真島さんに何と呼ばれたいですか?
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*何も記入しない場合、青山美香になります。
ベリーショートストーリー:Part1


初めての朝

カーテンから差し込む光で目が覚めた。
そっと横を向いた。
真島さんの顔を覗き込むと、かすかな寝息が聞こえてくる。
さらりとした髪がかかった額、長いまつ毛に白い肌。指で頬を突ついてみた。
「さっきから何しとんのや。こっち来ぃや」
途端、真島さんのぬくもりと匂いに包まれた。


本命チョコ
やっと真島さんの家に着いた。高まる鼓動を抑えてインターホンを押す。
ガチャ。
勢いよくドアが開いて、真島さんが顔を出した。
「おう、どないしたんや」
「これ、チョコなんだけど……」
私は、顔を赤くして、真島さんにクリーム色の紙袋に入ったチョコを差し出した。
ニヤリと笑った真島さんは「俺だけやろなあ?」と言って、私の顔を覗き込む。
「うん……」
コクリと頷いた瞬間、私は真島さんの長い腕に包まれた――。


キャバレー
私は、キャバレー「グランド」の裏口で待っていた。腕時計を見ると、夜中の一時を過ぎている。
雨が激しくアスファルトを叩きつけ、白いスニーカーが跳ね返り水でかなり汚れていた。
賑やかなホステスさんの声が聞こえてきた。ドアがガチャリと開くと、疲れた様子の真島さんが現れた。
「何でがおんねん」
「雨だから傘持って迎えに来たんだけど……」
真島さんが、ふと私が差し出す傘に目をやった。
「そないなモンいらん。これだけあればええわ」
真島さんが、私が差している傘を奪い取って、私のほうに傾けた。
「待っとるの疲れたやろ?さ、帰るで」
真島さんは私の肩をぐいっと引き寄せると、雨が激しく降る中を大股で歩き出した。


深夜のコール
「真島さんがこんな遅くに?」
私は、慌てて携帯を耳に押し当てた。
「今、お前んとこの前や」
「え?」
窓を見ると大粒の雨が窓ガラスを打ち付けている。 傘を持って急いで外へ向かう。
「あっ!」
真島さんが傘も差さずに立っている。
「真島さん!」
「お前にどうしても会いたかったんや」
私は、走って真島さんの胸に飛び込んだ。ふわりと舞った赤い傘は、水音を立てて地面に転がった。


ドキドキの初デート
今日は真島さんと初めてのデート。月明かりの下、二人で肩を並べて歩いている。
手……繋いでほしいな……私はそう願った。
いきなり肩をぐいっと引き寄せられ、真島さんの顔が一気に近づいてきた。ドキドキを見抜かれないように、下を向く。
真島さんが私の顔をニヤリと覗き込みながらこう言った。
「今、何か俺にされたいって思ったやろ?」



雨に濡れて
外は雨が降っていた。
「ただいま〜」
私はドアを開けた。真島さんが早足でやって来た。
、遅かったなあ。よう濡れとるでぇ」
突然、頭の上からふわりと被さって来た大判のタオルごと、身体を引き寄せらた。
真島さんの温かな腕に包まれる。
「風邪引くやろ?」


ある朝
朝、起きるとスープの香りがした。だけど、横に寝ていた真島さんがいない。
そっとキッチンを覗くと、真島さんがお鍋を混ぜていた。
「真島さん!」
後ろから覗き込む。
「おう、。起きとったんか」
キッチンを見ると、玉ねぎやパンを切ったあとらしく、皮やくずだらけだった。
「ねえ、散らかってるよ!」
「しゃあないやろ。ほれ、旨いで。一口食わせたるわ」
「うん!」
「口開けてみ?」


雨降り
「雨だ!」
数分前に真島さんを見送った私は彼を追う。
「真島さ〜ん」
「何や?」
「はい!」
私は背伸びして彼の上に傘を差す。
「お前の傘はどこや?」
「あ、忘れた……」
「アホか」
真島さんは傘を取り上げ、私にそれを傾ける。
は、ホンマ可愛いやっちゃなあ」


片思い
私はジェラテリアでバイトをしている。
お客さんに恋した私は、今日もあの人を待っていた。

「何がお勧めや?」
「あの…苺とか」
「ほな、それダブルでくれや」
「ジブン名前何ていうん?」
です…」
「下の名前はなんや?」
ですけど…」
ちゃんいうんや。可愛いなあ。顔真っ赤やでぇ。また来るわ」
私は、まだお客さんの名前を知らない。


ファッションチェック?
今日は真島さんと三回目のデートのだ。私は、トレンチコートの紐をぎゅっと結び、劇場前広場へと急いだ。
広場が見え始めると、腕を組んで待っている真島さんの姿が見える。目がばちりと合った瞬間、ニヤリと笑いこちらへ歩いて来た。
「今日も可愛いなぁ、ちゃん。そのコートの下、どないな服やねん?ちょっと見せてや?」


兄さんの誕生日
今日は真島さんの誕生日。真島さんの家で楽しく夕食を食べ終えた私は、ろうそくに火が点いたケーキを運んで来た。部屋の電気を消す。
「ねえ、フーして?」
「なんや、ええ雰囲気やないけ」
真島さんは、一気にろうそくの火を吹き消すと私の肩に手を回した。
「なあ、、そろそろ一緒に住まへんか?」

Part 2

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