ドーピング事件から数日後のことだ。



僕の目の前には、金髪の女の子が森永の記事を手にしている。
艶やかな巻き毛に、透き通るような白い肌。どこの国の人だろう。
その子は、育ちがいいのだろう、品よく僕のほうへ体を向けると、丁寧にお礼を言ってきた。



違う、ちがうんだ。僕は森永にホワイトデーの品をあげただけなんだ。
まさか、あんなことになるなんて。
ただ僕は、妹が手伝ってくれた手作りのキャラメルを・・・、まさか妹のくりこが?!
そうだ、くりこだ!僕の妹の仕業なんだ、僕は悪くない!



うろたえる僕の胸を、ロッテちゃんが軽く押す。
ふらふらとバランスを崩し、しりもちをついてしまった。
その間、ロッテちゃんは靴を脱ぎ、そばに綺麗に揃えていた。


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