな大袈裟なことを言うものは当てになりません。こんな人ほど、家の中や友達とのつきあいになると、とんでもない愚劣なことを平気でやるものであります。昔からよく言うように「一言・事を破る、一言・人を誤る」で、ついうっかり言った言葉、ちょっとやった行為がその人間を決定します。小事が本当に大事を表現しております。 

先哲講座