Vol.1 南国に生まれた絵


ときは1997年夏、サテラビューのマンスリーイベントで
『マリオペイントコンテスト「あなたの力作まってま〜す」』
が開催されました。
…しかし「まってま〜す」ってのはいかがなものか?
ま、それはいいとして、(^^;
今までのマンスリーイベントの中ではちょっと異例な
画面を写真やビデオテープに写して応募という形だったり。
いやぁ、懐かしい〜。(*^^*)

そして、応募された中からサテラスタッフ
(この大会のために「マリオペイントコンテスト事務局」が編成されたもよう)
によって選考された10人が11月からの本選に進めたのです。

11月の本選、それは予選のときとは違う絵で行われました。
新作でってこと!? うん、多分そういうこと。
ちなみに、本選時の絵の著作権は、衛星デジタル音楽放送(株)と
任天堂(株)に帰属されているらしいですぜ、だんな。<だんなって誰よ?


では作品名と作者をどぞ!
「ふくろう」         大石 一枝 (北海道)
「3分間 さわらないでね」  おね    (北海道)
「らぶらぶてんしとゆきだるま」ちゃー   (宮城県)
「お昼ね中!夏バージョン」  高田 和俊 (埼玉県)
「月を夢見て」        溝田 祐子 (東京都)
「湖にて〜in the Lake」    長山 弘明 (神奈川県)
「夢色たまご−ユメイロタマゴ」芥川 佳代 (神奈川県)
「想い出」          渡辺 京子 (静岡県)
「自分の中の虚像達」     清水 美由紀(奈良県)
「廃墟に架かる橋」      よっぺ   (沖縄県)






「絵」なんだし、画像も載っけられるし、
出来ることなら実際の絵を見てもらうのが一番なんですけど…
元絵、持ってないんですよ、これがまた。何とか手に入れたんですけどね(爆)
そんなわけで、おいらの感じたままでの紹介文と、
おいらの感想でお茶を濁しませふ。(^^;




 
『ふくろう』 大石 一枝さん(北海道)

ふくろう?
画面いっぱいにフクロウがでーんと構えているんです。
胸から上のアップです。
毅然とした瞳が印象的な、堂々とした絵なんですね。

圧倒されちゃいました、はい。
力強さといい、細かいところまで丁寧に描かれてることといい、
生き物をこれだけしっかり描ききってて参っちゃいました。
コンテストマガジンを見ているとはじめに出てくるのが
この絵だったんですが、いきなりこれですもん。

 
『3分間 さわらないでね』 おねさん(北海道)

さわらないで?
完成間近のジグソーパズル、砂時計、
「さわらないで」と書かれたメモ…
さりげなく微笑ましい日常の一場面でしょうか?

でも、おいらにはそんなお洒落な日常はありませんけど。(笑)
マリオペイントで絵を描いたことのある方なら分かると思いますが、
絵の中にも絵を描いて、しかもそれがジグソーパズルになっていて、
書き文字まで入ってるなんて並大抵のことじゃないです。はい。
よくぞここまでという細かさとさりげなさが上手かったんです。
ジグソーの絵柄、お魚さんもかわいいんです。

 
『らぶらぶてんしとゆきだるま』 ちゃーさん(宮城県)

てんし?
雪だるまに熱い視線を投げかける天使・・・
天使のまわりには色とりどりのハートマーク。
あまりにもポップで可愛らしいじゃないですか。

メチャメチャかわいいイラスト、上手すぎです。
きれいな線で描かれたキャラクターはただただかわいいです。
「うふ うふふ」という文字が天使のかわいさを不気味に演出。
天使の熱い視線に…雪だるまは溶けてるじゃないですか。(^^;
いいんだなぁ、これ。カードにして飾っておきたい!いや、是非!

 
『お昼ね中!夏バージョン』 高田 和俊さん(埼玉県)


丘の上の大きな木に寄りかかってお昼寝中の少年。
その横で毛がフサフサした大きな犬のような動物(?)も一緒にお昼寝中。
遠くを眺めれば青い海と青い空。

ほんわかとした雰囲気の絵なんです。
木の皮の質感を出すために細かい描き込みがあったり。
でも、やっぱり目が行くのは怪しい動物です!(笑)
作者のコメントで名前を募集してましたが、どうなったんでしょ?
それにしても「マリオペイント」でよくぞここまで、
てのばっかりなんです。

 
『月を夢見て』 溝田 祐子さん(東京都)


満月の夜、海を臨む崖に少年はいた。
両手を広げマフラーを翼のようになびかせて、
少年は空に飛び立とうというのか・・・

まずは、絵を見るだけでも自然と湧き出てくるような物語性。
秀逸なんですぅ。 でも、おいらは夜空にやられました。
暗い中に浮かび上がる雲がいいんです、しびれました。
月のやわらかい光も上手すぎです。

