このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
■ 今日の「井戸掘り」
. . 「民はみな、それを認めて、それでよいと思った。王のしたことはすべて、民を満足させた。それで民はみな、すなわち、全イスラエルは、その日、ネルの子アブネルを殺したのは、王から出たのではことを知った。」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .サムエル第二・3:31〜39
■ 井戸を掘りましょう:
. .和平のために来たイスラエル側の将軍アブネルを、ダビデの下にあった将軍ヨアブは策略を用いて殺害しました。ヨアブにして見ればアブネルは敵将で危険な存在でしかありませんでした。そのような人物を除き去る機会があれば、それを逃す手はないと言うのがヨアブの思いだったのでしょう。
. .しかし、ダビデの思いは彼の思いと異なっていました。ダビデは、和平の話しを持ち込んできたアブネルを自分側につけて、味方にしようとしていました。ヨアブは狭い心の持ち主。ダビデは広い心の持ち主でした。ヨアブは人が変りうることを信じませんでした。ダビデは、その人の過去がどうあっても、人は変りうることを信じていたのです。
. . ダビデは、かっての敵将アブネルの不慮の死を痛み悲しみました。その姿を見て、イスラエルの民はアブネル殺害の件が、ダビデの心にあったことでもなく、ダビデの命令・指示によるものではないことを知ったのです。もし彼らが、彼らの将軍の殺害がダビデからのものであると考えたなら、事態は大きく異なった方向へ進んで行ったことでしょう。後に、全イスラエルはダビデの許に来て「私たちはあなたの骨肉です。」と言いますが、その背景に、この度のアブネルの不遇の死に対するダビデの対応・姿勢があったのです。ダビデが、ヨアブによるアブネルの殺害を、喜び受け入れていたならば、全イスラエルは、ダビデを受け入れることをしなかったでしょう。
. . 私たちの日常のあり方が、予期しない時に現わされ、それによって重大な事が右、または、左へと振れてゆきます。ですから自己中心的な動機から、また、短絡的な視点から振舞うことはしませんように。常に主にあって真実に生きるものでありたいものです。その連続こそが、将来のある時点で大きな意味を持ってくるのです。
☆. ダビデの生涯/0028:「悪に対して復讐すること」
☆. ダビデの生涯/0027:「事件への対応の後への影響」
☆. ダビデの生涯/0026:「人々を通して働きかける神」
☆. ダビデの生涯/0025:「時代環境の感化・影響」
☆. ダビデの生涯/0024:「状況判断の的確さ」
☆. ダビデの生涯/0023:「神のご嘉納と人々の受諾」
☆. ダビデの生涯/0022:「愛する者の死に接して」
☆. ダビデの生涯/0021:「神の時計と人の時計」
☆. ダビデの生涯/0020:「試練から来る悩みの克服」
☆. ダビデの生涯/0019:「人の評価と主の摂理」
☆. ダビデの生涯/0018:「霊媒・死後の世界との交流は可能か」
☆. ダビデの生涯/0017:「信仰の動揺、信仰の衰退」
☆. ダビデの生涯/0016:「繰り返される信仰の試練」
☆. ダビデの生涯/0015:「信仰者と人間関係」
☆. ダビデの生涯/0014:「信仰の試練と忍耐」
☆. ダビデの生涯/0013:「みこころを求め続ける生涯」
☆. ダビデの生涯/0012:「人・悲しい存在」
☆. ダビデの生涯/0011:「二つのタイプの指導者」
☆. ダビデの生涯/0010:「信仰者と偽りのことば」
☆. ダビデの生涯/0009:「真の愛は行動を伴う」
☆. ダビデの生涯/0008:「みこころの成就のタイミング」
☆. ダビデの生涯/0007:「成功とその反応」
☆. ダビデの生涯/0006:「信仰によって結ばれた友情」
☆. ダビデの生涯/0005:「技術を支える心の状態」
☆. ダビデの生涯/0004:「人々の誤解・無理解に直面して」
☆. ダビデの生涯/0003:「変化する環境への順応」
☆. ダビデの生涯/0002:「主がこの人とともに」
☆. ダビデの生涯/0001:「人・霊的な存在」