ゴジラ対自衛隊 〜映画の中の自衛隊〜

外国映画の中の自衛隊


外国映画の中で自衛隊が出てくる作品を紹介。日本語がカタコトだけならばいざ知らず、本当に自衛隊なのか疑わしいのや、自衛隊の名前が出てきてもかなり怪しい自衛隊だったりしますが。



インデペンデンス・デイ

1995年公開のアメリカ映画。地球侵略を狙うエイリアンとの戦いを描いたSF超大作で、今でも根強い人気を誇っている。舞台はアメリカだが、全世界の主要都市が同時攻撃を受けて壊滅しており、各国がばらばらに戦っている中、アメリカ大統領は世界が結束して同時に反撃することを訴える。自衛隊がちらりと登場するのは、世界同時総攻撃の時間を世界中に電信する場面。作中の透明ボードに描かれた絵から、三沢基地と思われるが、地下で作戦指揮を執っている状況になっている。そこに、自衛隊員が駆け込んできて、作戦は5時間後と告げる。相変わらず、外国映画の日本人の日本語はカタコトである。



ストリートファイター

1994年公開。当時大ヒットしたゲーム、ストリートファイターUの映画化作品。ジャン・クロード・ヴァンダム演じるガイル大佐を司令官にした国連軍の中に、日の丸をつけたキャプテン・サワダが率いる一部隊が存在している。これが自衛隊の部隊なのかよくわからない。当時の日本はすでにPKO活動で海外派遣が始まっていたが、機関銃は過剰装備だなどという議論がされていた時代である。映画で描かれているようなところへの派遣がなされたとは思えない。ガイル大佐の直属の日系人部隊のように思えるが、米軍の一部隊が日の丸をつけるだろうか。かといって日本人の傭兵部隊や義勇兵とも思えない。国連軍が敵の本拠に突入したとき、国連軍部隊をキャプテン・サワダが率いているところを見ると、やはり正規兵なのだろう……。




バトルシップ

2012年公開作品。RIMPAC(リムパック、環太平洋合同演習)中に異星からの侵略者の攻撃を受け、調査に向かった3隻の軍艦が次々と撃滅されていく。その中の1隻が日本のイージス護衛艦「みょうこう」であり、その艦長として浅野忠信さん演じるナガタ一等海佐が出演している。そのナガタ一等海佐が主人公のホッパー大佐と喧嘩沙汰を起こし、アメリカ海軍の提督に叱責される場面がある。自衛隊の人間がアメリカ軍の人間に叱責される場面というのも何だか不思議だが、合同軍事演習がアメリカ軍の指揮のもとで行われる以上、その指揮下の自衛隊部隊も命令違反を行ったらアメリカ軍の軍規の下で裁かれるということなのだろうか。映画の詳細はコチラ




韓半島 -HANBANDO-

2006年公開の韓国映画。「シルミド」のカン・ウソク監督作品。韓国では大ヒットを記録したが、あまりの反日描写ゆえにか日本では公開されず、2011年にDVD化された。日本が100年前の条約を盾に(1965年の日韓基本条約で併合時代の条約や協定は無効になっている筈だが……)利権の横取りを企てる。対抗する理想主義者の大統領と、日米を敵に韓国が生きれ残る術はないと考える現実主義者の総理との内部抗争などが描かれる。劇中、韓国政府は日本大使館を軍で包囲し、日本は報復として自衛艦隊を差し向ける。旭日旗が肩についた妙な制服の自衛隊だが、自衛隊用語なども出てくる。自衛官の役の一部は日本人が演じているようで、自衛艦隊指揮官の台詞は聞き取りにくい日本語ではない。


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