. . 聖書・「神のみことば」は、真理の尽きない泉です。深く掘れば掘るほど、豊かな甘い水を湧き出します。
このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
「ダビデの生涯」 に学ぶ : 第41講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「アブシャロムは2年間エルサレムに住んでいたが、王には一度も会わなかった。それで、アブシャロムは、ヨアブを王のところに遣わそうとして、ヨアブのもとに人をやったが、彼は来ようとしなかった。アブシャロムはもう一度、人をやったが、それでもヨアブは来ようとはしなかった。」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .サムエル第二・14:21〜33

■ 井戸を掘りましょう:

. .ダビデの3男アブシャロムによる長男アムノンの計画的な殺害は、当然アブシャロムに対するダビデの不興を買いました。アブシャロムはエルサレムから遠ざけられたままでした。ダビデの重臣ヨアブは、この情況を解決するためにテコアの女を用いて、アブシャロムをエルサレムに引き戻す許可をダビデから得ます(21節)。しかし、ダビデはアブシャロムを避けて会おうとしませんでした。そのダビデの気持ちを知っていたヨアブもアブシャロムのために動こうとしません。

. .アムノンに対する復讐を当然のことと考えていたアブシャロムは、アムノンの死を悼み、自分と会おうとしないダビデの態度に業を煮やします。そしてヨアブを動かして、とうとうダビデに会うのです(32、33節)。しかし、ダビデに嫌われたと知ったアブシャロムの心には、ダビデに対する反逆の思いが日々に強くなっていったようです。「アブシャロムは王のところに来て、王の前で地にひれ伏して礼をし」ましたが、彼の心のうちには、彼の謙った行為とは裏腹にダビデへの反抗心が満ち満ちていたのです。人は心に在ることをうまく隠して、表面を繕うことをいくらでもします。

. .アブシャロムは心の中で「私がどんな悪いことをしたと言うので、このような冷たい仕打ちに遭わなければならないのか」と叫んでいたことでしょう。ダビデは、アブシャロムがアムノンを殺害した後に、一度でもアブシャロムを呼んで、その理由を聞いてあげたことがあったのでしょうか。人が思わない行動に出るときには何か理由があるはずです。それを知ったなら、恐らくダビデは、アブシャロムに対して異なった姿勢・対応を見せたのではないでしょうか。しかし、一方は聴こうともしない、他方は話そうともしないという、二人の心のすれ違いが、重大な事件へと発展してゆきます。気に入らないことがあっても、心を割って話し合うことが大切なのではないでしょうか。

高知県・越知町の大樽の滝


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