 
『湖にて〜in the Lake』 長山 弘明さん(神奈川県)

湖! <この絵に限りクリックすると拡大写真が出ます。
 作者自身が自らスキャニングした
 信頼できる画像ですぜ。
 しかも許可とれました!\(^o^)/

青い空、緑に萌える山、紅葉がかった遠い森、
静かに並ぶ木立、そして全てを見渡すようにたたずむ水面。
マリオペイントで描かれたことを忘れてしまうような風景画なんです。

なんというか、ここまで来ると逆に感想は湧かないです。
感心して終わりというか、感情を入れられるところもないし…
んじゃ嫌いかって言うと、全然そういうことじゃなくて。(笑)
上手い風景は見ていて気持ちいいかどうかで決まる気がするんです。
おいらはこの絵大好きです。

 
『夢色たまご−ユメイロタマゴ』 芥川 佳代さん(神奈川県)

たまご?
両手で大事そうに包まれた不思議なたまご。
虹色に輝くたまごから生まれるのは?
優しい色使いと暖かな雰囲気がいいんです。

サテラビューの投稿絵師としてあまりにも有名な芥川さん。
サテラQでお馴染みのCGじゃなくっても、やっぱり素敵なんです。
淡い線で描かれたたまごと手は柔らかい光につつまれているよう。
見ている人の想像力をかきたててくれます。
おいらは、変な怪獣が生まれるとみました。(笑)

 
『想い出』 渡辺 京子さん(静岡県)


廊下にたたずむのは十二単を着たお姫様でしょうか。
黒のバックに着物の彩りが映えるんです。
スタンプ機能もここまで駆使されれば本望でしょう。うん。
何と言ってもこの細かさ!

着物の紋様までがしっかりと描かれたこのこだわり!
これだけ描き込んでおきながらぼやけた部分も無し!
細かいところに力を入れていながら、全体を見てもやっぱりまとまっている!
参りました、ごめんなさい。<なぜ謝る?
おいらから技術賞を上げたい気持ちでいっぱいです。

 
『自分の中の虚像達』  清水 美由紀さん(奈良県)


目を閉じ苦悩する女性。
周りからの語りかけにも、間に壁があるかのように…
自分の中が何かにがんじがらめにされているように…

作者のコメントには詩が載っていたんですよね。(内容は失念!)
きっと、その詩と絵が一体になって完成するんだろうな、と。
何かを伝えたい、でもなかなか伝わらない、そんな苦悩を感じるような。
絵そのもの以上に心や気持ちが伝わってくるんです。
ん〜、こう言うのにはホントに疎いんで、的外れな感想かも。(^^;

 
『廃墟に架かる橋』 よっぺ(沖縄県)

廃墟?

青い色を載っけておけば空と海、スプレーで適当にごまかしておく。
それだけじゃ寂しいので右の方に適当に黒を置いてみる。
ちょっと暗いげなので赤い線を引いてみる。終わり。(爆)

なんていうか、あれです。他の作品を見てるといろいろ工夫してたり
細かいところまで気を使っていたり、きれいな線が出ていたり…
マリオペイントの味におんぶにだっこなのはこの絵ぐらいですね。(^^;
実は、この絵は嫌いじゃなかったんですけど。(汗)
まぁあれです。自分で自分に努力賞。『もう少しがんばりましょう』










さてさて、
これだけそろった中で、本選はユーザーの投票で審査されたんです。
この中から3作品まで選んで、しかも順位をつけるんです。
これが辛いんだな、もう。
甲乙付けがたいんですよ、えぇ。
おいらはかなり悩んじゃいました。
ま、最終的にはアレです。
好み、ですかね。



結果発表マガジンは12月28日から放送されました。
なんというか、運良く参加できたおいらなんて、
コメントもらって感激しちゃいましてね、えぇ。

そして入賞者も発表です。

3位は
『想い出』

 の渡辺 京子さんでした。

2位は
『湖にて〜in the Lake』
湖!
 の長山 弘明さんでした。

グランプリは
『月を夢見て』

 の溝田 祐子さんでした。

この結果は、文句無しですね。
というか、たとえ全然違っていても文句無しだったかも…
いや、ホントそれくらい微妙だと思ったんですよ〜。


グランプリの『月を夢見て』は、
同時期に「マリオペイントBS版グランプリ作品内蔵バージョン」
としてデータをセーブした形で放送されました。
・・・が、ここまで完成された絵をどうしろというのか!?(^^;
いじって遊ぶのは勿体ない、消すのも勿体ない・・・
なんだかなぁ。(笑)


こうして、約半年にわたって開催された
『マリオペイントコンテスト「あなたの力作まってま〜す」』は
静かに幕を閉じたのでした・・・。



今回はよっぺがお騒がせしました。 ではでは〜。(^o^)/


「別のシリーズやりたいぜ」という方は、支配人まで。

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