. . 聖書・「神のみことば」は、真理の尽きない泉です。深く掘れば掘るほど、豊かな甘い水を湧き出します。
このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
「ダビデの生涯」 に学ぶ : 第28講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「彼らはイシュ・ボシェテの首をヘブロンのダビデのもとに持って来て、王に言った。『ご覧ください。これは、あなたのいのちをねらっていたあなたの敵、サウルの子イシュ・ボシェテの首です。主は、きょう、わが主、王のために、サウルとその子孫に復讐されたのです。』」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .サムエル第二・4:1〜12

■ 井戸を掘りましょう:

. .旧約聖書には、復讐の記事を多く見ます。そして、復讐は現代的な問題です。イスラエル人とアラブ人の長年に亘る紛争、旧ユーゴスラビア問題などなど、、、。こうした現代的な国際関係には、復讐と言う事柄が絡んでいて、容易には問題の解決が見えません。

. .人は、自分に対してなされた悪に対して復讐と言う手段を持って報いることが許されているのでしょうか。復讐は復讐を呼び、悲劇の連鎖を継続・拡大させることを誰しも知っています。しかし、当事者たちにそれを悟らせ、復讐をあきらめさせ、その悲劇の連鎖を止めることは考えているほど容易ではないようです。

. . ダビデは、サウルの子イシュ・ボシェテの首を取り、誇らしげに彼のもとに報告に来た、否、報酬を求めてきた二人の人物・レカブとバアナに対して、「この悪者どもが、、」と言って、彼らの行為に対する怒りをあらわにしました。ダビデの心には、彼にとって長年の苦難の原因であったサウルとその家の者たちに対して復讐してやろうと言う気持ちは少しもありませんでした。

. .ダビデの「私のいのちをあらゆる苦難から救い出してくださった主は生きておられる」ということばは、ダビデが復讐を、生き働いておられる主に委ねたことを示すことばです。ダビデは前にも見たように、自分の手でサウルのいのちを奪うようなことはしませんでした。神の裁きに任せたのです。レカブとバアナに対する死刑の宣告は、復讐心からではなく、義をもって国を治めるべき王としての姿勢でした。個人的な恨みの感情は、そこには少しも混ざっていません。

高知県・越知町の大樽の滝   下の「☆印」をクリックしてください

. ダビデの生涯/0028:「悪に対して復讐すること」
. ダビデの生涯/0027:「事件への対応の後への影響」
. ダビデの生涯/0026:「人々を通して働きかける神」
. ダビデの生涯/0025:「時代環境の感化・影響」
. ダビデの生涯/0024:「状況判断の的確さ」
. ダビデの生涯/0023:「神のご嘉納と人々の受諾」
. ダビデの生涯/0022:「愛する者の死に接して」
. ダビデの生涯/0021:「神の時計と人の時計」
. ダビデの生涯/0020:「試練から来る悩みの克服」
. ダビデの生涯/0019:「人の評価と主の摂理」
. ダビデの生涯/0018:「霊媒・死後の世界との交流は可能か」
. ダビデの生涯/0017:「信仰の動揺、信仰の衰退」
. ダビデの生涯/0016:「繰り返される信仰の試練」
. ダビデの生涯/0015:「信仰者と人間関係」
. ダビデの生涯/0014:「信仰の試練と忍耐」
. ダビデの生涯/0013:「みこころを求め続ける生涯」
. ダビデの生涯/0012:「人・悲しい存在」
. ダビデの生涯/0011:「二つのタイプの指導者」
. ダビデの生涯/0010:「信仰者と偽りのことば」
. ダビデの生涯/0009:「真の愛は行動を伴う」
. ダビデの生涯/0008:「みこころの成就のタイミング」
. ダビデの生涯/0007:「成功とその反応」
. ダビデの生涯/0006:「信仰によって結ばれた友情」
. ダビデの生涯/0005:「技術を支える心の状態」
. ダビデの生涯/0004:「人々の誤解・無理解に直面して」
. ダビデの生涯/0003:「変化する環境への順応」
. ダビデの生涯/0002:「主がこの人とともに」
. ダビデの生涯/0001:「人・霊的な存在」


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