池木屋山 関西百名山 奈良県・三重県県境
池木屋山は、台高山脈の、中央深奥部にある山である。数少ない名山であろう。だが、私には、池木屋山登山に逡巡があった。詳しくはそれに記載してあるが、私は今回、遂にこの山を登頂した。関西百名山中、最高に難易度の高い山であった。感激の極みに私はいる。そしてK親友に心からなる感謝を捧げたい。君がいなくては、臆病な私は決断できなかった。有難う、感謝にたえない。冑岳にも最終山として登頂した、これで晴れて関西百名山完全踏破の宣言をする。だが、落差50米の高滝越えの恐怖は連夜私を苦しめたことを告白する。それだけに感激の頂点に私は在る。これで、堂々と宣言通り「月山」に今夏登山する。
平成19年6月4日 月曜日 晴 池木屋山概念図 同じ躊躇いあった人の記録
ポイント | 着 | 発 | 歩行タイム | 休憩タイム | ポイント概況 | 備考 |
宿 | 5:40 | スメールam5:40発。 | 青田川沿い、辻堂橋渡り、宮の谷林道へ。要所に道標ある。 | |||
登山前日の午後 登山口確認。 |
我々は宮の谷の登山口を確認する為に宿に着く前に現地調査をした。 | 友人の発案であり、いつもの事ながら極めて適切な処置であった。 | ||||
登山口 | 6:00 | 6:28 | 今年4月29日行方不明の池田の人の掲示あり不安が高まる。鬱蒼とした雰囲気の杉林である。 | 高滝付近滑落者多いの案内も不安、蛭が親友の手に落下、大慌てと不安、蛭スプレーを靴に噴霧する。 | ||
六曲屏風岩 | 7:00 | 0:32 | 重厚な渓谷、赤い階段と金属製の細い橋やら川原やらサイドの道やら | アップアンドダウンして遡行して行く。高滝の不安は愈々高まる。 | ||
水越谷出合 | 7:24 | 7:30 | 0:24 | 0:06 | ここに小屋あり休憩、山苺沢山あり食べる。風折の滝への分岐点。 | こここから更に、渓谷に橋やら階段かかっており慎重に進む。 |
高滝 | 7:45 | 7:52 | 0:15 | 0:07 | 遂に、堂々たる落差50米の滝の御前であり合掌。 清麗な美しい滝。台高山脈の名爆である。 |
ここから垂直のような右の山肌を登る。ロープは至る処にある。左横に滝を見つつ、攀じ登る、滝の上をトラバース、眼下に高滝を見る。滝の直上約30米位の処だ、狭い、ロープを手に、跨がねばならぬような場所に小さい地蔵様の祠、どなたかの供養か、合掌して通る。 |
猫滝 | 一旦、高滝越えを下ると猫滝越えがある。 | ロープで谷に下り、右岸へ、ドツサリ滝は見えない。やがて左岸へ。 | ||||
奥の出合 | 8:55 | 9:05 | 1:03 | 0:10 | 谷の三叉路、ここから痩せ尾根へ、 | 樹の根の縦横に張りついた35度から40度もあるような傾斜の急登である。 |
樹根尾根 | 9:52 | 10:00 | 0:47 | 0:08 | 私は、樹根尾根(じゅこんおね)と命名する。実に急傾斜。 | 樹の根と岩を掴んでのきつい長い登りだ。 |
大岩 | 支尾根にでた、トウフ岩と命名している木札あり、登りが続く。 | この辺から、シャクナゲ尾根となる。もう今年の花は終わっていた。 | ||||
東尾根との三叉路 | シロヤシオの花が散見されてくる。山頂直前の道の樹木に東尾根の道標がぶら下がっていた。ここが分岐点で道が合流したいた。 | この到着した時に合流の三叉路と気付かなかった。なだらかな、笹の草原のような明るい雰囲気の丘陵状となる。 | ||||
池木屋山 山頂 1395.5米 |
10:35 | 10:40 | 0:35 | 0:05 | 遂に山頂、感動の山。1395.5米 | 山頂、直前の道の樹の「東尾根」の木札あり。 |
木屋池 | 10:45 | 11:20 | 0:05 | 0:35 | 池塘あり、素晴らしく明るい草原風。ここで昼食した。のどかな田園風景のようであった。 | 近くに感動的なシロヤシオの樹が多数あり満開しており感激。そこら中を感激して走り回り撮影した。 |
池木屋山 |
11:30 |
11:32 | 0:10 | 0:02 |
再び山頂に戻り、名残を惜しむ。下山開始、東尾根の道標の直下に、 | 二つの道が合流しているとは知らず、右の道を進むが、途中でオカシイと気付き引き返す。 |
東尾根に迷い込む | 12:17 | 12:17 | 0:45 | 時間浪費45分。このままでは宮川の下山する道であった。 | 正解は左の道である。私のミスであり事前研究不足の露呈であり大反省している。 | |
奥の出合 | 13:17 | 13:27 | 1:00 | 0:10 | 樹根尾根を下ることの急なこと、実に神経を使う。 | 登りは楽だ。 |
高滝 | 14:20 | 14:32 | 0:53 | 0:12 | 再び、あの嫌な高滝越えをしてやれやれ。意外と早い下山であった。今度は、下る時、右に見える高滝、新緑の中の滝は素晴らしい。余裕か。 | 慎重に三点固定で確実に歩み、眼下を見なければ、さして危険性は無い。眼下を見れば恐怖心で目が眩む可能性あるかも。 |
水越谷出合 | 14:45 | 14:45 | 0:13 | 淡々と、下る。 | 道は迷うことはない。 | |
登山口 | 15:28 | 0:43 | 達成感にしたり解放感に満たされる、難関を突破した充実感。 | 友よ、限り無い感謝あるのみ。 | ||
総歩行時間 9時間 |
休憩時間 1時間35分 |
実歩行時間 7時間25分 |
ロスタイム 45分 |
ロスしたが東尾根はシロヤシオが満開であった。山頂周遊か。 | ||
実質池木屋山登山必用時間 6時間40分 |