このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
■ 今日の「井戸掘り」
. . 「彼はアムノンに言った『王子さま。あなたは、なぜ、朝ごとにやつれてゆくのか、そのわけを話してくれませんか。』 アムノンは彼に言った『私は、兄弟アブシャロムの妹タマルを愛している。』 ヨナダブは彼に言った『、、、』」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .サムエル第二・13:1〜19
■ 井戸を掘りましょう:
. .ダビデの晩年は惨めでした。確かに、ダビデの時代には一夫多妻は、社会的に許容されていました。ダビデが多くの女性と関係を持ったことを責める者は誰一人いなかったでしょう。しかし、そのようにして作り出された複雑な家庭環境は、ダビデの晩年に色濃く悲劇の翳を落としてゆくのです。
. .最初の悲劇は、長子アムノンの異母妹タマルに対する恋こころに発しました。心の思いを抑えられなくなったアムノンは、悪友ヨナだブの助言に従って許されない行動に出たのです。すなわち、ヨナダブの策略に従って「力ずくで、彼女をはずかしめて、これと寝た」のです。しかしそのあとに、聖書は「ところがアムノンは、ひどい憎しみにかられて、彼女をきらった。その憎しみは、彼がいだいた恋よりもひどかった。」と書いています。男女の仲は、なんとわからないものでしょうか。
. .このアムノンの行動は、彼の父ダビデの行動と無関係でしょうか。子は親の背中を見て育つと言います。ダビデの欲情に身を任せた生き方は、教えなくてもアムノンの生き方に影響を与えていたに相違ありません。自分の行動は、誰にもわからないだろうと考えたかもしれないダビデの思惑は見事に外れたのでした。隠されたことは、壁のひびから水が漏れるように、必ず、他の人の知るところとなります。そして、人々の生涯を汚染してゆくのです。
. .罪の行為は赦されるでしょう。しかし、罪の行為の結果が広がってゆくことは避けられないことです。ですから、罪を犯すことを恐れなければなりません。主の憐れみがくわえられますように。