. . フィリップの「井戸掘り日記」」も新しい水脈を見つけるために、サムエル記、列王記を掘り終えて、今では歴代誌の記述に削岩機を入れています。
「ダビデの生涯」 に学ぶ : 第A29講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「これまで、サウルが王であった時さえ、イスラエルを動かしていたのは、あなたでした。しかもあなたの神、主は、あなたに言われました。『あなたがわたしの民イスラエルを牧し、あなたがわたしの民イスラエルの君主となる。』」.                      歴代誌第一・11:1〜9

■ 井戸を掘りましょう:

. .この節と同様のことが、サムエル記第二、5章2節にも書かれています。しかし、この節には言及しないで通り過ぎてしまいましたので、少し戻って、ここでこの水脈を掘り下げてみましょう。

. .カリブ海域のジャマイカにあって宣教師として労していた時代、カリブ海域ウエスレアン教会の総理であられたW・テーラー博士が「私にVOICE(発言権)さえ与えてくれれば、VOTE(議決権)がなくても事を動かしてみせる。」と発言されたのを聞いたことがあります。ダビデの放浪の日々、イスラエルの王座にあって実権を握っていたのは勿論サウル王でした。しかし、このみことばは、その時代にでさえイスラエルを実際に支配し動かしていたのは、サウル王ではなくダビデであったというのです。

. .サウルは王座にしがみついていました。しかし、サウルは、主である神の御嘉納もイスラエルの民の心も有してはいなかったのです。サウルが手にしていたのは、形骸化した権力のみでした。

. .人格の有する影響・感化力を私たちはもっと心に留めましょう。ある立場やそれの伴う権限が、必ずしも無くても、神のご嘉納と人々の心さえ捉えることができるなら、事は動くのです。逆に、どんなに権力を有していても、神のご嘉納と民の支持がなかたなら、ことは決して動かないことを心に刻んでおきましょう。

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. ダビデの生涯/0027:「事件への対応の後への影響」
. ダビデの生涯/0026:「人々を通して働きかける神」
. ダビデの生涯/0025:「時代環境の感化・影響」
. ダビデの生涯/0024:「状況判断の的確さ」
. ダビデの生涯/0023:「神のご嘉納と人々の受諾」
. ダビデの生涯/0022:「愛する者の死に接して」
. ダビデの生涯/0021:「神の時計と人の時計」
. ダビデの生涯/0020:「試練から来る悩みの克服」
. ダビデの生涯/0019:「人の評価と主の摂理」
. ダビデの生涯/0018:「霊媒・死後の世界との交流は可能か」
. ダビデの生涯/0017:「信仰の動揺、信仰の衰退」
. ダビデの生涯/0016:「繰り返される信仰の試練」
. ダビデの生涯/0015:「信仰者と人間関係」
. ダビデの生涯/0014:「信仰の試練と忍耐」
. ダビデの生涯/0013:「みこころを求め続ける生涯」
. ダビデの生涯/0012:「人・悲しい存在」
. ダビデの生涯/0011:「二つのタイプの指導者」
. ダビデの生涯/0010:「信仰者と偽りのことば」
. ダビデの生涯/0009:「真の愛は行動を伴う」
. ダビデの生涯/0008:「みこころの成就のタイミング」
. ダビデの生涯/0007:「成功とその反応」
. ダビデの生涯/0006:「信仰によって結ばれた友情」
. ダビデの生涯/0005:「技術を支える心の状態」
. ダビデの生涯/0004:「人々の誤解・無理解に直面して」
. ダビデの生涯/0003:「変化する環境への順応」
. ダビデの生涯/0002:「主がこの人とともに」
. ダビデの生涯/0001:「人・霊的な存在」


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