熊野古道「大辺路」その3. 長井坂から見老津まで
我々は、熊野古道の「小辺路」も「中辺路」も完全に歩行した。そこで今度は「大辺路」に挑戦することとした。3月に入り春が近いと紀伊半島も雨の日が続き、3日間も晴れる日に中々遭遇しない。今年は諦めるかと思っていた矢先に、いい具合にその日を得ることができた。見老津付近では、ソラマメの花が咲き、グミの実が赤く熟しつつあるというのに、寒波が南下して、時ならぬ雪時雨にあったのには驚いた。紀伊半島屈指の清流である「日置川」の「安居の渡し」は中々乙なものである、幅は約30米だが、青く深い淵の上を進む風情は現代離れして清々しい。ボランティア的に面倒見てくださり、おまけに気の利いた木札の「安居の渡し「が頂戴できる。是非とも勧めたい。
平成18年3月15日 水 快晴
ポイント | 着 | 発 | 歩行タイム | 休憩タイム | ポイント概況 | 備考 |
宿 | am7:45 | 周参見駅から登山予定だったが、トンネル口まで送って貰うと慾を出したことで大失敗となる・・。 | ||||
白島トンネル口 登山スタート |
am7:55 | am8:00 | トンネル手前の道ですぐ馬転坂の道標発見、ここだ、これはいいとこの坂を当初の予定に反して登ることとした。 | これが、実は周参見からの馬転坂の最終下山口であるとは考えもしなかつた。よく調べていなかったからである。 | ||
馬転坂 | am8:15 | 0:15 | 荒れた道だなと思いつつ登る。 | 枯木灘の海が見えるとある三叉路があった。 | ||
展望所 | am8:25 | 0:10 | 枯木灘が一望。 | 引き返して左の海の方に行くべく配慮しつつ歩行。実は、周参見の方へ行く道なのであるが気がつかない。 | ||
建設工場 | am8:50 | 0:25 | 我々は西浜ただと思っていた。 | 三々五々と馬転坂に行く人あり、反対から来ているとまだ疑わない。海岸沿いの道路に出て歩行を始めてここで気がついた。間違えていたと。 | ||
トンネル口 | am9:00 | 0:10 | 白浜トンネルの中を西浜に向けて歩く。 | 自動車がビュンビュン走り気持ちが悪い。 | ||
西浜バス停 | am9:12 | 0:12 | ここから山中へと古道は明快。 | 馬転坂は昔からの道であり経験したのは良かったが思わぬ不覚で時間ロス約30分。 | ||
タオの峠 | am9:25 | 0:13 | ここから山裾の古道があるが道標はなく残念ながら舗装道路歩く。 | ここで何か標識があれば地道を歩きたい者には有難い。 | ||
和深王子神社 | am10:05 | am10:10 | 0:40 | 0:05 | 一位樫の大木を地元の人は自慢していた。 | 古刹で落ち着いた地味な神社。ここでイルカの形ほして家の人がミカンを沢山呉れた。ありがとう。 |
長井坂西登山口 | am10:30 | 0:25 | 急な登りであり風情があり最高の雰囲気。 | 矢張りこれくらいの登りもないと登山らしくない。 | ||
山頂展望所 | am10:51 | 0:21 | 山頂と思われる場所。途中、海の展望のよい場所でお八つ食べた。 | 地主の配慮、きつい登り20米。枯木灘が見られた。これから海の景色が随所に見られてとても楽しい古道である。 | ||
茶屋の壇 | am11:55 | 0:04 | ここに鉄塔がある。 | 馬目樫(姥目樫)が多い山であった。 | ||
見老津登山口 登山終点 |
pm12:22 | 0:27 | 枯木灘の海を満喫した。 | 色々な花が咲き乱れていた。もう初夏の日差しであった。 | ||
総歩行時間 4時間22分 |
休憩5分 | 実歩行時間=4時間17分 | ||||
見老津駅 | pm12:30 | pm13:01 | 無人駅のホームで昼食。紀伊日置駅で発車15分程度遅れ。 | コーンスープ、パン、ミカン。とても美味しい。 | ||
白浜駅 | pm14:08 | タクシーで古賀の井へ。 | ||||
古賀の井 | pm14:20 | pm15:20 | 入浴。 | やはり登山の後は温泉に限る。 | ||
白浜駅 | pm15:30 | pm16:34 | 駅前で、お好み焼きでビール乾杯。 | |||
新大阪 | pm18:53 | |||||
鳥取市 | pm19:46 | pm20:25 | 鳥取市とか鳥取県東部は積雪20センチとまだ冬であった。 | 紀伊半島は春たけなわというのにえらい違いである。 |